左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

水道水に塩素が含まれる意味と浄水器

 水道法施行規則で「給水栓における水が、遊離残留塩素を0.1 mg/L(結合残留塩素の場合は、0.4 mg/L)以上保持するように塩素消毒をすること。」と定められています。
 塩素の役目の第一は、病原菌を殺す、つまり消毒です。かつては水系の伝染病でばたばたと人が死んでいきました。塩素がふくまれることで水道水は安全性が確保されています。さらに、塩素がふくまれることで水道水の中に生物がすみにくくなります。塩素がふくまれていないとヒル、ミミズなどが出てきたりします。

 水道水の残留塩素の正体は、次亜塩素酸、もしくは次亜塩素酸イオンであり、反応する相手がいると、塩化物イオンと水に変わります。塩化物イオンは食塩(塩化ナトリウム)の成分ですから、塩と水になります。

 水道水の残留塩素には意味があるのに、残留塩素を吸着して除いてしまう浄水器を使うのはどうしてでしょうか。
 浄水器の主役は活性炭。水道水にいわゆるカルキ臭とよばれる臭いがあり、飲んでもまずい場合があります。その場合には浄水器の設置を考えてもよいということです。活性炭で残留塩素だけではなく、カルキ臭の原因物質を除けるからです。
 ただし、訪問販売の浄水器は性能の割に高額の場合が多いです。また、ネットワークビジネスマルチ商法などと言われる人脈を活用して行うビジネスでも浄水器を扱っており、この場合も高額の場合が多いです。
 私は、訪問販売やネットワークビジネスの商品ではなく、浄水器協議会加入のメーカーのものを自分でカタログなどを比較検討した上で購入することを薦めます。

ただいま鋭意編集中!「今そこにあるオカルト・ニセ科学、カルト批判」(仮題)『RikaTan(理科の探検)』誌2020年ムック企画・7月発行

 左巻健男@RikaTan編集長です。

 『RikaTan(理科の探検)』誌 http://rikatan.com/ は現在不定期刊ですが、今年の7月発行に向けて次のような内容で鋭意編集中です。

 発行所:株式会社SAMA企画 発売:株式会社文理 

 

 発行日や定価などが決まりましたらまたお知らせします。

 丸ごとオカルト・ニセ科学、カルト特集です。 

 

【内容】

『RikaTan(理科の探検)』誌2020年ムック企画 7月発行

今そこにあるオカルト・ニセ科学、カルト批判(仮題)

*以下のタイトルも仮題です。
★目次 1P
左巻健男新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 
★児玉一八・「免疫力」を高めると病気にならない? 
★唐木英明 ・「検査しないと不安」という誤解 
★桝本輝樹・医療の意思決定の隙間とニセ科学(疫学と個人の問題) 
★高椅久仁子・機能性表示食品とトクホの存在意義を問う 
★浅賀宏昭・「有機農法」は本当にいいのか?   
★浅賀宏昭・「グリホサート」は危険な農薬か?  
★高山由香・実際の研究をねじ曲げて使っている健康グッズ
★長田和也・ダイエットサプリメントで痩せるのか? 
★高野裕恵・「マーガリンはプラスチック」の嘘 
★山崎 誠二・インチキ免疫療法と本当の免疫療法 
★児玉一八・福島第一原発事故放射線で「がん」多発は本当か? 
天羽優子・NMRパイプテクター問題  
★上川瀬名・青ヶ島が81cmも上下動した!? 地震予知研究のニセ科学性 
★松﨑いたる・“ホタル復活”の裏で広がるウソと環境破壊 
★山崎 誠二・PETボトルのキャップ集めは「エコ」な活動か? 
左巻健男・EM菌のオカルト・ニセ科学性入門 

