【日本共産党は科学から離れすぎていないか?】2020年12月3日 · FB左巻 健男に公開した記事の再録
【日本共産党は科学から離れすぎていないか?】
2020年12月3日 · FB左巻 健男に公開した記事の再録
https://www.facebook.com/samakitakeo/posts/3832818223415705
今日(2020/12/3)日本共産党の「しんぶん赤旗」5面の「種苗法改定強行に抗議」という記事に、静岡県から駆けつけた農業生産法人・日本豊受自然農の由井寅子代表…の言葉が大きく載っていた。
この人、かのオカルト・ニセ科学ホメオパシーの超有名人。
ホメオパシーは学術会議がその非科学性を問題にして会長声明を出したもの。
由井寅子氏の日本豊受自然農もホメオパシージャパン系。
よりにもよってこんな人を大きく取り上げるところに共産党がオカルト・ニセ科学汚染に塗れていることが見て取れる。非常に残念。
とくに食・健康・農業系でトンデモに傾いている。民主党政権の農水大臣としてEM菌比嘉照夫氏に感謝状をあげた山田正彦氏界隈に共産党国会議員がいる。
野党共闘のためならカルト・オカルト・ニセ科学でもOKというのも問題だが、その前に科学リテラシーがなさ過ぎることが大問題。「非科学的社会主義」を目指しているのかな。
次はぼくが『RikaTan(理科の探検)』誌に書いた記事の一部。
ホメオパシー側の考え方はその団体によって違う。通常治療との共存を目指し、「病気になったら病院に行きなさい」と正しく指導している団体もある。
その一方、由井寅子名誉会長の日本ホメオパシー医学協会のように通常医療を敵視して「薬を飲むな」「病院に行くな」「予防接種を受けるな」という団体もある。
~
日本ホメオパシー医学協会の由井寅子氏のレメディの考え方の一部を紹介しておこう(会長のときの談話から。現在は名誉会長)。山本弘「ホメオパシーを笑え!」『トンデモ本の大世界』(と学会著 アスペクト 2011)の紹介からである。
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・ゴキブリのレメディは喘息と時差ボケに効くという。ゴキブリは垢っぽいところが好きで、夜に活動するからだという。
(ゴキブリが時差ボケや喘息の症状を惹き起こすわけではあるまい。)
・「蜘蛛のレメディ」というのもある。これはくも膜下出血とインターネット中毒に効果があるという。前者は「くも膜」が蜘妹の巣に似ているから、後者はウェブ(=蜘蛛の巣)に捕まっているから、という理由である。(単なるギャグ・ダジャレのレベルではないか。)
・「ベルリンウォール」というレメディは、ベルリンの壁を砕いて希釈したものだそうである。抑圧や虐待やいじめに効果があるとされている。
(いじめの加害者の性格を変えるならともかく、被害者の方が舐めて、なぜ効果があるのかは謎である。)
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wiki由井寅子:
由井 寅子(ゆい とらこ、1953年 - )は、ホメオパシー研究家、翻訳家、民間セラピスト。イギリスのホメオパシー医学協会(The Homeopathic Medical Association)名誉会員、日本ホメオパシー財団理事長、日本ホメオパシー医学協会会長、日本ホメオパシーセンター総センター長、ホメオパシー総合医療専門校カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーの学長。農業生産法人日本豊受自然農株式会社社長で、一連の団体はホメオパシージャパン系と呼ばれている。ホメオパシー、ハーブ療法、ハーブチンキ(マザーチンクチャー)、ラーデマッハーの臓器療法、花の露を利用する花療法(バッチフラワー)、塩を使うシュスラーの生命組織塩療法(Schüßler-Salze、ティッシュソルト)、植物の灰を利用するスパジリックを中心に、錬金術、医療占星術(英語版)、東洋医学を取り入れた治療の普及・指導、心の癒し、霊性の向上・大いなる神々に信仰心を持つための霊性の教育なるものを行う[1]。魂・心・体を治療するという「ZENホメオパシー」というものを提唱している[2]。
EM菌のオカルト・ニセ科学性入門 by 左巻 健男 SAMAKI Takeo : RikaTan【理科の探検】別冊 (No.38)
RikaTan【理科の探検】別冊 (No.38)に書いたものをアップしておきます。
※EM菌関係者には是非言論での反論をお願い致します。
EM菌のオカルト・ニセ科学性入門
左巻 健男 SAMAKI Takeo
EM(EM菌)とは?
