左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

編集長エッセイ 左巻健男の2017年の回顧「本を書く生活」

編集長エッセイ

 

 左巻健男の2017年の回顧「本を書く生活」

            SAMAKI Takeo
 理科の探検誌編集長   左巻 健男

 

 ぼくにとって2017年は「本を書く生活」がメインになった1年間だったかもしれません。これを書いている今も、単著の『面白くて眠れなくなる物理パズル』PHPと編著で3人共著の『図解 身近にあふれる「生物」が3時間でわかる本』明日香出版社の執筆に取り組んでいます。この2冊が終われば、2冊の単著が控えています。
 表紙にぼくの名前があって2017年に出た本は次の9冊になります。
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1.編著『「健康にいい」ものばかり食べと早死にします』KANZEN 12月
2.単著『ムリなく、ムダなく、小中学校の理科がしっかり身につく。』PHP 9月
3.単著『EM菌 擁護者と批判者の闘い―ドキュメント スラップ名誉毀損裁判』暗黒通信団 8月
4.監修書『きみは科学者』東京書籍 ラッセル,ハリエット著 8月
5.編著『図解 身近にあふれる「科学」が3時間でわかる本』明日香出版社 7月
6.監修著『なりきり!YouTuber実験 小学生: 自由研究まとめつき』学研プラス 6月
7.単著『面白くて眠れなくなる化学』PHP文庫 6月
8.単著『暮らしのなかのニセ科学平凡社新書 6月
9.監修書『ぜったい理科がすきになる!』フレーベル館 3月
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 編著はみなRikaTan委員の有志で書きました。
 最新刊の1は、18年間勤務した東大附属で担任した教え子(出版社の役員)から依頼されました。書名ではキワモノ的な感じを受けるかも知れませんが、内容は食と健康についてまじめにやさしく解説している本です。
 2は、この1冊で小中学理科を丸ごと学べる本です。
 3は、EM研究機構顧問だった人にしかけられた名誉毀損裁判のまとめです。最高裁までいって、ぼくの完全勝訴が確定しています。A5、表紙込20ページ (推定36グラム)、末端価格200円(税抜)の本です。本の通販ストア「honto」で購入できます。
 よく「左巻さん、いつ書いているんですか?」と聞かれます。大学の仕事もあり、RikaTan編集長の仕事やそれへの執筆もあります。
 書くためにいろいろ資料を集め、学習もします。例えば2015年12月に出した『面白くて眠れなくなる人類進化』PHPは、まさかぼくがこのテーマで本を書くとは思わないものでした。それまで興味・関心があったという程度。依頼されてから数カ月は学習に明け暮れました。学習しながら本の構想を立てていきます。科学をどう伝えるかというのがぼくの専門。その専門の力、センスが問われます。どんな本になっているか、ぜひ読んでみてください。
 ぼくの場合、書き始めると生活が執筆中心になります。我ながら凄い集中力だと思います。そうして本が書き上がっていくのです。