いわゆるクリップモーターは、永久磁石を使う。今回、ぼくが挑戦したのは、永久磁石を使わないで(つまり電磁石で)回るミニモーターづくりである。
小学校高学年でもつくれるような、材料はわりと手に入りやすい物で、がんがん回るミニモーターをつくりたかった。
参考にしたのは、ぼくが後藤富治さんと若いころに出した『たのしい科学の実験・工作』(新生出版)にあったもの。この本は、出版社がなくなり、とっくに絶版。
本には、エナメル線0.5〜0.6ミリとあったので、昨日東急ハンズで0.55ミリを買った。
これを回転させる電機子は、NO.3のホッチキスの針3本分を2つ背中合わせにしてエナメル線を巻いた物。しかし、0.55ミリだと太くて、小さな針3本には巻きにくい。それでも巻いた。
それから界磁石は、2ミリの鉄線をコの字型に曲げたものに、エナメル線を巻いて作る。
しかし、2セット作ってみたが回らない。
電機子が重い感じがする。
界磁石ではなく、永久磁石で電機子を回そうとしたが回らない。
細いエナメル線があったので、それで単四の電池で巻いてコイルをつくり、電機子にして永久磁石を使ってクリップモーターをつくってみた。回った。
ということで、電機子も界磁石も細いエナメル線で巻き数を多くしてやってみようと思った。
そして、できあがったのが、次である。
安全ピン(大)を支持台にして、そこに電機子をはさむ(回転軸のエナメル線は下半分だけエナメルをはがしておく)。それと直角にコの字型の界磁石を配置してある。(前もって、界磁石が電池につなぐと磁石になることを確認。)
どきどきして電池につないだら、回る!回る!
これを12日のものづくりワークショップで発表しようと思う。
今日の午前中から昼は文一総合出版で社長と『RikaTan(理科の探検)』誌の今後などについて話し合った。