EMは有用微生物群Effective Microorganismsの英語名の頭文字だ。通称EM菌ともよばれる。
(株)EM研究機構、(株)EM生活などの商標登録された商品群である。ここで注意すべきは、名前の「有用微生物群」はあくまでも自称なので、本当に有用かどうかには大いに疑問が持たれていることである。
また、EM菌という単独の菌があるわけではない。細菌の仲間の乳酸菌や光合成細菌、カビの仲間の酵母などの集合体で、販売元はとくに光合成細菌が“超スーパー菌”として働くとしている。
EMには、「EMを用いた微生物資材(農業資材)」「EMを使用して作られた各種製品(健康飲料、農産物、化粧品、食品類)」「その他、EMを利用した資材(EMぼかし、EMストチュウ、EMセラミックなど)」などさまざまな商品群がある。また、EMを活用して、土木建築、食品加工、環境浄化、塩類集積対策、化学物質汚染対策などへのEM技術があるという。
開発者は開発当時琉球大学農学部の比嘉照夫教授。比嘉氏が書いたEM本、『地球を救う大変革』(サンマーク出版 1993)はベストセラーになった。表紙には「食糧・環境・医療の問題がこれで解決する」とある。国立大学の教授が大々的にあらゆることへの効果をうたったことで、世にEM信者がたくさん生まれた。さらに、経営コンサルタントの故船井幸雄氏が応援したことでも話題になった。
開発者比嘉照夫氏が“神様”だというEMと宗教の関係
EMが無農薬・無化学肥料をうたう自然農法の世界で、世界救世教という新興宗教の一派と組んだことでEM普及に弾みがついた。世界救世教は、国内に百万を超える信者を持ち、浄霊という手かざしの儀式的行為を各信者が行うこと、自然農法を推進することなどを特徴としている。世界救世教は内部分裂しているが、その一派では、EMは“神からのプレゼント”と形容されている。
さらに最近は、ミロクコミュニティ救世神教(略称:MC救世神教)と組んでいる。MC救世神教は、世界救世教に所属していた後藤英男氏が、1970年に岡田茂吉氏の霊的復活を体験して独立、立教した救世神教が衣替えした新興宗教。後藤英男氏の死去後、後藤孝彦氏に継承されている。世界救世教と同様の「浄霊(手かざし)」の他に「奇跡」をうたっている。三重県津市の本部のバラ園はEM農法だ。要するにMC救世神教は世界救世教の流れで、ほぼ似たようなものだ。
宗教学者の島田裕巳氏は、手かざしは誰でも習得が比較的容易で複雑な教義も必要としないので、教団から独立しやすく分派が生まれやすく、統合も多いと指摘している(『日本の103ニセ科学を斬る! 2020大新宗教』〔幻冬舎新書 2007〕 )。
比嘉氏は、「EMは神様」だから「なんでも、いいことはEMのおかげにし、悪いことが起こった場合は、EMの極め方が足りなかったという視点を持つようにして、各自のEM力を常に強化すること」を勧めている。EMはあらゆる病気を治し、放射能を除去するなど、神様のように万能だというのだ。
EM製品をどんどん使ってEM力を常に強化する生活をすると、次のような効果があるという1)。
1 .EM製品を身に着けていたので交通事故に遭っても大事に至らなかった。
2 .EM生活をしていると大きな地震が来てもコップ一つも倒れなかった。
3 .EM生活をしていると電磁波障害が減り、電気料金も安くなり、電機製品の機能が高まり寿命も長くなった。
4 .EMを使い続けている農場やゴルフ場の落雷が極端に少なくなった。
5 .EM栽培に徹していると自然災害が極端に少なくなった。
6 .EM生活を続けていると、いつの間にか健康になり人間関係もよくなった。
7 .EMを使い続けている場所は事故が少なく安全である。
8 .学校のイジメがなくなり、みんな仲良くなった。
9 .動物がすべて仲良くなった。
10 .すべてのものに生命の息吹が感じられるようになった。
11 .EMで建築した家に住むようになり、EM生活を実行したら病人がいなくなった。12 .年々体の調子がよくなり、頭もよくなった。
13 .EMの本や情報を繰り返しチェックし確認する。
14 .いろいろな事が起こっても、最終的には望んだ方向や最善の結果となる。
もちろん効果は疑問だが、「効くまで使いなさい」という指導がなされている。さらに、比嘉氏は体調を崩している同志にEMを使ったが、機械的にでは駄目と反省し、次の【EM讃さんし詞】を心から想いを込めて唱えることを薦めている2),3)。
この【EM讃詞】はEM菌教の祝詞のようだ。
比嘉氏は、EMに囲まれた場所は「結界」(宗教用語=聖なるものを守るためのバリア)になり、たとえば沖縄本島や福島県はEM結界になっているので、台風がそれたり、被害は少なくなるなどと述べている。その言説を信じたEM信者らは、畑にEM製品を入れたペットボトルを埋めたり、ぶら下げたり、リチウム電池(「波動源」になるそうだ)を支柱に貼り付けたりして結界づくりに励んでいる。
EMと創価学会との関係
斎藤貴男『カルト資本主義 増補版』(ちくま文庫 2019)の“第四章「万能」微生物EMと世界救世教”に「創価学会人脈」がある。
この中で、EMの普及活動は、自民党だけではなく、創価学会、公明党ないし新進党の熱心な応援を得ていたとした。このとき、マルチ商法的に健康食品を販売していた「ナチュラルグループ本社」(2011年倒産)の創業会長で熱心な創価学会信者の橋本幸雄氏が深い関わりを持ったと思われる、としている。
