左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

iPSの山中教授のことでちょっと思ったこと(夢のない話ですみません)。

iPSの山中教授。所長を辞めて個人に戻ればと言う意見があったがこの種の世界的に競争が激しい研究はもう個人レベルでは全然できないでしょう。手足がたくさん必要。

ぼくは辞めないと思いますが、もしも辞めることになったら米国にすぐに引っぱられるでしょう。

ぼくは生命科学部に所属していたので、とくに強く思うのですが、生命科学系で博士号をとって研究者になろうという進路をとることが理解できません。正規のポストはわずかしかありありません。余程の才能と努力と、それととても強い運が必要です。

そんな人は今の生命科学系の博士号所持者の100人のうち数人いるかどうか。(生命科学系でない分野でも似たような面があろうかと思います。)

普通の才能ならやめたほうがいいと思います。
家が十分に金持ちで遊んで暮らせるとか、結婚相手が食わせてくれるとかならまた別かもしれませんが。

余程の才能があるなら医学部に進むべきですね。医師なら十分に仕事があります。その上で研究者の道へ。

ぼくなど普通の才能もなかったので友人(滝川さん)が一緒に博士課程に行こうと強く進めてきたのですが教育の現場に出たのです。

きっと少々の才能があると、「自分は何とかなるのではないか」と思ってしまうかもしれません。しかし、確率的には何ともならないほうが圧倒的です。

※夢のない話ですみません。