左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

【特別寄稿6p】野口邦和・児玉一八・清水修二「福島県の放射能・放射線の今」 :理科の探検 (RikaTan) 2016年 6月号

『日本の科学者』誌編集委員会は非民主的な酷い対応をしたと思う
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20151219/p1
 
 ↑この経緯で掲載されなかった論説を土台に、理科の探検(RikaTan)誌読者向けに手直しをして戴き、6pの論説を掲載しました。


【特別寄稿6p】野口邦和・児玉一八・清水修二「福島県放射能放射線の今」 


理科の探検 (RikaTan) 2016年 6月号
アマゾン http://www.amazon.co.jp/dp/B01E4VQ29Sref=cm_sw_r_tw_dp_bS9hxb0VR7Y9T

 以下その小見出しです。

・環境中に放出された放射能核種は
チェルノブイリ原発事故との違い
・放射性ヨウ素甲状腺がん
放射性セシウムの推移と除染
・県民の追加被ばく線量は


【最後の段落】

 自然放射線に由来する日本人1人当たりの実効線量は年2.09 mSvと評価されて
います19)。福島第一原発事故に由来する現在の福島県民の実効線量は、相対的
に高い人びとで日本の自然放射線と同じレベル、大部分の人びとは自然放射線
りずっと低いレベルにあります。幸いにも福島第一原発事故による被ばくは高く
なかったといえます。このように述べると、加害者である東京電力の責任を曖昧
にするのかと、著者らを批判する人びとがいるかも知れません。しかし、客観的
かつ科学的なデータを踏まえることは、たとえどのような場合であったとしても
必要です。東京電力や政府の事故責任を厳しく問うことと、事故に由来する福島
県民の被ばく線量が幸いにも低かった事実を認めることは決して矛盾するもので
はありません。