左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

今でもEM菌擁護者・推進者のDND出口俊一氏が神田外語大にヒノキヤグループ取締役の名刺を出したのは謎だ

2019/05/21
DND(+EM研究機構顧問だった)出口俊一氏との裁判 の控訴審判決(左巻健男完全勝利確定)
http://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/23/145104 の続編である。

 裁判所の判断で「松永教授らへ」とあるのは、神田外語大学へのEM菌の営業妨害だというクレーム活動もふくんでいる。

 裁判の際に飯島明子准教授が左巻健男側で出した陳述書がある。

 飯島さんは、海洋生態学を専門とする研究者で、神田外語大学の准教授を務めており、生物学・環境科学を担当している。彼女はその専門家の立場から、EM菌団子のような高濃度の有機物が含まれる微生物資材を、河川や湖沼に投入すれば汚濁源となり、生態系を破壊してしまうので、科学的な知見から、EM菌について批判的な意見を発信してきた。

 次は陳述書からの引用である。

3 このような私の活動が気に障ったようで、出口氏からは、嫌がらせとも思える行為がされるようになりました。
 まず、平成26年3月31日、私の勤務する神田外語大学広報部に、出口氏から電話がありました。その際出口氏は、「EM研究機構の人間である」と名乗ったそうです。そして、私の発言や、各種学会でのパネルの内容などが名誉毀損なのではないか、EM研究機構は被害をこうむっている、大学としてどう対応するのか返事が欲しい、と言ってきたといいます。これを受けて、大学側では一応学事部も含めて話し合いをしましたが、特に返事はしませんでした。すると、出口氏は、4月2日再び大学広報部に同じような電話をかけてきました。もちろん、これについても大学は特に返事をしていません。
 そもそも、大学は、所属する研究者の研究内容全てを把握し、その当否を判断する立場ではないですし、研究は各研究者の自主性に委ねられています。そのため、研究等に批判がある場合、まずは当該研究者へ直接批判を行うべきです。それにもかかわらず、わざわざ大学に対ししつこく抗議してきたということは、単に研究内容等について意見する意図のものではなく、大学を通じて私へEM批判の研究を止めるよう圧力をかけようとしたのだと確信しています。

4 大学が出口氏の問い合わせに対し返事をしないでいると、今度は、EM研究機構から、神田外語大学学長に宛てて、内容証明郵便が届きました。その内容は、再び私の行為について指摘すると共に、「過日、弊社の関係者が飯島准教授のご発言に関して貴大学にご相談のお電話を差し上げましたが、未だご返信を頂けないため、改めて書面にてお送りいたします。」と記載されていました。
 このことからも分かるとおり、出口氏は、ジャーナリストとして取材を行おうとしていたのではなく、EM研究機構の人間として、大学に連絡したりしていたのです。それなのに、いざ異議を述べられると「正当な取材行為である」など、虫が良すぎます。
 もちろん、大学としては、「本学では所属教員の個々の研究の自由を認めており、貴機構と飯島准教授の間で生じた案件に関しては大学として一切関与致しません」と真っ当な意見を返しています。
 出口氏は、その後も、業務多忙を理由に断られているにもかかわらず大学広報部を来訪したりしています。  以下略。 

 出口氏は来訪したときに、ジャーナリストやEM研究機構の顧問などの名刺と共に現ヒノキヤグループの社外取締役の名刺も出した。

 そのことに関して、ぼくは、強い疑問をもった。

 なぜならEM菌はあらゆることに万能性をもっていて、もちろん住宅についても「EM夢の住宅」を述べているからである。ヒノキヤグループはEM菌夢の住宅を推進している会社なのかと思った。問い合わせたらEM菌と関係がないという。

 ウィキペディア「ヒノキヤグループ」

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%83%A4%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97 には、次の記述もある。

平成21年3月よりEM菌を擁護する出口俊一を取締役として迎え[2]、また女流棋士中村桃子がパート社員として勤務している。 

  裁判所に、出口氏は、「ジャーナリストとして,朝日新聞記者行動基準に則らず,比嘉教授の見解を信じる者として,比嘉教授の見解に沿った見解を一方的に伝えているものといえる。」「松永教授らの見解が誤っているとの前提の下,これを糺すためであったと言わざるを得ない。」「EMの効果を証明するために記事を書いているといわざるを得ない。」と判断されるような人で、そのEM菌は「EM菌による夢の住宅」づくりもうたっている人が、住宅会社ヒノキヤグループの取締役というのが謎なのである。