現在、創価学会が一枚岩でEMを擁護しているようには見えない。創価学会系の『第三文明』誌はEMを批判する記事を掲載しているし、私も『第三文明』誌からニセ科学の問題について複数回インタビューを受けた。
EM批判者への強い攻撃性
EM研究機構の顧問と社員が、EMの非科学性について批判している人らの自宅や所属機関に押しかけたりして、「名誉毀損」「営業妨害」だとして批判封じの働きかけをしている。こうした役目を果たす先頭にいたのが、EM推進のDND社長・ヒノキヤグループ社外取締役出口俊一氏だ。
出口氏は、私との裁判で、EM研究機構の顧問だったことが明らかになった。
出口氏は、ときにはEM研究機構の顧問であることを隠して、大学客員教授やジャーナリストの肩書きを使っていた。
本来なら、EM批判をしている研究者とは公明正大に議論をすればよい。本当に商品の性能に自信があるなら第三者に自由に検証してもらい、もし問題が見つかれば商品の改良を重ね、批判をもとにより良い商品開発を目指していくのが企業としてのあり方ではないかと思う。
出口氏と私の裁判のことも少し述べておこう。
2015年2月、EM研究機構の顧問だった出口氏が名誉毀損で私に対して訴訟を起こした。その過程で出口氏がEM研究機構顧問であることがはっきりした。
同年6月には、比嘉照夫氏が、EM菌の効果を疑問視する記事を出した朝日新聞社を名誉毀損で訴訟を起こした。このとき出口氏は比嘉氏側の陳述人だった。
私への訴訟、朝日新聞への訴訟とも東京地裁、東京高裁の控訴審でEM側が完全敗訴、最高裁棄却で、EM側の完全敗訴の判決が確定した。
なお、私と出口氏との裁判記録は、暗黒通信団のサイトに公開している4)。
また、この裁判について私は小冊子にまとめた。
左巻健男『ドキュメント スラップ名誉毀損裁判 EM菌擁護者と批判者の闘い』(暗黒通信団 2017)。
なお現在、出口氏とは二度目の裁判中である。
比嘉氏と朝日新聞との裁判、出口氏と私の裁判などEM側の弁護士事務所は有名な創価学会系だ。比嘉氏や出口氏がなぜ創価学会系弁護士事務所を頼りにしているのかは謎であるが、わざわざ創価学会系で有名な弁護士事務所を自分たちの代理人にするのは、かなり深い結びつきがあるのだろうと推測される。
北朝鮮はEMを国家レベルで導入
比嘉氏がEMモデル国家として一生懸命に入り込んだ国家がある。食料難に苦しむ朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)だ。
1990年代の終わりごろ、北朝鮮は全国くまなく農業用資材としてEMを導入することにしたのだ。比嘉氏もしばしば訪れて指導をし、「北朝鮮はEMモデル国家。21世紀には食料輸出国になる」と宣言していた。
しかし、今は比嘉氏は北朝鮮のことについて述べないし、WEBサイトからその関係の話は削除されている。数年で、この国家的事業は失敗したからだ。詳しくは拙ブログの記事を参照のこと5)。
私は、北朝鮮に同情もする。日本の戦時中のことを想起するからだ。
批判精神に欠け、権威に盲従しやすい、あるいはそうさせられた国民にあっては、竹やりをもって近代兵器に立ち向かおうとしたり、神風による最後の勝利を信じたりする。
きっと当時の北朝鮮ではEMは「神風による最後の勝利」の希望だったに違いなかったと想うのだ。しかし、壮大な国家レベルでの社会的実験をしての失敗に終わった。
政治の世界にEMは入り込んでいる
現在、比嘉氏がEMモデル国家にしようとしているのは、実は日本である。
比嘉氏は、「私は日本にはEMの思想が根づく土台があると思っています」と述べる。その象徴が伊勢神宮で、「伊勢神宮の御神木が象徴する自然と人間の協調は、日本文化の原点であり、すべての尊厳を認めるという万世一系の思想の源流です。そのDNAは、現代の私たちにもたしかに受け継がれています」とする(『新地球を救う大変革 EMが未来を復興する』〔サンマーク出版 2012〕)。ここで、「万世一系」とは、「永久に一つの系統が続くこと。多くは皇室・皇統についていう」というものだ。
そのためにEMは日本の政界に入り込んでいる。
安倍内閣の文科大臣だった下村博文衆院議員は、比嘉氏の講演を聴いて「EM技術による放射能被曝対策もできるそうだ。…同様の提案が私のところにも他からも来ている。私も勉強してみたい。」とブログで述べていた。
安倍内閣は、市議・県議時代からEMの広告塔的立場だった高橋比奈子衆院議員を環境政務官につけたこともあった。これについては、『週刊文春』誌2014年10月30日秋の特大号に「元女子アナ環境政務官は“トンデモ科学”の広告塔 まだある女性抜擢失敗!」という記事が掲載された。
政界では、まず2006年にEM推進は掲げていないが有機農業推進議員連盟を、熱心なEM信者のツルネン・マルテイ元参議院議員(民主党)らが設立している。
2013年12月3日に国会議員の超党派による「有用微生物利活用議員連盟」が発足している。いわゆるEM菌議連といわれる。会長は野田毅衆院議員(自民)、幹事長は平井たくや衆院議員(自民)、事務局長は高橋比奈子衆院議員(自民)である。比嘉氏によると、「スタートは50人内外でしたが、その後も新規に加入いただいていますので、近々100人を超える規模になりそうです」6)。
