左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

『RikaTan(理科の探検)』誌17年10月号(8/26土)発売の特集は「オカルト・超常現象を科学で斬る!」

 8月26日(土)発売の理科の探検(RikaTan)誌10月号。
 特集は「オカルト・超常現象を科学で斬る!」。
 その特集の狙いと収録内容のタイトルを紹介します。


 オカルトはラテン語からきた語で、秘密や隠れて見えないことがもともとの意味ですが、それから派生して、「超自然の現象、神秘的現象」を表すようになりました。超常現象とは、「常識を超えた現象」のことであり、今の科学では合理的に説明がしにくい現象です。



 ぼく(左巻健男)は、1970年初めから半ばを大学生・大学院生として過ごし、中学校理科教諭になりました。日本の1970年代といえば、すでに高度成長をなしとげ、「人類の進歩と調和」の祭典、大阪万国博覧会で幕を開けました。しかし、60年代末頃から日本は公害問題が大きくなり、日本は「公害列島」と呼ばれるほどでした。そんななかで、本では、1973年11月に五島勉の『ノストラダムスの大予言』が発売され、3か月で100万部を突破しました。1973年12月に映画「日本沈没」が話題になり、興業16億円のヒットを飛ばします。そして1974年にユリ・ゲラーが登場して超能力ブームが起こりました。その後も、宜保愛子の霊視、霊感商法オウム真理教事件など、オカルト・超常現象関係は記憶に残っていることがたくさんあります。


 現在、オカルト・超常現象への傾斜は、それがブームになっていた頃と比べると下火になっているかもしれません。しかし、超能力を信じる割合は若い人のほうが多いという調査結果があります。オカルト・超常現象は、ニセ科学と比べて科学っぽい雰囲気は弱く、荒唐無稽のものが多くても、それらの様子を知り、どう捉えたらいいかを考え合うことも必要と考えました。また、科学と宗教についても考察を加えました。


CONTENTS


子どもの心から不思議現象が見えてくる 素朴概念という「思い込み」を考える
ノストラダムスの大予言』 デタラメなオカルト本が日本に与えた影響
和泉宗章の天中殺からの決別と占いの告発
博士が遺してくれたもの 〜『カール・セーガン 科学と悪霊を語る』を読む〜
チャネリング −物理と意思−
宇宙人に投影された超能力願望
科学と宗教、そしてオカルト
開運・霊感商法と行政規制 社会的妥当性の観点から考える
臨死体験ペンフィールド博士の脳外科手術
聖なる「血の奇跡」を化粧品で再現する 〜揺り動かすと液化する異常粘性物質の実験〜
科学とオカルトの見分け方 科学の更新性・累積性・進化性
こっくりさん」占い騒動とその正体
自称・超能力者ユリ・ゲラーとスプーン曲げ
科学? それとも宗教? インテリジェント・デザイン