左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

分子状水素臨床工学研究会から抗議文書が来た!

*コメントは後ほど。


※「2016年5月31日付の水素水に関する新聞記事」は、以下に紹介。
東京新聞こちら特報部」「水素水ブーム」の記事にコメント掲載2016/5/31
 http://d.hatena.ne.jp/samakita/20160531/p1
合わせてご覧ください。
 左巻健男の水素水についての判断は、『ニセ科学を見抜くセンス』新日本出版社、『水の常識ウソホント77』平凡社新書(どちらにも同じような認識を執筆)をご覧ください。
 その後の補充された認識は、『RikaTan(理科の探検)』誌   http://rikatan.com/ の10月号(8/26発売)に執筆予定である。


※なお、東京新聞の記事で左巻健男の名前が出ているのは次の箇所である。
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市民向けのサイエンスカフェなどで水素水ブームに警鐘を鳴らす左巻健男法政大教授(理科教育)によると、動物実験でこの効果を確かめた日本の大学教授の論文が〇七年に発表され、ブームのきっかけとなった。「世界的に権威のある医学誌への掲載で、はくがついた」(左巻教授)


【写真キャプション】「水素水を斬る!」と題した左巻健男教擾のサイエンスカフェには関心を持つ市民が集まった。


左巻教授は「活性酸素は悪さをするばかりでなく、体外から侵入する細菌やウイルスを防御する良い役割もある。そもそも水素は大腸でも発生し、おならの10〜20%を占め、外に出ないで体内にも吸収される。これは水素水から摂取する量よりはるかに多い。人間に効果があるかどうかは、大規模な調査を待った方が良い」と指摘する。


左巻教授は、水素水ブームの背景に「水道水がまずい、健康に悪いという誤解がある」とみる。「以前はまずかった大都会でも、行政が高度な浄化処理をした水道水のペットボトルを売り出している。こうした水道水はミネラルウオーターよりも厳しい基準をクリアしており、安全でおいしい水だ。夏に向けた水分補給なら高価な水を買わなくても、水道水を飲めばいい」
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2016年6月1日
一般社団法人 分子状水素臨床工学研究会
   東京都板橋区小豆沢2−9−19
TEL:03−5918−6173 FAX:03−5918−6178
WEB:http://cesmh.org E−mail: info@cesmh.org

                  理事長 高原 史郎
大阪大学大学院医学系研究科先端移植基盤医療学教授)


法政大学教授 左巻健男殿

                     理事 市丸 直嗣
大阪大学大学院医学系研究科 先端移植基盤医療学准教授)

                   理事 大野 欽司
名古屋大学大学院医学系研究科・神経遺伝情報学教授)

          理事 服部 信孝
順天堂大学医学部脳神経内科 教授)

                 理事 李 小康
国立成育医療研究センター 移植免疫研究室 室長)


抗 議 文

 前略 私は一般社団法人 分子状水素臨床工学研究会の理事長を務めている高原史郎で

す。
 2016年5月31日付の水素水に関する新聞記事を読ませていただきましたが、「水素
水の人に対する効果が実証されていない」という報道は、誤解を与える内容です。水素
の科学研究に取り組んでいる我々の研究成果をご覧になり、科学的に証明されたことと未
知のことを正確にコメントして下さい。不実告知をする業者がいることや水素濃度が極端
に低い水素水を販売している業者がいることも事実です。また、水素の作用メカニズムが
活性酸素除去のみで説明できず、研究途上にあることも事実です。しかし、私たちの学術
論文を精読しないで研究成果を批判することは科学的事実の捏造と同様に科学を冒涜する
報道だと思います。
そのことをご留意いただきたく、あらためて書面で抗議いたします。

草々

※同様な抗議文書を受けとった天羽優子さん(山形大学准教授)の反論。ぼくは同感である。

分子状水素臨床工学研究会のクレームに反論する(2016/06/08)
http://www.cml-office.org/wwatch/alkalli/comment-ph-10
研究の現状を知った上での批判である