2016年12月6日、免疫革命等の著がある安保徹氏が69歳で死去。
今書いている『ニセ科学を見抜くセンス』の新版(平凡社新書)にも彼のいうことを書こうと思って、「安保徹 死因」で検索したら、死因は大動脈解離だった。
検索で上位に来たのは「暗殺された」!「電磁波・指向性兵器で殺された」というのもあった。
安保徹氏は「ストレスががんなどの原因。爪を揉むことで免疫力が上がってさまざまな病気が治る」と主張していた。
あと、「がんの痛みは治癒反応だ。痛みを我慢すればがんが治る。痛み止めを使ってはならない」と主張していた。
彼の信者はそんなトンデモを信じているから「暗殺された」なんてことを考えるのだろう。
ぼくは、彼を信じてがんの痛みを我慢して死んでいった人らに同情するしかない。
ぼくは、父が末期がんの痛みに苦しむ姿を見ているから尚更だ。
安保氏は「免疫学の観点からは転移はがんが治る嬉しいサイン」「転移はリンパ球が増え免疫力が高まりがんが治癒に向かっている」って述べている。
ぼくはニセ医学者だと思う。
安保徹氏と一緒の「安保ー福田理論」の福田氏は、ライターの竹内久美子氏のデタラメこじつけ血液型性格判断を信じる程度だからなあ。