小学校・中学校・高等学校の理科の先生方へ理科実験講座の講師を時々依頼される。
それまでに呼ばれたことがなく、それ1回で終わるようならテーマをいくつもある中から選ぶことができる。
しかし、好評だったからもう一回、さらにもう一回…などと同じ地区から依頼されることがある。
そこで新しいネタを補充しておく必要がある。
今日は、強力モーターづくりをやってみた。
回転する電機子は鉄くぎ(38 mm)を3本平らに横並びにして(1本は逆向き)セロハンテープで固定したものを2組つくる。これが鉄芯だ。
鉄芯の大きさに切ったうすい段ボールの真ん中に竹串を通す。真ん中が盛り上がるので、真ん中はそのままに両脇上下に段ボールを置いて(計4枚)セロハンテープで固定。
それを鉄芯ではさむようにする。
鉄芯を径0.55 mmのエナメル線で3往復巻く。エナメル線の両端は5.6 cm残す。
両端のエナメル線は紙やすりで全部きれいにむく。
この両端のエナメル線を竹串に向かい合わせに(お互いに接触しないように)して根元と先端辺りをセロハンテープで固定する。
径0.9 mmの裸銅線を一方は輪をつけて支持台に、もう一方は軸受けを兼ねたブラシにする。
ブラシにするほうは斜めの導線が2本っくつかないでクロスしている。
電機子の下には強力磁石をおく。今回はネオジム磁石をおいた。径14 mm、厚さ5 mm。
電機子のエナメルをむいた銅線がブラシにくっついたときに電流が流れて電機子が磁石になり、回転する。ブラシが銅線からはずれると勢いで回る。またくっつくと磁石になるという具合だ。
支持台とブラシはステイプルで固定する。
鉄芯にエナメル線をきれいに負けなかったが、よく回るモーターができあがった。
このモーターは仙台市の栗田成利さん考案と言うことだ。
明日は若いときにちょっと取り組んだシンプルモーター(単線コイルを回す)をつくろうと思っている。