比嘉氏は、EM菌議連と有機農業推進議員連盟について「この2つの議員連盟は、国会を軸にEMを社会化する両輪のようなものであり、これからも密接に連携し、EMが大きな国民資産になるように、より活発な活動を展開することになっています」と述べている7)。
2018年10月3日の毎日新聞は、「安倍内閣初入閣・平井科技担当相は「EM菌議連」幹事長」を報じた。平井議員は「『EM菌を使っている方がたくさんいるので幹事長を引き受けた。中身はよく知らない』と釈明した。」という。
比嘉氏は、さまざまなEM商品を全部使うEM生活をすることを国民の義務にすることを狙っている。国民全体がEM・X GOLDという超高額な清涼飲料水を飲み、さまざまなEM商品を使う「EM生活」をするようになれば、生活習慣病などはなくなるので、もし病気になったら自己責任なので現在の社会保険制度は不要という主張である。そのためには政治家らもEM信者にしようとしているのだ。
比嘉氏「EMはEM入り容器外のウイルスを失活させる」
比嘉氏は、もちろんEMは「病気に対しても万能的な抑制機能を持っており、特にウイルスに対する効果は顕著である」と述べていた。たとえばエボラウイルスでもインフルエンザウイルスでも効果があるとした。
しかも、「EM培養液やEM活性液は弱酸性だからウイルスが失活するのだろう」という批判を意識してか、pH(酸性・アルカリ性のものさし)のみではない事例が無数にあると、「EMの入った容器の上でウイルスを培養すると、EMが添加されたのと同様にウイルスが失活する」とまでDND(出口氏社長)サイトの連載で述べた。
私は、EMとまったく接触していないウイルスを失活(殺菌)させるという記事をサイトに載せるサイト主は「真正のおばかで、嘲笑するしかない超低レベル」などとツイッターで呟いた。これが出口氏との裁判の名誉毀損理由の二つのうちの一つである。出口氏は当時金沢工業大学客員教授という肩書きを持っていたので、あまりにも荒唐無稽な内容をふくむ記事を載せることを問題にしたのだ。裁判は、「“真正のおばか”は人格攻撃ではなく批判的意見」という形で結審した。
比嘉氏は「EMはいわば神様で、重力波を出して接していないものへも波動効果」と信じているのだろうが、そのような普通ではない考えはいろいろと批判されてもしょうがないということだ。
その後、岐阜県のEMを飼料に使っていた岐阜ヘルシーポークの豚が豚熱(豚コレラ)ウイルスにやられたり、EM推進のMC救世神教の信者集会で麻疹ウイルスの感染拡大を起こしたりして、ウイルスに対してEMが有効かどうかについては疑問が持たれた。
そして新型コロナの感染拡大のなかで、ウイルスにも万能的効果をもたらすというEMがどう対応するかが注目された。
EMホテルで有名なホテル「EMウェルネスリゾート コスタビスタ沖縄 ホテル&スパ」では、2020年1月28日に新型コロナウイルスの感染予防対策として、「ロビーにEM発酵液と消毒液の設置を増設しており、手の消毒を推奨しております」としていた。
その後、ツイッターなどで「EMが新型コロナに効くのか?」という疑問が出たためか、「EM発酵液」と表示していたところからEMを削除し、「発酵液」にしている。いわばEM隠しをしている。
比嘉氏の主張が本当なら、EMづくしでリフォームしたホテルは床、壁、天井などあらゆるところからのEMの「波動」に満たされているはずである。ホテル内が比嘉氏がいう結界になっていて、悪さをするウイルスが活動できる隙はないはずだ。ホテルにもしも新型コロナ感染者が入ってきても、その結界のなかでたちどころにウイルスは失活するはずだ。しかし、比嘉氏やホテルのスタッフたちはそんなことを信じていないので、消毒液を増設し、マスクをするのだろう。
比嘉氏は、2020年3月30日になって「結論的にいえば、EMを活用し、EM生活に徹することである」ということを述べた8)。EMホテルはもちろん、EM結界になっている沖縄本島や福島県は新型コロナ感染者は出ないといえないのだろう。
実はEMを構成している菌を私費で調べた片瀬久美子氏によると、肝心の光合成細菌が見られず、「EM菌を加えた培養液中にアシネトバクター属のAcinetobacter ursingiiが増えていました。この細菌は『日和見感染菌』として血液感染症から比較的高頻度で検出されています」との結果だった9)。いわば雑菌の集まりのEMの発酵液(EM活性液)で手の消毒をするのはいかがなものか。
またEMの発酵液を自己責任で飲んだり噴霧したりしている人らがいる。私は、片瀬氏が述べる「特に易感染者(持病等により免疫系が弱っている方々、高齢者、乳幼児など)は止めておいた方が良いと考えます」に同感だ。
EMの主力商品、つまりEM生活に徹するときの中心は「EM・X GOLD」というEMの発酵生成物を抽出したという高額な清涼飲料水である(500 mL 4,650円)。この公開成分はナトリウムだけ。それからいえることは薄い食塩水だ。清涼飲料水は飲んでも安全というだけで、何らかの健康効果をうたうことができないもの。原材料は糖蜜(サトウキビから砂糖をとった残り物)や酵母エキスなどだ。糖蜜は菌のエサ。酵母エキスは塩酸などで酵母を分解抽出して得た成分だ。比嘉氏は抗酸化力があり、オーリングテストや波動測定の結果から高い効果があるとするが、オーリングテストや波動測定はともにニセ科学と見なされているものだ。