 ぼくとの裁判で、控訴理由書に、出口氏は次のように述べている。

 出口(控訴人)は,広報担当者及び事務局長との会話の途中で,自分が金沢工業大学客員教授や株式会社桧家ホールディングスの社外取締役の地位にあることから,このまま飯島氏のデマが放置されると自身の社会的な立場が危うくなる可能性があるとの趣旨で,最初に渡していたジャーナリストとしての名刺の裏の金沢工業大学客員教授の肩書の記載を指摘したうえ,さらに桧家ホールディングスの社外取締役の名刺も差し出したのである。 

 専門家が心配していることを、裁判所に比嘉教授の見解を信じる者に過ぎないと判断されてしまう人が「デマ」というのも可笑しな話だ。専門家からEM菌の問題性が追求されると自身の社会的立場が危うくなるのは出口氏がそんなものを信じているところで既に起こっていることではないのか。

 EM研究機構の顧問として大学にクレーム活動をするときになぜヒノキヤグループの取締役の名刺を出すのか?

 逆にヒノキヤグループはそういうクレーム活動に血道を上げるレベルだとみられるのではないだろうか? ヒノキヤグループもEM菌の仲間の会社だと思われるのではないだろうか? 裁判所からジャーナリストの行動基準からはずれたことをしていると判断されたようなことをしながら名刺を出す気持ちがぼくにはわからない。

 

 と書いてきたのは出口氏の代理人(弁護士事務所)から次の通知書を貰ったからである。3月は定年退職の諸々で忙しくよく見ていなかった。今やっと余裕ができた。

 おやおや、お金も要求か…。

平成31年3月4日

 当職らは,出口俊一氏(以下「通知人」といいます)の代理人として,以下のとおり通知いたします。

1 貴殿は,平成28年3月に,株式会社桧家ホールディングス(現・株式会社ヒノキヤグループ。以下「ヒノキヤグループ」といいます)本社(千代田区丸の内1-8-3 丸の内トラスト タワー本館7階)に対して,「貴社の社外取締役に出口俊一氏がいるのですが,いくつかの機関に(中略)貴社の名刺などを出して(中略)クレーム活動をしています」(同 3月6日付),また「貴社の名刺がクレームのさいに使われています」(同6日付),さらに翌7日には,通知人のヒノキヤグループ取締役の名刺の画像を添付のうえ,「これはK大学に(中略)出口氏が大学に提出した名刺です。(中略)貴社の名刺などを出してクレームをつけました(中略)貴社の名刺も活用してさまざまなクレーム活動を行っています」(同7日付)と,あたかも通知人が取締役の名刺を使ってクレームに及んでいるかのような事実無根のメールを繰り返し送りつけました。
 それ以降も,貴殿は,現在に至るまで「(通知人が)EM菌批判側へ圧力をかけるのに,そこの取締役の名刺を出す気持ちがわからない」と,通知人がEM批判者に圧力をかけるために取締役の名刺を利用したかのような虚偽のツイート,ブログ掲載を繰り返しています。
 しかしながら,通知人がヒノキヤグループ取締役の名刺を差し出してクレーム活動をしたことは一度もなく,貴殿がヒノキヤグループ本社に宛てたメール内容は全くの虚偽であり,通知人の社会的信用を著しく害するものです。