★藤倉・鈴木エイト分担・今でも蠢くカルト集団 
★藤倉・鈴木エイト分担・大学新入生をねらうカルト集団 
★野本ひさ・大学のカルト対策の必要性 
★青木・カルトの偽装勧誘(正体隠しの勧誘)は許されない 
★藤倉・鈴木エイト分担・政権に入り込むカルト、オカルト・ニセ科学 
★福頼宏隆・理性と信心と妄信と 

今年以降の左巻健男の本の予定2020/03/23版

【今年以降の左巻健男の本の予定】2020/03/23版

2020年1月1日からは、

1・編著 科学はこう「たとえる」とおもしろい! 青春出版社
が既刊で、

出版社に原稿が行っていて編集中なのは、
2・単著 理科教科書 今昔(仮) SBクリエイティブ・サイエンス・アイ新書
3・編著 科学の裏表大事典 東洋館出版社
4・編著 怖くて眠れなくなる地学(仮) 4/29 PHP
5・編著 物理の図鑑(仮) Y社
6・監修 元素(仮) うえたに夫婦さんの本 D1社
の5冊かな。

来月初めに最終原稿になるのが、
7・編著 身近にあふれる「物理」が3時間でわかる本 明日香出版社

来月中旬には最終原稿になるのが、
8・単著 世界史化学(仮) D2社

上の原稿が終わると、
9・単著 身近にあふれる「元素」が3時間でわかる本 明日香出版社
10・単著 化学(仮)
11・単著 現代版ロウソクの科学(仮)
12・単著 おはようからお休みまでの「物理」「化学」(仮)
13・編著 微生物(仮)
までが決まっている(出版社で企画会議を通っている)。
ぼくの状況によっては単著ではなく編著にするものもあるだろう。

そして、企画中(出版社の企画会議を通っていない)は、
14・編著 感染症

そして、2020/03/23に依頼が来たのが、
15・単著 科学(仮)

花崗岩が新型コロナウイルスに効果というバカバカしいニセ科学

花崗岩が効果…というバカバカしいニセ科学も扱いたかった。
花崗岩中の放射性カリウムが出す自然放射線に被曝してウイルスを不活化するという理屈のようだ。
その程度じゃ全く効かない。


(人体は花崗岩同様放射性カリウム内部被曝している。また細胞に自然放射線と人工放射線を区別するセンサーはない。)

 

新型コロナ前から社会が不安状態になって、それに乗じた悪質商法ニセ科学業者が暗躍する。
それが今はさらに激しくなっている。

    ↓

新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 - 左巻健男
論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020030200002.html

 

【安倍内閣は日本をEMモデル国家にしたいのか!?】(怒)

厚労省政務官小島敏文はEM菌推進議連。
新型コロナに対応する厚労省にそんなのを送り込む安倍内閣
今までも科学技術担当大臣にEM議連幹事長の平井卓也。環境副大臣伊藤忠彦もEM議連、環境政務官にEM議連幹事長の高橋ひな子も…
高橋比奈子については↓
週刊文春10/30秋の特大号:元女子アナ環境政務官は“トンデモ科学”の広告塔 まだある女性抜擢失敗!
- 左巻健男&理科の探検’s blog
https://samakita.hatenablog.com/entry/20141023/p1
高橋ひな子議員はEM菌に嵌まり、盲信。
実父は共産党県議六期を勤めた。06年にEM関連の会社を設立。実父が代表。


日本をEMモデル国家にしていいのか?
- 左巻健男&理科の探検’s blog
https://samakita.hatenablog.com/entry/2020/02/23/095627
EM菌比嘉照夫氏は、日本をEMモデル国家にするのにEM菌議運と有機農業推進議員連盟を重要視。
自民党が中心だが超党派。例えば紙智子氏(共産党)は後者の幹事。…
国民はあらゆる事にEMを使う生活に。

左巻健男のニセ科学への対応の軽い決意 ~地道に、やれる範囲で~

4月に岡山理科大学ニセ科学についての特別講義。
7年連続かな。カリキュラムの関係でこれが終わりかも。

最初その特別講義を公開したらEM関係者がいてEM研究機構が大学に抗議、
大学は謝罪したようだが当時の大学幹部がそのことをぼくに謝ってくれた。
大学が外部の圧力に負けたら駄目だよな。

