6月25日22時34分配信 読売新聞 に「国民生活センターは25日、インターネット上で販売されているゲルマニウムの使用をうたったブレスレットの中に、ほとんどゲルマニウムを使っていなかったり、薬事法上問題のある表示をしていたりするものがあると発表した。…」とありました。
ぼくは常々、ニセ科学批判の啓蒙活動の中で、
「ニセ科学には、どんなものがあるでしょうか。
マイナスイオン、トルマリン、ゲルマニウムなど「波動」系、血液型性格判断、EM(部分的には科学の面も)、デトックス…と程度の差はありますがニセ科学が世にあふれています。ぼくが『水はなんにも知らないよ』を書こうと思った『水からの伝言』『水は答えを知っている』などの「水は言葉を理解する」もニセ科学の代表の一つです。」などと述べていました。
講演でも「ゲルマニウムのブレスレットなど、医学上の効能の根拠無し。あれをしている人は、自ら知的レベルが低いと外にアピールしていることになる」などと話していました。
ですから、“ゲルマニウムブレスレット「疲労和らぐ」根拠なし”という結果は当然のことと思いました。
驚いたのは、「高純度のゲルマニウム含有」とうたっっていた12銘柄のうち、8銘柄が1%に満たなかったり、全然ふくまれていなかったということです。「効能がなくてもゲルマニウムはふくまれているだろう」と思っていました。
国民生活センターのウェブの資料を見てみました。
「消費者へのアドバイス」として、次がありました。
「* テスト対象銘柄に表示されていたゲルマニウムの健康への効果は、文献調査及び製造・販売業者に対するアンケート調査を実施したところ、根拠となる科学的データが確認できなかった。ゲルマニウムブレスレットを購入する人は健康への効果を期待すべきではない。」
資料:体に良いとうたうゲルマニウム使用のブレスレット
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20090625_1.pdf