左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

3/9に都内でニセ科学フォーラムを予定。(【追記】延期の予定)

3月9日(日)に都内でニセ科学フォーラムを開こうかなと考えています。
『理科の探検(RikaTan)』誌春号(4月号)2/26のニセ科学問題特集の発行記念も兼ねてです。


ツイッター@samakitakeoでつぶやいたら菊池誠さんが都合が悪いって。
でも場所がとれる日程が限られているので3/9の予定です。

【追記】
ロシアから帰ってみると、母が背骨を骨折して大変なことになっていました。
それで「要支援」などの認定をして貰うようにしたり(1/14調査され2週間後くらいに決定か?)ばたばたしています。
それで2014年度内の実施をするということで、延期したいと思います。

左巻健男『あの元素は何の役に立っているのか?』 (宝島社新書)にアマゾンの嬉しいレビュー

とくに「解説は丁寧で具体的であり11人の著者によるとは思えない統一感がある。」という評価は嬉しいです。
非常によく読まれての的確なレビューだと思います。


あの元素は何の役に立っているのか? (宝島社新書)

左巻 健男 \840

アマゾン http://p.tl/E1UQ


5つ星のうち 5.0

元素別の用途解説本

2013/12/13

By LAW 人 トップ500レビュアー

本書の著者は「左巻健男」氏とあるが、正確に言えば同氏は編著者というべきで、同氏のほか10名の執筆者からなる(「あとがき」直後の「執筆者紹介」より)。本書の内容はタイトル通り、個別の元素の基本的解説と実際の用途などを元素毎にまとめた第1章(「生物のカラダを作る」もの)、第2章(「私たちのくらしや産業を支える」もの)、第3章(「100年前には存在しなかった人間の産み出した」もの)が中心となっている。従って第1章〜第3章までの見出項目(原子番号)は周期表通りではない(各章内では昇順)。このほか序章では、簡単な原子構造、周期表の仕組み、元素のカテゴリなどについて図表を用いて解りやすく概観し、第4章では元素の生い立ちをビッグバン理論、地球や生物の元素の組成などを解説し、第5章で元素のトリビア的なトピック(価格順、密度順、炭素同素体、花火―発光―の仕組みほか)を取り上げている。解説は丁寧で具体的であり11人の著者によるとは思えない統一感がある。

内容面で特に印象に残ったのは、At(85:アスタチン―ハロゲン族)の半減期が極端に短いため如何にして発見されたか?疑問(72頁)、Cu(29:銅)が葉緑素に必須であること(植物の緑色は銅起源の発色:177頁)、Tc(43:テクネチウム)が最初の人工元素、Uut(113:ウンウントリウム―未認定)が日本人初の合成元素など、元素別項目の解説だけでなく、第4章・第5章にも興味を惹くトピックを取り上げている。私見ではあるが、量子力学不確定性原理)に言う電子雲(電子の位置と運動量を同時決定不可)などの概念には触れずに、解説を平易丁寧に進め図表も多用されているので、文系読者でも充分に楽しめる良書だと思う。