ニセ科学批判をするには覚悟がいる。
国立京都工芸繊維大学教授のとき、水についてのニセ科学批判をしていたのでパイウオーター浄水器、磁化水装置側が研究室に来たり大学に抗議が来たり。あるときは「月夜の晩ばかりではない」と言われた。

EM菌は微生物は含まれているだろうから土壌改質に一定の効果はあるだろうなと思っていた。
しかし、福島に入り込んでの活動に可笑しいなと思った。
それと少し批判的な活動をした(当時日本科学者会議東京支部幹事でその研究会分科会のテーマに取り上げた)ら、DND出口俊一氏から研究会上部に可笑しなメールが来た。
DND出口俊一氏がなぜそういうことをするかは謎だった。当時は金沢工業大学客員教授〔その後退任〕。後でEM研究機構顧問(+ヒノキヤグループ社外取締役)と知って納得した。

それを契機にEM菌関係の本や主張を徹底的に学習した。
DNDサイトのEM菌比嘉照夫氏の荒唐無稽な内容の連載があった。
EM菌入りの容器の外のウイルスをEM菌の働きで失活させるという事実が多数あると。
ぼくはそんなのを載せるサイト主は「真正の大バカ」などとツイートした。
また執拗にEM菌側の攻撃尖兵になって批判側の研究組織などに攻撃する彼のことを批判した暗黒通信団の記事を紹介した。
   ↓

学界のトンデモ 出口俊一【と学会誌初出】

http://ankokudan.org/d/d.htm?ron147-ronread-j.html

 それでEM菌出口俊一氏と裁判で闘うことに。
出口氏の請求は1100万など。
彼の弁護士事務所は有名な創価学会系。
比嘉照夫氏は同じ弁護士事務所でEM菌関連で朝日新聞とも裁判(そのときの比嘉氏側陳述人は出口氏)。
ぼくも朝日もEM菌側に対して完全勝利。

           ↓  

 EM菌擁護者・DND出口俊一氏との裁判の報告 https://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/26/090941 

 今も別の裁判でEM菌DND出口俊一氏と闘争中(今にその内容を公開予定)。

 出口氏がヒノキヤグループ社外取締役に関する内容だ。

  ↓
この延長での裁判

ヒノキヤグループは凄い!問い合わせ窓口に出したもので取締役から百万円出せと言われる。質問にヒノキヤは回答無し。
https://samakita.hatenablog.com/entry/2019/06/22/100523 

 

EM菌比嘉照夫氏は批判側に殺し屋雇って…と述べていたので、ぼくはいろいろ注意している。
何をされるかわからないので非常に恐怖だ。
   ↓

 昔 フジテレビ取材したら ほ〜んに ちょっとの所だけ捕らえてね 反対派の意見 いっぱい載せて 私を叩いたという そういう事をやりましたので 
 いや〜 フジテレビ 昔 そんな事やりましたよね〜 あの時は若くて もう とてもじゃ無いけどね あの〜(うん) 殺し屋頼んで 記者を殺そうと(フフフ)思ったけどね(ウフン)出来なかった(エヘッ)(フッフッフ)でも今は 力があるからね 
 フジテレビ一社 爆破するのは訳ない(ヒャッハッハ)(ウフ)(ハハハ)
 〜
 従来の理論とか 感情論でね これをコメントしてね 我々を 貶めるような事があったなら 私は もう どんな事しても フジテレビを爆破します(ンハッ)(フッフッフ)(クックックッ)
by EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄 - Togetter https://togetter.com/li/511735 @togetter_jpさんから 

 

