左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

NHKクローズアップ現代11/12「実験が苦手〜理科離れする教師たち〜」の感想

*【一般】説得力がある話しと堂々としている雰囲気が印象的でした。すごく良かったよ〜(^O^)/♪ 理科って楽しいものっていう事が広がるといいね!\^o^/♪


*【中学校理科教員】本日の教師の理科離れクローズアップ現代をみました。左巻さんも理科の探究などお話しされていましたね。内容を見ていて、これから地域コミュニティーで理科実験講座や研修会などさらに大切なこと実感しました。
 今、私が住んでいる長野県南部の地域でも有志で実験研修会などをするところで、リカタンに記載されている特集のいろいろな実験内容を皆さんと実験しています。小6の先生方には、コンデンサや電気のところ大変好評でした。


*【大学教員】何気なくニュースを見ていたら,つづいて始まりました。(見る気はなく,見てしまった...(^^ゞ)
 ものの溶け方で,茶こしから一度に結晶をふるい落とし,児童の観察結果として,ものが溶けたことより「ものがどさっと落ちた」ということが挙げられたことなど,参考になりました。やはりこれからの課題として理科系ではない小学校教員の研修が重要であることを再認識しました。
 左巻さんのコメントはわかりやすく,真っ当だと思いました。


*【中学校理科教員】左巻さんの出演が(研究室も)拝見できました。いつもお話しされている点に触れられていました。髪をさっぱりされ(このために散髪されました?)、いつもように若々しい姿での出演でした。内容は、理科の授業のできない(授業で困っている)、今の理科教師の現状というテーマの番組でした。私たちのサークルも8年目に入りましたが、このような活動がますます求められているということを次に出演された平林さんが言われていました。新学習指導要領では、小中とも理科の時数がドーンと増える今後。特に小学校現場が厳しいようです。中学校現場も「生徒の興味関心」を大切にした「分かる」「楽しい」授業の開発、実践がますます求められることだと思い番組を見ていました。今の現場、移行措置で理科の時数は増加。時数と現場の理科教諭の人数のアンバランスも各校では苦労されているのではないでしょうか?H2 4年度完全実施までの2年間はますます苦労しそうです。頑張るしかないのですが。。。。ね。


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http://www.j-cast.com/tv/2009/11/13053865.html
実験授業「苦手6割」 子どもじゃなく先生の話
2009/11/13 15:50
<テレビウォッチ> 子どもたちに『理科離れ』が広がっているとは聞いていた。それが若い教師まで及んでいると番組は伝える。とりわけ「実験」が苦手な先生が多いという。
東京・大田区の小学校で5年生の担任を受け持つ、教師生活3年目の女性もその口だ。「溶ける」という現象の不思議さ、面白さを生徒に感じてもらおうと、ビーカーの水に塩、砂糖を入れさせる。
理科離れは止まるか
「あ、すごい」とか「あわ吹いてる」と騒いだ子どもたちが出した実験レポートには、「落ちる様子」などと、見たことをあっさり書いたものが少なくなく、先生は落ち込む。子どもの好奇心をうまく引き出せなかったからだ。それでも、この先生は先輩教師に相談、秘密兵器を用いてリベンジに成功する。安堵感を覚える先生の表情が印象的。しかし、ある調査では、実験が苦手と答えた先生が6割に上るそうだ。
法政大学の左巻健男教授(理科教育の専門家)は「若い先生の多くが小学校時代、理科につまずき、やがて興味を失ってしまった」と見る。その原因が「ゆとり教育」の影響で理科の授業時間が大きく削られたことだと述べる。教授によれば30年間で半減したらしい。そして、減らし方にも問題があると指摘する。たとえば、月の満ち欠け。以前は、太陽、月、地球の位置関係を学び、太陽の光が月の満ち欠けに関係することまで学ばせた。が、7年前から、しくみは省略、半月、満月という、月の形だけ覚えればよくなったという。「理科は、ひたすら知識だけを覚える教科になった」(ナレーション)。
教授は「探究心、好奇心が最も旺盛な小学生の時期に、つまらない、やさしい内容だけにとどめてきたのはおかしい。バラバラな知識が、ただそのままで終わってしまう。知的に学んだという面白さが弱い」と述べる。
スタジオゲストの平林浩(科学教室主宰)も「科学は楽しく学んで行くことが1番の基本」と話す。
ようやく今2009年から理科の授業時間が小学校で16%、55時間増加し、実験も増えたという。『理科離れ』を食い止めようとする措置であろう。そのほかにも、愛知教育大学の学生たちがボランティアで、近くの小、中学校に出かけて行う「訪問科学実験」、各地の先生たちのグループが独自の授業方法を工夫する取り組みなど、『理科離れ』に抗する姿を、番組は紹介する。だが、これらの試みで果たして歯止めはかかるかどうか。前途は明るくないように思われる。失われた30年が、日本にとって致命的でなければ幸いだ。
アレマ
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NHKのサイトから:
NHKクローズアップ現代 11月12日(木)放送
実験が苦手〜理科離れする教師たち〜

子どもの“理科離れ”を克服すべく、今年度から前倒しでスタートした理科の新学習指導要領。授業時間を大幅に増やし、実験も積極的に取り入れられた。しかし今、教師自身の“理科離れ”が深刻で学習内容の強化に対応できるかという不安の声が上がっている。去年実施された調査によれば、小学校教師で勤続10年以下の若手の8割が「観察・実験についての知識・技能が低い」と回答。「塩酸が怖い」「子供に質問されるとオドオドしてしまう」など基本的な知識さえ乏しい実態が明らかになった。その背景には、若手教師が子ども時代に受けた「ゆとり教育」で科学に対する興味を失ってしまったことや、理科を学ばなくても教師になれる仕組みがある。どうすれば教師の“理科離れ”を防げるのか、ヒントを探る。
(NO.2816)