以上、EMは比嘉氏の主張や商品群にオカルト・ニセ科学の臭いがぷんぷんすることの一端を見てきた。
参考文献
1)EM情報室 WEBマガジン エコピュア 連載 新・夢に生きる 第74回 EMによる災害に対する危機管理https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru74.html)
2)EM情報室 WEBマガジン エコピュア 連載 新・夢に生きる 第147回 量子力学を応用した新しい農業(2)https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru147.html
3)EM生活 EMと共に生きる人々 比嘉照夫先生に突撃インタビュー!https://www.EM-seikatsu.co.jp/enjoy/category/detail.php?id=190)
4)「EM菌 擁護者と批判者の闘い」参考資料集
http://ankokudan.org/d/d.htm?samaki-j.html
5)EM(EM菌)と北朝鮮?比嘉照夫氏「北朝鮮はEMのモデル国家」 - 左巻健男&理科の探検’s blog https://samakita.hatenablog.com/entry/20161130
6)EM情報室 WEBマガジン エコピュア 連載 新・夢に生きる 第79回 有用微生物利活用議員連盟の発足https://www.ecopure.info/rensai/teruohiga/yumeniikiru79.html
7)EM情報室 WEBマガジン エコピュア 連載
新・夢に生きる 第82回 第18回全国EM技術交流会・東北大会in七ヶ浜
8)比嘉照夫氏の緊急提言 甦れ!食と健康と地球環境 第153回 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックに関する第三の道 http://dndi.jp/19-higa/higa_153.php
9)EM菌の正体(構成微生物を調べました) 片瀬久美子
https://note.com/katasekumiko/n/nd2eb3d7da6f8」)
プロフィール
さまき たけお 東京大学講師・元法政大学教授/『RikaTan(理科の探検)』誌編集長
拙著『暮らしのなかのニセ科学』『学校に入り込むニセ科学』(ともに平凡社新書)でも、EMについて解説している。
【トンデモを楽しむ】EM菌比嘉照夫氏が依拠する「縦波重力波」の故関英男さんの宇宙論
関英男氏(1905年10月13日-2001年12月16日) は日本の電気工学者・電波工学者で、東京工業大学電気工学科卒業、国際電気通信株式会社の研究員の後、東京工業大学・千葉工業大学・電気通信大学講師を経て電気通信大学教授・ハワイ大学客員教授・東海大学教授を歴任。
関氏は、一方で1970年代頃から、「科学では解明できない神秘」にも興味をもち、傾倒していった。
関氏はその後、念波・天波、縦波重力波の考えを深めていった。
(なお、自然科学で研究している重力波は横波である。)
念波という言葉は、宇宙創造神からの言葉を人間界に伝えるチャネラーとして選ばれたという田原澄女史(1965年没)から関氏が教えられたものだ。関氏はチャネラーや幽体離脱して宇宙センターに行ったとする人らの言うことを全面的に信じて、その宇宙論をつくっていった。
天波は、1997年に関氏が気づいて命名した。
関氏は、念波・天波は縦波重力波と同様のものと考えた。
EM菌比嘉照夫氏は故関英男さんのある意味信者さん。
比嘉照夫氏は、「私はEMの本質的な効果は、関英男先生が確認した重力波と想定される縦波の波動によるものと考えています。」、その結果、比嘉照夫氏は「EMの不思議な現象は、EMが発生する重力波によるものである」という確信を得た。
比嘉照夫氏がEM菌の万能性を述べるときに彼の理屈を支えるのは、関さんの「縦波重力波」「量子力学」である。
そこで、関さんが宇宙のしくみをどう考えていたかを紹介していこう。
宇宙には、宇宙センターがある。全体の形は球体で、まばゆいばかりの金白色に輝いている。その大中心は一大金色光明の世界。そこに宇宙創造の大神様がいる。
なぜそのように考えたか。
オスカー・マゴッチ氏などが、幽体離脱して宇宙創造の大神様と対面しての話を全面的に信じたのである。
その結果、日本の古事記にある天地創造の記述は、日本のことだけではなく宇宙全体がどうやってできたかをわかりやすく示すとする。だから古事記に出てくる神様が関さんの本に出てくる。
宇宙センターにいる宇宙創造の大神様は、縦波重力波の「念波と天波」を四方八方に放射。念波・天波は遅いものでも光より30桁くらい速い、なかでも速いものは90桁ほども速い。
念波と天波は、地球にもやってきていて、地球上の人間一人一人を捉えて、監視した結果を宇宙センターに送り返している。人間間もそれで通信。だから宇宙センター、人間間でも思いは一瞬で伝わる。人は精神的に成長をとげると、音波や光だけではなく、念波を使って思想をやりとりする。
関氏はダーウィンの進化論は間違いとする。
創造主が宇宙のあちこちに星を創造。しばらくして生物がすめる環境になると次第に原始生物から高級な動物を誕生させたという。
