今CSのナショジオでチンパンジー生態研究で有名な「ジェーン」を観ている。
ぼくは彼女について拙著『面白くて眠れなくなる人類進化』PHPで次のように書いた。
☆リーキーズ・エンジェル
「最初のヒト」についての理解を深めるには類人猿の研究が役に立つと考えたルイス・リーキーは、3人のヒロイン「リーキーズ・エンジェル」をプロデュースします。
チンパンジーを研究したジェーン・グドール、ゴリラを研究したダイアン・フォッシー、オランウータンを研究したビルーデ・ガルディカスです。
その3人には驚くべき共通点がありました。リーキーが3人を選んだとき、グドールは秘書、フォッシーはセラピストとして働いており、ガルディカスは大学院の学生だったものの、学科は人類学で、生物の野外研究の経験はゼロでした。類人猿の研究には、まったくの素人だったのです。 しかし、それぞれが素晴らしい研究成果をあげていきました。たとえば、グドールは、チンパンジーが巣穴に長い草の茎を差し込んでシロアリを取ること、すなわち、チンパンジーも道具を使うことを発見しました。さらにグドールは研究を続け、チンパンジーが草食ではなく雑食であることをはじめ、子殺しをしたり、しまいには共食いまでしたりすることなどを発見しています。
*NHK大アマゾン(4)は録画中。