攻撃はニセ科学側だけからではない。「それはデマだよ」と指摘したことでデマをまき散らしている人らからもニセ科学批判側は攻撃に曝される。
ニセ科学批判」「ニセ科学批判クラスタ」などで検索して、ニセ科学批判を揶揄する人らの存在がわかるだろう。ぼくはできるだけブロックして関わらないようにしている。
ニセ科学批判を揶揄したり攻撃したりして結果的にニセ科学を利する行為。いや、ニセ科学側だからできることだろう。

だからニセ科学批判は大変だ。

しかしニセ科学に対して皆が黙ってしまったらどうなるのか。

あらゆるニセ科学に対応できないができる範囲でニセ科学に警鐘をならしたい。
中高理科教諭、理科教育&科学コミュニケーションの教育・研究の大学教授の生活をしてきて、今、年金・印税生活。もう歳で最後の足掻きとも言えるができる範囲で頑張りたい。

論座 - 朝日新聞社の言論サイト に「新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 - 左巻健男」を書いた+独り言

WEB「論座」に依頼されて次の記事を書いた。

新型コロナウイルスとともに広がるニセ科学 - 左巻健男
論座 - 朝日新聞社の言論サイト
https://webronza.asahi.com/national/articles/2020030200002.html
ニセ科学は、いつも虎視眈々と科学リテラシーの弱い人たちを狙っている。そして、社会的に不安が高まると、一気に跳梁跋扈する。…

 

次は左巻健男の独り言。
【地道にニセ科学への警鐘を続けたい】左巻健男

以下の2冊はニセ科学との闘いに背中を押されて書いた。

学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書)
https://amazon.co.jp/dp/4582859259/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_HaAxEbE83H9TJ
暮らしのなかのニセ科学 (平凡社新書)
https://amazon.co.jp/dp/4582858473/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_RfAxEbCWXVFC3

この2冊の本の最初はしんぶん赤旗死のエッセイ連載「ニセ科学の正体」だった。
それを元にして共産党系の新日本出版社から本の執筆依頼があり、本にした。
しかし共産党にナノ銀除染ニセ科学について要望書を出した。
中央委らと話し合いをしたが、ぼくは共産党の対応に腐っていると批判。
増刷を続けていた本の広告は赤旗紙に不掲載に。


新日本出版社の本は増刷しないというので、構成を変えてを平凡社新書の『暮らしのなかのニセ科学』に衣替えして発行した。


EM菌DND出口俊一氏(EM研究機構顧問・ヒノキヤグループ社外取締役)との裁判もあり後押しになった。さらに『学校に入り込むニセ科学』を執筆した。


編集長を勤める『RikaTan(理科の探検)』誌でもニセ科学を斬る!特集を続けた。

 

なぜこんな荒唐無稽なニセ科学に騙されるんだよという思いもあるが、ニセ科学の跳梁跋扈は社会を悪化させる、そして命の危険もある。騙されるバカは放っておけという意見もあるがそんな人が嵌まっていたりする。


ニセ科学側からの攻撃も強い。
ニセ科学側は命がけでそれで儲けよう、それを広めようとしている。
信じたデマを批判された人らも加わって、ニセ科学を批判する人らにさまざまな攻撃をする。


できればしかめ面をしないで明るく楽天的に闘いたい。しかも自分ができる範囲で。
孤立を恐れず、連帯も求めず、どうせ儚く死んでいく歳にもなっているので、地道にやっていくよ、と思っている。
今にニセ科学について3冊目、4冊目も出したい。生きていたらw
(以上 左巻健男の独り言)

日本をEMモデル国家にしていいのか?