人間は、日本書紀に「わが皇祖は今から179万2470年前に天より降下された」とあるから、100万年前より少し古い時代に誕生したとする。
(現在、人類学では人類は約700万年前に登場がメインの学説。)
DNAの情報はATGCの組み合わせ。関さんの側近の池田邦吉さんによるとウマシアシカビヒコチノカミ(古事記に登場)が生命体を造る担当の神様だということを信じる。
21世紀には地球は優良星になり、宇宙創造の神がすすめる霊性を高める洗心(強く・正しく・明るく・宜しからぬ欲をすて、感謝の生活)をする条件が必要とする。洗心しない人は不良星に移住させられる。
こんな関英男宇宙論を、比嘉照夫『日本の真髄』と比較したいと思って格安な古本を探している。オンデマンド出版のせいか格安古本がいまのところ見つからない。また図書館などにもないようだ。
Amazonレビューによると、『日本の真髄』には、次のような内容があるようだ。
・日本の歴史は、天照大御神の『天壌無窮の詔勅(神勅)』で始まっている。
・天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)は宇宙の中心にあって、すべてを支配(司る)する役割を持つ宇宙の万能の神様で、大げさに言えば宇宙や現存するすべての元を作った神様である。
・世界中の神話で古事記以外にこのような量子力学的な仕組みを明確に説明できる例はありません。日本は実に幸せな国である。・日本は、『天壌無窮』を目指し、量子力学的歴史を持ち、それが実現できる世界で唯一の国。
『日本の真髄』の古本を入手したら確認したい。
ついでに、関さんの言説を紹介しておこう。
・太陽の表面は26度で、地球人類よりずっと高いレベルの人類が住んでいる、黒点は森林地帯。金星は優良星でそこにすむ植物たちは人間にお辞儀をしてくれる。
・がん、エイズの本当の原因→陽子の形が歪むとエイズに、中性子が歪むとがんになる。
参考:
故関英男『高次元科学』にある予言を見てみよう!(特に彼の縦波の重力波が本質というEM菌の皆様)!
- 左巻健男&理科の探検’s blog
https://samakita.hatenablog.com/entry/2018/04/30/121623
編集中! 『RikaTan(理科の探検)』誌8月号(第39号)7月7日(水)発売 発行所:SAMA企画 発売:文理
朝日新聞2021年5月1日 佐藤健太郎さんによる書評:(売れてる本)『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻健男〈著〉
朝日新聞2021年5月1日 佐藤健太郎さんによる書評
(売れてる本)『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻健男〈著〉
対極の学問をつなげた手腕
評者が高校生の頃の得意教科は、化学と歴史であった。担任から「変な組み合わせだなあ、これで受けられる大学はないぞ」と苦笑いされたことを今でも覚えている。確かに一見すると、ミクロのスケールで物質の変化を追う化学と、悠久たる時の流れに沿って人の営みをたどる歴史は、対極の存在とも見える。
そうした思い込みに真っ向から挑むような、「世界史は化学でできている」というタイトルの本がベストセラーになっている。化学系を専門とするライターである評者としては、この本の登場はうれしくもあり悔しくもある。うれしさは、化学というとっつきにくい学問が、人類の進歩にどう貢献しているか、平易に説き明かす本が出てきてくれたこと。そして悔しさは、そうした本を自分の手で書けなかったことだ。
著者の左巻健男氏は、これまで100冊以上の本を世に送り出している、理科教育の第一人者。それだけに、内容は化学のみに限定されず、ギリシャ哲学、原子核物理、疫学、薬学など多岐にわたる。そう聞くと身構えてしまうかもしれないが、恐れることはない。流れるような文章に身を任せていれば、目に見えぬ原子や分子がいかに人類史を突き動かしてきたか、自然に頭に入ってくるはずだ。
肉や穀物を加熱調理することにより、その分子にどのような変化が起きて人体にどのように有益か。土をこねて焼いただけの素朴な土器が、いかに芸術作品へ変化し、ハイテク材料へと進化を遂げたか。鉄、金、銀、アルミニウムなど金属それぞれの性質が、いかに戦争を、経済を、そして歴史の流れを変えたか。読み進めるうちに、「世界史は化学でできている」という一見とっぴなタイトルに、深く納得がいくようになるはずだ。
約390ページとかなりの厚さだが、18章に細かく章立てされているので、興味のあるところから少しずつ拾い読みすることもできる。連休後半のおともにおすすめしたい。
佐藤健太郎(サイエンスライター)
*
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』 左巻(さまき)健男〈著〉
*
ダイヤモンド社・1870円=4刷5万部。2月刊。わかりやすさが評価され、「化学の学び直し」として読む人もいるという。
素晴らしい書評!!! 小島ゆかり評(歌人):世界史は化学でできている 左巻健男著(ダイヤモンド社・1870円)
日本経済新聞で、
左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』が目利きが選ぶ3冊に
