左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

次は何の本を書こうかな(左巻健男)。

来週初め、PHPエディターズ編集者のTさんと今後の企画について飲みながら話をすることになりました。

 
 出された本のうち2割程度くらいしか重版しないと聞いていますが、以下のようにぼくの本は重版率は高く、地道に売れているようです。
 理科という地味な分野での本で、地道に重版しているのは本当に嬉しいです。

 
 もう少しレベルを上げた物理や化学の「続編」、おうちで簡単実験、科学者エピソードなどは可能かな。


 ぼくは理科教育、科学リテラシーの育成が専門です。その立場から科学啓発やニセ科学批判もしています。
 本を書き始めたときは理科教員向けの実験や小話、授業展開の本が主でした。
 ぼくは、小中高で何をどこまで学び、どんなところでつまずいているのか、どんな素朴概念をもっているかをある程度知っています。
 すると、一般の人はそういう小中高の教育の上に存在していますから、教員向けだけではなく、子ども向けや一般向けの本も書きやすい立場だと思います。


 幸いなことに、ぼくは、工業高で工業化学、大学・大学院で物理化学をかじってきたのですが、中高の理科教員を長くやってきて、とくに中学校では化学だけではなく、物理も生物も地学も教えてきましたので、理科全般に興味をもってきました。
 それで以下のPHPの本のように理科全般に関わるテーマでいろいろな本を書けるようになったのだと思います。


 若いとき(30代始め)、理科教育の本を出したいと思っても出してくれる出版社はありませんでした。表紙に名前が出た最初の本は1984年01月発行の『たのしい科学の話』(新生出版)でした。いまから30年前です。当時は新生出版、民衆社で本を出しました。
 東京書籍の検定中学校理科教科書『新しい科学』の編集委員・執筆者になってからは、理科教育書、一般書を東京書籍から出すようになりました。
 

 いま、『病気になるサプリ』幻冬舎新書を書いていますが、まさか健康系ニセ科学をテーマに本を書くことになろうとは思いませんでした。
 これからも「こんなテーマの本も書くようになったか」と自分でも驚くようなテーマにも挑戦していきたいと思います。出版社編集から「こんな本を書いてみませんか!」って、ぼくに依頼が来たら挑戦したいです。

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 PHPエディターズ(発行:PHP研究所)から出した、
『面白くて眠れなくなる物理』9刷り


『面白くて眠れなくなる化学』7刷り



『面白くて眠れなくなる地学』3刷り決定
*小林則彦さんと


『面白くて眠れなくなる理科』2刷り 


『よくわかる元素図鑑』7刷り
*田中陵二さんと


 になっています。重版率100%!


 今回、『ウンチのうんちく』も出ます(5/26発売)。