2 通知人の取締役の名刺に関する実際の経過は以下のとおりです。
  通知人は,神田外語大学の事務局長に対し,飯島明子准教授(以下「飯島准教授」と いいます)のツイート(通知人から「恫喝」の電話が職場にあったという内容)について,大学の広報に電話で飯島准教授の在籍の確認等の問い合わせをしたことが,なぜこのような「職場に恫喝の電話」というツイートが投稿されたのか,その事実関係を確認するため,平成26年12月16日,同大学の広報に事前に電話し,アポを取り訪問しました。そうしたところ,広報担当者と事務局長は,通知人から電話があったことは伝えたが,その電話は「恫喝」という飯島准教授がツイートしている内容ではなく,そのような内容を飯島准教授に伝えた事実もない,と「職場に恫喝の電話」があったことを明確に否定しました。25分あまりの面談の最後に,通知人は,上場会社(東証一部)の社外取締役であるということを初めて明かし,名刺をお見せしました。すると,事務局長自ら(通知人の)名刺をもらってもよろしいですかとの求めがあり,通知人は,これに応じて「ご参考までに」と念を押したうえで名刺を渡したのです。
 しかし,その後,本来個人情報であるはずの名刺が,通知人の了承なく飯島准教授にわたり,さらには貴殿に流れ,貴殿のヒノキヤグループ本社に対する業務妨害にこの名刺が悪用されたのです(このことは個人情報保護法の観点からも重要な問題であると指摘せざるをえません)。
 そのうえ,貴殿のメ一ル送信と相次いで,他の匿名者からも,「出口氏の行為は,単なる苦情ではなく,脅迫にも似た圧力を掛ける行為であり,御社の名刺を出して当該行為を行っていることは御社の名誉を大きく損なう行為であると考えられます(中略)そのような人物を3月末の株主総会において再任する予定とのことですが,これお(ママ)再考し,他のクリーンな人物を社外取締役とするお考えはございませんでしょうか」とのメールが送られ,貴殿が他の者と共謀して通知人への業務妨害行為に及んだことも明らかです。
 したがって,通知人は,貴殿に対して,損害賠償として金100万円及びこれに対する遅延損害金を支払うよう求めるとともに,本書到達後1週間以内にヒノキヤグループ本社に宛てたメールの内容及びブログ等が誤りであったことを謝罪するよう求めます。
 上記期間内に,何らの誠意ある対応がない場合は,法的措置も検討せざるを得ませんので,その旨ご承知おきください。
 なお,本件につきましては,当職らが一切の委任を受けておりますので,今後の連絡は当職ら宛にされますようお願いいたします。
                             以上

 遅くなったが、ぼくなりの誠意ある回答をしておこう。

*まずヒノキヤグループの名刺を出したのが、控訴理由書では「話の途中」、この通知書では「話の終わり」になっている。まあこれはどうでもいいか。

*大学はEM研究機構の人が何度もクレームにという認識のようだ。その人が5枚の名刺を出した。そういう事実が結局はぼくにも回ってきて裁判でも問題にされた。判決で松永教授らとあるのにはこれもふくまれている。

*この通知書を見てもなぜ5枚もの名刺を出したのかぼくには謎のままだ。大学でも客員教授だし大きな会社の取締役だということを自慢したかったのかな? わからん。

*ぼくは出口氏のようなEM菌夢の住宅推進をふくむEM菌推進者、しかも非常に攻撃性をもってEM菌のために活動する人を住宅会社が取締役にする意味がわからないのでぼくの意見をヒノキヤグループに述べた。

*ぼくとは違う人の意見は、ぼくとはまったく無関係だ。その匿名者も大きな問題を感じたのだろう。「ぼくが他の者と共謀」は事実無根である。どこがどう明らかなのか? 勝手に妄想したのは代理人の人らか?

*大学へのクレーム活動のなかで出されたというのは事実だという認識。(なぜ出したかはぼくには謎だが。)

 以上。

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…追記…2019年5月24日 9時に次の内容でヒノキヤWEBサイトで「お問い合わせ」をした。

EM菌推進のDND出口俊一氏代理人(弁護士 第三文明誌に登場していた)からの通知書(3月に来ていた)について拙ブログに入れた。ヒノキヤグループの件で謝罪しろ、100万円払えってあった。今後法的措置とも。
その通知書をふくめて拙ブログなどに入れた。

今でもEM菌擁護者・推進者のDND出口俊一氏が神田外語大にヒノキヤグループ取締役の名刺を出したのは謎だ - 左巻健男&理科の探検’s blog http://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/23/164625

DND(+EM研究機構顧問だった)出口俊一氏との裁判 の控訴審判決(左巻健男完全勝利確定) - 左巻健男&理科の探検’s blog http://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/23/145104

質問 
*貴社の取締役である出口俊一氏代理人からの「通知書」は貴社が関与していますか?
(通知書の内容は貴社に関することで、ぼくのここでの問い合わせがふくまれています)
*通知書には匿名者の問い合わせがふくまれています。ぼくとは全く無関係ですが通知書では関係があると断じていますが貴社はその根拠をおもちですか?
*ぼくとの控訴審判決で裁判所に判断されたように出口氏はEM菌比嘉照夫氏を信じて記事を書いている人です。重ねて貴社はEM菌の活用やEM菌夢の住宅を推進する考えは今後ともありませんか?
*通知書にあるようにここでの問い合わせがぼくの名前と共に出口氏に渡っています。名前は伏せてもよいと思うのですが、ここでの問い合わせは関係者に実名と一緒に伝えられるのでしょうか?