- 左巻健男&理科の探検’s blog (hatenablog.com)
毎日新聞2021年(令和3年)4月24日(土) 今週の本棚
世界史は化学でできている
左巻健男著(ダイヤモンド社・1870円)
永遠に宇宙巡る原子と人間の欲
高校時代以来、半世紀ぶりに化学の本を読んだ。化学の授業がまるでわからなかったわたしは、「絶対に面白い化学入門」という副題をかなりあやしみながら読み始めた。
ところが、次々と興味深い事実を知り、わかりやすく、ときに詩的でもある文章に出会って、たちまち苦手意識が消え去った。
「生物体をつくる原子は、すべて地球をつくった原子たちだ。その原子たちを辿っていくと、星々の爆発やビッグバンに行き着く。
つまり、私たち人は星の子なのだ」 (「すべての物質は何からできているのか?」)
その星の子が死んで、遺体が焼かれるとどうなるか。
「六〇パーセント程度を占める水は水蒸気になって飛び去る。夕ンパク質や脂肪のほとんどは二酸化炭素と水(水蒸気)になってやはり飛び去る。(中略)土葬では遺体が微生物で分解される。こうして空中や水中にばらまかれた原子たちは、どこかでまた別のモノの構成原子になっていく。たとえば、木の葉の一部、魚の体の一部、ゴキブリの体の一部、他の人間の一部として。それらの新しい場所も原子たちの仮の宿である。原子たちはほとんど永遠に、滅することなく地球のなかでぐるぐる巡回している。私たちの体をつくっている原子たちは、宇宙で生まれ、さまざまな変化をくぐって、いまここにいるのだ」(「同」)
文学や宗教の文章ではなく、化学の記述であることに不思議な感動を覚える。「あらゆるモノは原子からできている」という、物理学者ファインマンの言葉を念頭におくとき、わたしたち一人一人の命はたちまち宇宙の営みに吸収される。著者があえて、「ゴキブリの体の一部」や「他の人間の一部」を示した意図もおのずから見えてくる。
全18章のうち第1章~第3章では、古代ギリシアで芸術・思想・学問などが花開いた時代に、自然科学や化学はどのようにして生まれたのか、天才たちのエピソードとともに語られておもしろい。化学の基本的な考え方がわかる入門篇にもなっている。
第4章以降は、化学の成果がどのように歴史に影響を与えてきたのか、さまざまな物にスポットライトを当てつつ記される。「歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒」 「金・銀への欲望が世界をグローバル化した」 「石油に浮かぶ文明」「夢の物質の暗転」 「化学兵器と核兵器」など、いずれも各論のレベルを超えて、歴史を作った文明と、そこに刻まれた人間の欲望の光と闇が鮮やかに浮かび上がる。
たとえば、ダイナマイトを発明したノーベルは、軍用火薬として世界各国に売り込んで巨万の富を築いた。そして彼の遺言をもとに設立されたノーベル財団によるノーベル賞の授与が始まる。「自分の発明品が戦争に使われるという”負い目”を持っていたのでノーベル平和賞などを遺言したと思っている人が多いことだろう。ところが、彼の考えは、違ったようだ」 (「人類は火の薬を求める」)として、残されている言葉を紹介している。ノーベルは、一瞬のうちにお互いが絶滅するような兵器をつくることができれば、恐怖のあまり戦争を起こそうという考えはなくなる、と考えたようだ。
化学はまるで歴史の内臓のようだ。
『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
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左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』が目利きが選ぶ3冊に!
*日本経済新聞夕刊(4月8日)「目利きが選ぶ3冊」で竹内薫さんから「★5つ(傑作)」に選ばれた。
【日経 竹内薫氏が選ぶ3冊】
お金に苦労しなかったダーウィン
世界史は化学でできている 左巻健男著
読書 2021年4月8日
本書を読んで、自分が高校のときに、先生がこれを副読本にしてくれていたら、化学嫌いにならなくて済んだのにな、と感じた。
(ダイヤモンド社・1870円)
題名のとおり、世界史の本なのだが、常に化学の視点から歴史を眺めてゆく。たとえば、アインシュタインは、世界が原子や分子からできていることを明らかにした。あるいは、チャールズ・ダーウィンのおじいさんは、陶器で財を成したウェッジウッドさんだった。お金に苦労せず研究に没頭できたから、ダーウィンは進化論に到達できたのかもしれない。さらには『もののけ姫』に出てきた、たたら製鉄の仕組みなどなど。
副題に「絶対に面白い」とあるが、まさに題名に偽りのない好著である。
(ダイヤモンド社・1870円)
★★★★★
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『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
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『世界史は化学でできている』の重版(第4刷)が決まった!
1万5000部の重版!!
