千葉大の学生時代、そろそろ卒業という頃でした。
ぼくの属した理科専の下級生から「先輩は将来“ホームレス”か何かになっていると思う。そのときは是非訪ねてきてほしい。食事くらいご馳走するから」と言われたのを記憶しています。
彼は確か養護学校の教員になったと思いますがその後の消息は知りません。
ぼくは、家からの仕送りは無いので、奨学金とアルバイトで生活費を稼ぎました。授業料は免除になりました。教科書類を買うお金もありませんでした。
学生自治会の役員をやったり、それに挫折したり。
180cmの身長なのに体重は50kg台でした。がりがりの体型。
そうなんですよねえ。よくまあ、ここまできたもんだと思います。
いつ、ホームレスになってもおかしくないような志向性をもった学生時代を送ったような気がします。
そんなやせ型のぼくに引っかかった井上恵美子という女性がいました(彼女は千葉大の後、東京教育大の大学院に進み、千葉県立高校の教員になりました)。
いま、経済的には余裕がある状態になっていますが、その時代のハングリーな気持ちは持ち続けているつもりです。ハングリーなゆえに食べられる時には食べようと体に大いなる備蓄をしてしまうことが大きな問題です。