EM菌比嘉照夫氏は、日本をEMモデル国家にするのに国会議員の有用微生物利活用推進議員連盟(EM菌議運)と有機農業推進議員連盟を重要視。
自民党が中心だが超党派。例えば紙智子氏(共産党)は後者の幹事。

EMモデル国家は国民がEM生活。その一端↓
EM生活のすすめ
http://em-hokkaido.org/article-90.html
*彼は今北海道EM普及協会理事長。朝から寝るまでEM製品づけの生活。農業用微生物資材のEM1、EM入りシャボン玉本舗の石けん・洗剤、EMXGOLD、EMを焼き込んだというEMセラミックス製品など。今はさらにEM結界づくりも。

比嘉照夫氏 EM生活をすると…
https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru74.html

1. EM製品を身に着けていたので交通事故に遭っても大事に至らなかった。
2. EM生活をしていると大きな地震が来てもコップ一つも倒れなかった。
3. EM生活をしていると電磁波障害が減り、電気料金も安くなり、電機製品の機能が高まり寿命も長くなった。
4. EMを使い続けている農場やゴルフ場の落雷が極端に少なくなった。
5. EM栽培に徹していると自然災害が極端に少なくなった。
6. EM生活を続けていると、いつの間にか健康になり人間関係もよくなった。
7. EMを使い続けている場所は事故が少なく安全である。
8. 学校のイジメがなくなり、みんな仲良くなった。
9. 動物がすべて仲良くなった。
10. すべてのものに生命の息吹が感じられるようになった。
11. EMで建築した家に住むようになり、EM生活を実行したら病人がいなくなった。
12. 年々体の調子がよくなり、頭もよくなった。
13. EMの本や情報を繰り返しチェックし確認する。
14. いろいろな事が起こっても、最終的には望んだ方向や最善の結果となる。
その他なんでも、いいことはEMのおかげにし、悪いことが起こった場合は、EMの極め方が足りなかったという視点を持つようにして、各自のEM力を常に強化することです。 

 

EM菌比嘉照夫氏は20世紀の終わり頃北朝鮮がEMを国家的に進めることを指導し、「21世紀は北朝鮮の世紀。食糧輸出国となる」と述べていた。
しかし北朝鮮をEMモデル国家にすることは大きな失敗で終わり、今は北朝鮮のことをいわずWEBなどから削除。

【参考】→EM(EM菌)と北朝鮮−比嘉照夫氏「北朝鮮はEMのモデル国家」
- 左巻健男&理科の探検’s blog
http://samakita.hatenablog.com/entry/20161130

そのEMは、ニセ科学に興味関心がある人には知られていても一般的には知られていない。
講義の時聞いたら「EM菌を聞いたことがある」が年々減少していた。
新聞報道も減少していた。
北海道EM普及協会の情報誌を読むと、会員の高齢化や会員数の減少に見舞われているようだ。

EM情報室 EM関連の新聞報道を見た。
2007年に290記事あったが、2019年は34記事に。
大手新聞はほとんど扱わなくなった。
https://ecopure.info サイトから)
2007年 →2019年
朝日 5 → 0
読売10 → 0
毎日22 → 1
中日31 → 1

それでも有用微生物利活用推進議員連盟(EM菌議運)と有機農業推進議員連盟は多数の国会議員を擁している。3.11を契機に福島に大きく入り込んでいる。
比嘉照夫氏は、EMは元素転換力があるのでセシウムバリウムに変えて放射能をなくすとか、田畑に海水塩とEMをまけば塩が肥料になるとかと述べている。

*EMについてのぼくの解説(消費者法ニュース
学校に、環境活動に、福島復興に、政治に、入り込んでいるEM(EM菌)
http://www.clnn.net/image/cln119-05.pdf

同じものを拙ブログでも。
「学校に、環境活動に、福島復興に、政治に、入り込んでいるEM(EM菌)」消費者法ニュース2019年4月号掲載の全文公開
- 左巻健男&理科の探検’s blog
http://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/25/083619

