左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

メモ(中川恵一氏の被曝リスクの初歩的間違い、福島の放射線量 3年で半減)

近藤誠氏は、著書「放射線被ばく」で、中川恵一氏に対して次のように述べている。
『しかし、被ばくリスクに関して初歩的ミスを犯している(30頁参照)ところからみて、普段からリスクについて調べていたとは思われない。テレビ出演依頼を受けた後、にわか勉強したところ、それまで(原発企業寄りの)専門家たちがあちらこちに張り巡らしておいた「100ミリシーベルト以下は安全だ」という言説の網に引っかかってしまったのだろうとみています。』(pp. 202-203)
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福島事故で大気中に放出されたセシウムは137と134が1:1 。それらによる線量は 27:73 。半減期はそれぞれ30.16年と2.056年。現状の放射線強度の多くはむしろ半減期の短い 134 によるもの。「30年で半減」は誤解。「この放射性セシウム放射線は30年はなく3年で半減するはずなので,今多くの人が思い込んでいるよりはずっとましな状態である。頑張ってさらに除染を工夫していけば希望をもてる」(10/3赤旗所載:野口邦和氏@日本大学 放射線防護学)