【重版内容】
『世界史は化学でできている』
第4刷:15,000部
累計:41,000部
ぼくは法政大学教授を定年になり、今は文筆。文筆は死ぬまでの暇つぶしだ。できれば世の役に立ちたい。
ぼくの単著では最大部数は5万部。ここ10年では『面白くて眠れなくなる物理』PHPが4万部弱(+文庫版で5万部程度)。
今回、『世界史は化学でできている』ダイヤモンド社が2カ月弱で4万部を超えた。
今後、『世界史は化学でできている』は、きっとぼくの過去記録の単著5万部を超えるだろう。
1年半かけて書いたことが報われる。
この本は化学教育者たる自分が「こんな本があったら自分が読みたい」と思って書いたんだ。
日本テレビ・ヒルナンデスでEM菌で日本橋川が水質改善でアユと→まともな取材をしないメディアに怒り
「正義の仮面」をかぶってデマゴギー
2011年4月末から5月1日にかけて名取市閖上→気仙沼まで被災地を回った。仙台や福島の友人らと。
その視察記は、次に書いた。
↓
【コラム】消えた海辺の町、沈黙の山村by拙編著『怖くて眠れなくなる地学』PHPの41~45p(最初は新潮社のムックに)
3.11以後、福島について「食べて応援」した(かなりある人らから攻撃されたが)、
福島駅近くの小学校でRikaTanの仲間と実験祭りをやった、
学校ごと避難している中学校で授業をした、
鉄の旅で福島を回った…。こんな程度しかできなかった。
きっと「正義」だと思ってだろうが、放射性物質・放射線による被害を殊更望んで、デマゴギーを広めてきた鬼畜らがいる。
それを知るために時々覗くのは次。信夫山ネコさん同様、ぼくも憂鬱になる。反体制のためならどんな鬼畜な事でも(表面はきれいそうな飾りをつけながら)やる人らがいるから…。
↓
福島 信夫山ネコの憂うつ
「反原発」による「放射能で福島壊滅、逃げてください!」デマを除染するにゃ 「デマ死ね」 福島は「フクシマ(差別語)」ではない
http://shinobuyamaneko.blog81.fc2.com
日経に広告(その画像)→『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』左巻 健男 ダイヤモンド社
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※日経3月8日(月)に広告。
火の発見とエネルギー革命、歴史を変えたビール・ワイン・蒸留酒、金・銀への欲望が世界をグローバル化した、石油に浮かぶ文明、ドラッグの魔力、化学兵器と核兵器・・・。
化学は人類を大きく動かしているーー。
人類の歴史は化学とともに発展してきた。「化学」は、地球や宇宙に存在する物質の性質を知るための学問であり、物質(モノ)同士の反応を研究する学問である。始まりは、人類史上最大の発明とも呼ばれる「火」(燃焼という化学反応)の利用である。人類は火を利用することで、土器やガラスを作り、鉱石から金属を取り出すようになり、生のままでは食べるのが困難だった動物や植物も捕食の対象に加えて、生存範囲を飛躍的に広げていった。
現代では、金属やセラミックス、ナイロンのような合成繊維から、ポリエチレンのようなプラスチック類、高性能な電池、創薬などの新しい物質や製品を生み出しているが、いずれも化学の成果に下支えされている。つまり、化学は、火、金属、アルコール、染料、薬、麻薬、石油、そして核物質と、ありとあらゆるものを私たちに与えた学問と言える。
本書は、化学が人類の歴史にどのように影響を与えてきたかを紹介する、白熱のサイエンスエンターテインメント!化学という学問の知的探求の営みを伝えると同時に、人間の夢や欲望を形にしてきた「化学」の実学として面白さを、著者の親切な文章と、図解、イラストも用いながら、やわらかく読者に届ける。
【目次】
すべての物質は何からできているのか?
デモクリトスもアインシュタインも原子を見つめた
万物をつくる元素と周期表
火の発見とエネルギー革命
世界でもっともおそろしい化学物質
カレーライスから見る食物の歴史
歴史を変えたビール、ワイン、蒸留酒
土器から「セラミックス」へ
都市の風景はガラスで一変する
金属が生み出した鉄器文明
金・銀への欲望が世界をグローバル化した
美しく染めよ
医学の革命と合成染料
麻薬・覚醒剤・タバコ
石油に浮かぶ文明
夢の物質の暗転
人類は火の薬を求める
化学兵器と核兵器
「ホームステイを楽しむ丸ごと実験ものづくり特集号」(仮題)を『RikaTan(理科の探検)』誌7月号で出したい
書店に並んでいます!→絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 ダイヤモンド社
絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 ダイヤモンド社
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*いま(2021年2月20日12:40)見たらアマゾンで、
Amazon 売れ筋ランキング: - 99位
- 1位化学一般関連書籍
*地道に売れることを願っています。
*以下のダイヤモンドオンライン「世界史は化学でできている」で内容の一部を紹介中です。
第1回:人類はいつ頃から火を利用してきたのか | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262332
第2回:都市ガスにわざと「におい」がついているワケ。本来は無臭です | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262570
第3回:マリー・アントワネットも悩まされた、ベルサイユ宮殿の残念な真実 | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262603
第4回:16世紀、ヨーロッパの銀価格が大暴落した納得の理由 | 世界史は化学でできている | ダイヤモンド・オンライン https://diamond.jp/articles/-/262782
2021.2.17
*まだまだ続きます。以下で確認を。
https://diamond.jp/category/s-chemistry