左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

来週2つの講義をすれば年内は終わり+地球温暖化懐疑論者の驚く話

 来週「化学基礎」と「科学技術史」の講義をしたら年内の大学の仕事は終わる。25日から1月6日(帰国は7日)まで南インドだ。
 未だ南インドの旅の準備を何もしていないし、24日まで講義以外にいろいろ仕事もある。
 21日はA出版社で仕事。22日は講義、その後B出版社が本の執筆の依頼に来る。23日は祭日なのに講義がある。
 24日は母校の高校生たちに講演。

 そういえば一昨日C社編集から本の執筆の依頼メールが来ていた。
 ぼくはあまり売れない地道な本を書いている。(^_^;)
 アマゾンで「左巻健男」で検索すると149冊がヒットするが、売れてもせいぜい1冊数万部。ほとんどは1万部行くか行かないか。


 最近、驚いた話も聞いた。ある分野では大家でも地球温暖化については素人に近い某先生と飲み会で話をした若手の研究者からなのだが、その大家が若手に言うに「当時温暖化の脅威一色であったマスコミ報道に対抗したかった。普通の本を出しても売れないから、極端なことを書いた。」とのことだ。飲み会での話なので、その先生の誇張もあるだろうし、聞いた人からの情報なのでそのまま真実とは受け取れないが、本当なら「嘘を本に確信犯的に書いた」ということだ。実はその先生の弟子のうち2人は友人なのだが。研究者でもそういうことをやる人がいる、というのが人間社会の常なのか。
 ぼくは地道でいい。
 C社の本は、科学リテラシー関係だが、いま抱えている10何冊かで精一杯だから断ろうと思う。

 科学リテラシー関係では、
 ●                       ●
 左巻健男編著『知っておきたい 最新科学の基本用語』
2009年3月20日発売
 B6判/432ページ
 定価2,079円(本体1,980円)
 ISBN 978-4-7741-3818-3
 ●                       ●
 をもっと宣伝したいと思っている。本書は科学技術振興機構による助成研究「市民のための科学技術リテラシーの基本的用語研究」(研究代表:左巻健男)が元になったものだ。
 一般常識として知っておきたい科学や技術の基本的用語を選定し,解説した事典。「物理」「生物」「化学」「地学」「工学・技術」「環境」「生活・健康」の各分野から,最近5年間の教科書,新聞記事,年報的な用語辞典から各分野の基本用語を抽出。各語について平易な言葉でわかりやすい解説をつけた。