EMX GOLDという清涼飲料水、公表成分からは薄い食塩水

EMX GOLDという清涼飲料水がある。

500mL4,650円という高額。

EM菌の発酵生成物を抽出という。

そして製造過程で加熱殺菌を行っているからEM菌は含まれていないと。

公表成分は100mLあたり食塩相当量0.05g。

原料は糖蜜酵母エキスなど。

EM医学とかのEMX(今は万寿のしずく)とは原料などが違う。

微生物専門家の観察や片瀬さん依頼で調べた結果では光合成細菌が入っていない比嘉EM。

EMには比嘉EMとサイオンEMがあり、前者は質が問題と、もともとのサイオンEMの指摘がある。

比嘉EMで製造したEMX GOLDの質がどうなのだろうか?
原材料は糖蜜(サトウキビから砂糖をとった残り物)や酵母エキスなど。

糖蜜は菌のエサ。酵母エキスは塩酸などで酵母を分解抽出して得た成分。問題成分が含まれる恐れがある。

そんなもので健康に寄与するものをつくっているのか?(EMXと原料が違いすぎる。)
EM菌は少なくても1200℃に加熱しても死なないという(本当ならノーベル賞級だが)。

製造工程で加熱殺菌は何℃でしているのか?
なぜEM菌を殺菌してしまうのか?


公表している成分は薄い食塩水といえることだけ。
なぜ微量成分を調べて公表しないのか?

前のEMXと比べてナトリウムがずっと多くなり薄い食塩水になっていることにどんないいことがあるのか?
原料から考えると500mL4,650円の原価は数十円レベルと思えるが、超高額になるのはどうしてか?


前のEMXと比べて効果が5倍とかを波動測定器の数値から述べているが、その測定器はまともではないトンデモだといわれているけどね。


なお、前のEMX(現万寿のしずく)での医学でも次のような感じだった。
それでも今のEMXGOLDよりは原料などずっとマシだったと思う。

比嘉照夫総監修『EM医学革命』2000を読んでみた!
http://samakita.hatenablog.com/entry/20160329/p1

 

*以上の疑問についてEM研究機構から回答があれば追記します。

【よみうり大手町スクール】著者と語る・サイエンス読書カフェ 2/20テーマは、学校現場も "ニセ科学" ?

【よみうり大手町スクール】著者と語る・サイエンス読書カフェ 2/20

2月のカフェは 2月20日(木)18:30~20:00
 テーマは、学校現場も "ニセ科学" ?
 「学校現場に入り込むニセ科学」(左巻健男著、平凡社新書

 

チケット(¥1500)申し込み
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/01ixqz10tbp34.html

 

※増刷決定しました!
学校に入り込むニセ科学 (925) (平凡社新書) 左巻 健男
https://www.amazon.co.jp/dp/4582859259/ref=cm_sw_r_tw_dp_U_x_JX7qEbDPZ55YE

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<著者と語る・サイエンス読書カフェ 02月20日
 

  学校現場も“ニセ科学
 

日時;2020年02月20日( 午後6時半から
場所;東京・大手町、読売新聞本社三階、新聞教室(地下鉄・大手町駅C-3出口)
参加費;1500円 

 

フェイク・ニューズ(Fake News)、もう一つの真実(Alternative Truth)・・・報道の世界にも虚偽の事実の混入が指摘されていますが、科学の世界にも、「ニセ科学」という問題があります。 

「自然食品、無添加食品は安全」、「水に優しく声をかけるとおいしい水ができる」、「EM菌で災害や交通事故も避けられる」――科学的事実からかけ離れたメッセージが、教育現場にも広がっている状況を指摘した、「学校現場に入り込むニセ科学」(左巻健男著、平凡社新書)が昨秋、出版され、話題になっています。 

サイエンス読書カフェでは昨年12月、「ルポ 人は科学が苦手 アメリカ<科学不信>の現場から」(光文社新書)をテーマに、米国内での混乱を考えましたが、次回は理科教育に携わってきた左巻さんと、日本の「ニセ科学」問題を考えます。 

 

問い合わせ;よみうりカルチャー大手町スクール事務局 (03-3642-4301)
このサイトにも、案内があります。https://www.ync.ne.jp/y-otemachi.php 

比嘉照夫『地球を救う大変革』の三読目

さらに読んだ。三読目。

 

