左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

『RikaTan(理科の探検)』誌6月号編集長エッセイ一次稿

前号の『ニセ科学を斬る!2016』はアマゾンで一時ニュートン誌を超えて1位に!


            SAMAKI Takeo

理科の探検誌編集長   左巻 健男


☆前号は、アマゾンで品切れをくり返した!


 本誌は、前号の2016年4月号(通巻19号)から隔月刊にしました。その記念と言えるかもしれませんが、満を持して、特集「ニセ科学を斬る!2016」を組みました。その前に「ニセ科学を斬る!」特集を、これまで通巻10号、14号と行っていましたが、他の特集と比べて実売部数が多かったのです。発売10日目までの書店の実売データを比べて見ると、10号より14号がよかったので、19号がどうなるか心配でした。幸いなことに、結果は14号よりよかったのです。季刊から隔月刊になったので書店に置かれる期間が短くなることでどうなるか心配ですが、まずは出だし好調でした。


 ネット書店のアマゾンでも、雑誌一般科学で、『ニュートン』誌、『子供の科学』誌、『日経サイエンス』誌、『ナショナルジオグラフィック』誌などを抜き、1位になったと思ったら品切れになってしまいました。その後補充→品切れを繰り返していました。


 よい形で隔月刊の船出をすることができたようです。


 発売元を引き受けてくれている(株)文理が学研グループに入ったので、学研の雑誌営業部がいろいろと本誌にアドバイスを戴いています。表紙の「編集長 左巻健男」を大きくしたのも、特集タイトルを目立つ色にしたり、目立つ場所に配置したのもそのアドバイスからです。

 
☆今に「陰謀論を斬る!」も特集に


 本誌は、全国の180名の企画委員・編集委員のサポートのもと、メーリングリストで企画・編集を行っています。時には編集会議を開きます。
 本誌の特集の内容は、ぼくが大筋を提案し、メーリングリストや編集会議で決めて行きます。


 1月の編集会議では、次号の8月号の「海のフシギを楽しむ」(仮題)の特集を詰めました。本号が発売される頃には、その原稿がRikaTan編集のメーリングリストに飛びかっていることでしょう。


 2月の編集会議では、10月号の特集案「力のキホンを知ろう!〜力学事始め〜」と12月号の特集案「陰謀論を科学で斬る!」(共に仮題)を検討しました。10月号の力学特集は「もっとリカタンらしい切り口にできないか」と、さらに4月の編集会議で最終的に決めることにしました。


 12月号の陰謀論は、「陰謀論とは何だ!?」「人が陰謀論にはまるわけ」「アポロ月着陸はなかったか?」「9.11はテロではなく米国政府の自作自演か?」「3.11は地震兵器か?」「台風など気象災害は気象兵器で起こされているのか?」「UFO陰謀論 既に地球は異星人に監視されている」「地球温暖化CO2原因説は原発推進派の陰謀だ」のような内容を考えています。ぼくが講義の時に、某有名大学の理系の学生7人に「アポロ月着陸はあったと思いますか?なかったと思いますか?」と聞いたら、「あった」3人、「なかった」4人に驚いた体験がもとになっています。


 なお、来年の4月号は「ニセ科学を斬る!2017」で決定です。陰謀論ニセ科学を科学的に(リカタンらしく)斬っていきたいと思います。


 また地味だとしても、理科(科学)の面白さをやさしく伝える号もなにとぞよろしくお願いします。