左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

某理科教育系MLで「理科の達人先生」受賞者に

 「原発推進教育の中心にいる有馬朗人氏」で書きましたが、彼の会が「理科の達人先生」を選んでいます。
 それで某MLである人に受賞のお祝いが続いたので危惧していることを投稿しました。
 それへのコメントが来たので、それにコメントしたのが次のものです。(一部略)
 

 ○○さん、コメント有り難うございました。
 原発推進のためには非常に多額のお金を使って政府や業界が広報や研修会、教員子どもをいわば“洗脳”(強い言葉ですが)するための事業をいろいろやってきました。そのお金を安全対策に使えばよかったのにと思う今日この頃です。
 今回の地球を考える会の「理科教育ルネッサンス」は、事故前は世界、日本で政府や業界が盛り上がっていた「原子力ルネッサンス」からの命名だとぼくは思っています。1回目の理科の達人先生は原子力教育の最先端に使われていたようです。


 しかし、○○さんの受賞がJST理事長賞というのは救いです。
 北澤宏一さんは、著書や講演で今後の日本を「もっと、人類にとって大切な、地球、環境、社会正義、安全、美しさ、幸せと言った社会的・精神的に価値のあるものを経済的にペイするように生み出せるような第4次の産業」を盛り上げていくということを述べています。○○さんも今後「地球、環境、社会正義、安全、美しさ、幸せ」という第四の価値のために活動されるとよいと思います。
 幸いに北澤さんは原発推進ではないようです。JSTの前身は科技庁の系列で科技庁は原発推進のセクションでしたが。


 ついでですが、科技庁が原子力推進のためにも始めた「科学の祭典」です(ぼくはそのため非協力)が、関係者の努力でその色をうすめてきました。以前、山田善春さんともんじゅ事故で福井が元気がないから福井に開催県を変更というときそんなことをパソコン通信でやりとりしたことを思い出しました。


 一人一人が理科教育者としてor科学コミュニケーターとして何ができるかですね。“洗脳”ではなく自分として判断ができる子ども達、教員を育てるということですね。
 ぼくはRikaTan誌6月号に原発の事故と放射線の原稿を掲載します。
 また中学生向けの放射線の知識を8p書く予定です。それはかなり広く配布される予定です(最初はPDFだと思います)。
 本としては、『地震津波原発放射線…』のムック本(新潮社)をいまつくりつつあります(6月30日発行予定)。

 
 柳田さんが紹介してくれた放射線の無料電子書籍はしっかりした内容と思いました。中学生向けを書くとき参考にしようと思います。


 中には心にさざ波が立った人もおられると思います。
 教育界にあまりにも多額のお金が投入されて危険性は教えないで安全神話を振りまく教育や活動が推進されてきた状況をここで断ち切る必要があると思いました。
 失礼しました。