【三読目】

比嘉照夫『地球を救う大変革』サンマーク出版(初版1993)を見ている。

ブックオフで入手した比嘉氏のサイン入りの、ある人への贈呈本。


・米の平均的収穫量は10アールあたり9俵。EM使用で14~15俵。実験栽培では30俵。
・EM農法が世界に普及すれば世界人口が100億人になっても食糧不足は無い。
・EM菌は他の微生物のボスとして働き、他はボスに従う
・EMは難病まで治す効果がある。末期肝臓がんがEMを飲んで治った
世界救世教の教祖岡田茂吉の自然農法の考え方は素晴らしい。そこを通じて海外へのEM普及開始
・重金属をEMはイオン状態から分子状にして悪影響はなくなる
・アリは害が多い。EMでアリを退治できる
・EMで連作障害がなくなる
・EMでやプラスチックの再利用資源が新品同様に使える
・EMで処理すればトイレの水が飲み水に
クラスターの細かいよい水をつくり、よい情報を転写した水を飲む
オゾン層を破壊する物質はEMで抑えることができる
・本当に体にいいかどうかは保存力と腐らせたときの臭気でわかる。
・EMは、中期から三期のレベルならほとんどのがんに有効。ただ単に飲むだけ
・病は気からは科学的事実。病気の原因の一つは霊的な問題
クラスターの小さな水は波動を記録する力があるのでホメオパシー治療の大きな根拠になっている

・除霊を含めた波動の応用が、薬漬け医療からの脱皮の重要な課題になっている

 

※次は前に読んだとき。

【再読】

>.比嘉照夫『地球を救う大変革』を再読した - 左巻健男&理科の探検’s blog  

samakita.hatenablog.com

 

左巻健男『学校に入り込むニセ科学』平凡社新書:『週刊東洋経済』紹介 by佐藤健太郎さん

『週間東洋経済』1/24(金)18:00配信

左巻健男『学校に入り込むニセ科学平凡社新書

水からの伝言」「EM菌」…、組織的に広まるニセ情報

評者・サイエンスライター 佐藤健太郎

 

 先日、体外に取り出した血液にオゾンガスを吹き込んだ上で体内に戻す、「血液クレンジング」なる療法が物議を醸した。科学的な装いを施しただけで、実際には効果のない「ニセ科学」ではないかと指摘されたのだ。


 残念ながら、これ以外にも科学的根拠の疑わしいサービスや商品は世にあふれている。経済的損害だけならまだしも、健康被害が発生した事例も数多いから問題は根深い。投資詐欺などの問題同様、小中学校で早い段階からニセ科学に関する教育を行っておくべきではないかと思うところだ。

 

 ところが、その教育現場にニセ科学が入り込んでいるお寒い実態を描くのが本書。「ありがとう」と声をかけると水が美しく結晶すると謳(うた)う「水からの伝言」、河川の浄化から難病治療、学校のいじめ解消まで万能の効果を標榜する「EM菌」のほか、脳科学、食育、添加物の問題など、授業で子供に伝えられるニセ科学は驚くほど多岐にわたる。

 

 しかも、こうしたニセ科学を授業で扱う教師は、ごく少数というわけではない。授業の内容を平準化し、共有しようとする教育団体の活動を通じ、ニセ科学授業が教師たちに広まってしまっているという。「感動」をキーワードに、エビデンスの乏しい教育手法がはびこる点は、けが人続出で問題になった体育祭での組体操と同根のものだろう。

 

 ニセ科学には、専門家でも弁別の難しいものがあり、すべてを見分けるリテラシーを教師全員に期待するのは難しい。だが、現状を見ると何らかの対策は必要と思える。
ひとまず、子供たちにうそを教えたくないと思う教員諸氏、ニセ情報を見抜く力を持った子供を育てたい親たちに、本書の一読を勧めたい。

