左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

左巻 健男編著『話したくなる!つかえる物理』明日香出版社(今月出る本)

左巻 健男編著『話したくなる!つかえる物理』明日香出版社 ¥ 1,575   (2013/2/12)

・目次

読者の皆さんへ (以下に紹介)

第1章 力と運動
01 速さと速度の違いとは?
02 ピストルとライフル銃 弾丸が遠くまで飛ぶのはどっち?
03 重くても軽くても物体は同時に落下する?
04 ボールの飛距離をもっとも伸ばす角度とは?
05 どんな固いものでも力を受けると変形する?
06 北海道と沖縄では体重が違う?
07 飛行機はなぜ飛ぶことができる?
08 明石海峡大橋の支柱が約300メートルもあるのはなぜ?
09 子どものお手伝いはいらぬお節介?
10 子どもと横綱が綱引きをして子どもが勝つ方法とは?
11 宇宙飛行士は慣性の法則で遭難する?
12 10メートル競走をしたら、人、スポーツカー、バイクの1位はどれ?
13 なぜ深海魚をつり上げるととんでもないことになる?
14 大きな力を出す機械の原理とは?
15 死海で人がぷかぷか浮くのはなぜ?

第2章 仕事、熱、エネルギー
16 物理の仕事ができる人とは?
17 本当に楽な仕事はあるの?
18 人間は電球何個分のエネルギーで生きている?
19 ジェットコースターには動力源がない?
20 アメリカでは体温98.6度が平熱?
21 温度が上がると5円玉の穴は大きくなる?
22 なぜ最高気温の記録は沖縄ではなく内陸地域なの?
23 冷却ジェルシートは発熱に有効ではない?
24 「消せるボールペン」の原理とは?
25 世界の年間消費エネルギーは、太陽エネルギー1時間分でまかなえる?
26 人類の夢、永久機関とは?

第3章  光、音、波動
27 全身を映すのに必要な鏡の大きさは?
28 老眼鏡をかけている人は虫眼鏡をかけている?
29 7色の虹の外側にあるものとは?
30 雑音が消えるヘッドホンのしくみとは?
31 恐竜の鳴き声は「ギャオー」ではなかった?
32 ゾウは10キロ離れた場所にいても会話できる?
33 音の出るしくみとは?
34 声でワイングラスを割る?
35 救急車が通り過ぎると音が変わるのはなぜ?

第3章 電気
36 雷の正体は静電気にあった?
37 コンセントの電圧も感電すれば命の危険がある?
38 電子の流れは人が歩くよりも遅い?
39 なぜ電線に止まった鳥は感電しないの?
40 電気料金はどうやって決まるの?
41 乾電池1個で子どもをぶら下げる?
42 スピーカーはマイクにもなる?
43 IHクッキングヒーターのしくみとは?
44 なぜ電気器具は地域によって買いかえが必要なの?
45 地球と木星との間でする会話は往復1時間もかかる?

第4章 原子
46 すべての物質が90種類の元素からできている?
47 放射能の名づけ親はキュリー夫人だった?
48 なぜ遺跡の年代測定は可能なの?
49 長崎に投下された原爆は、1円玉1個分のエネルギーに等しい?
50 「母なる太陽」のエネルギー源はどこにある?

◎読者の皆さんへ

 世の中に物理が苦手な人がたくさんいます。でも、物理を学びたい、学ばざるを得ない…、そんな方が多くいるのも事実です。私たちは、そんな物理に苦手意識を持っている人たちに向けて本書を書きました。

 本書の内容は、中学理科の物理分野&高校初級程度を想定しています。つまり、現代人にとって常識レベルになってほしい内容ばかりです。その内容を50に分けて、さくさく読めて基礎が学べる、そんな本にしようと思いました。

 私たちの身のまわりの現象には、物理の法則はしっかり関係しています。「物理の目」を少し持つだけでも、「ここにも物理がある!」とおもしろがれる場面が増えることでしょう。私たちは「知れば・わかれば物理はおもしろ!」ことを示したかったのです。

 本書の執筆は、明日香出版社の野口優さんからの依頼で始まりました。彼女は学生のころから物理が大の苦手だったとのこと。それが、拙著『面白くて眠れなくなる物理』(PHP研究所)を読み、物理のおもしろさに目覚めてくれたそうです。今度の本では、「法則や公式の要素も入れて、大人も学生も楽しく読めて物理が身近に感じられる本をつくりたい」と意気込みを話してくれました。

 私は友人たちに野口さんの考えていた本の趣旨を伝えて協力をお願いしました。
 執筆者の面々と野口さんから編集担当を引き継いだ田中裕也さんとともに、物理が苦手な人たちに向けて野口さんの趣旨を活かした本づくりにチャレンジしてきました。そうした思いをこめて、ようやくこの本をつくりあげることができました。

 私たち執筆者一同は、皆さんに「物理も案外面白いじゃん」と思ってもらえることを願っています。

                       2013年1月 編著者(執筆者代表) 左巻 健男
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