学校に侵入する怪しげなニセ科学(左巻健男) 法学館憲法研究所【今週の一言】

法学館憲法研究所【今週の一言】

学校に侵入する怪しげなニセ科学

2020年1月27日

左巻健男さん(東京大学講師・元法政大学教職課程センター教授)

http://www.jicl.jp/hitokoto/backnumber/20200127.html?fbclid=IwAR19jkJx69_M9etHP9mJWtpIdbLaSSE2vSxdIXrU3F_1HJuLD9wVDWVK-CM

ニセ科学は“感動”と“善意”と“科学リテラシー”に弱い教員を主なターゲットに
○学校にニセ科学を大いに広めている教育団体
○具体例としてのEM

『学校に入り込むニセ科学』書評 by林操(コラムニスト)さん『週刊新潮』2019年12月26日号

週刊新潮』2019年12月26日号114P

 

左巻健男『学校に入り込むニセ科学
平凡社新書/924円
───────────────────────────
日教組より不可解
日の丸より不合理

林操(コラムニスト)
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 知り合いの息子が通う公立の小学校が揉めてるとかで、おかしいことに主役は児童や保護者、教職員じゃなく、補習や授業補助のボランティアで来る年寄りたち。爺さまAがゲーム脳だEM菌だなんて話を子供に繰り返し開かせていたら、爺さまBが「非科学的だ!」と噛みついて、以来、「あいつをやめさせろ」合戦を繰り広げてるんだそうな。
 この話にも出てくるEM菌やゲーム脳、そして水の伝言に脳内革命に奇跡のリンゴその他いろいろ。そういうトホホな妖怪がニッポンを彿御しているのは昨日今日のことじゃないとして、それが学校、しかも公立の義務教育・諸初等教育の場にまで浸出侵入してきたかと脱力していたところに出くわして膝を打ったのが『学校に入り込むニセ科学』。
 著者の左巻健男は教職経験も長い教育学者で、専門は理科教育。科学啓蒙の書からニセ科学告発の書まで著作も多いなか、今回の新書が特にグサッと刺さったのはやっぱり、反知性主義(という字面はなんかカッコいいけど、実態はバカのズル)が学校ボランティアの翁姐どころか現役の教員や管理職にまで及んでるという指摘ゆえ。日の丸君が代の強制や道徳の教科化どころか、算数や理科の非合理化まで進んでるってんだから、この本は警世の書、憂国の書でもある。
 無理が通れば道理が引っ込む式(別名「招待者名簿は復元しません式」)が理系の教育でも幅を利かせるようなら、そのうち進化論も教えなくなるよ、この国。

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『ZAITEN』誌2020年1月号に『学校に入り込むニセ科学』紹介!「担当編集者「自薦」Book Review」

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『学校に入り込むニセ科学』  水が人間の言葉を理解するという『水からの伝言』、微生物が水や環境などを浄化するという「EM菌」、ゲームが脳に悪影響を与えるという「ゲーム脳」、ほかにも、人には右脳型と左脳型がいる、発達障害は親の教育の失敗、白砂糖は有害だ、肉食は危険だ、食品添加物はよくない、などなど……一度はどこかで目にしたことがある言葉ではないでしょうか。でも、学校教育にも入り込んでいるというこれらの言説、一見科学的な装いをしながらみんな科学的根拠がない「ニセ科学」なのです。  教員や生徒の「善意」や「感動」を利用して、いま学校教育の中でニセ科学が勢力拡大を目論んでいます。そのオカルトまかいの言説は、学校教育の土台を揺るがすところまで来ているのをご存知でしょうか。ニセ科学の危険性に警鐘を鳴らし続けてきた理科教育の第一人者が、教育現場に侵入する怪しげなニセ科学の数々を一刀両断。どういうタイプの人がニセ科学にだまされやすいのか、そしてニセ科学にだまされないようにするためにはどうすればよいのかも指南します。(編集部 岸本洋和)  左巻健男(著)/平凡社新書/¥840+税

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