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2 放射線の単位
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★脚注★単位の前につける言葉
倍 単位の前につける言葉
1000 キロ
0.001(千分の1) ミリ
0.000001(百万分の1) マイクロ
0.000000001(10億分の1)ナノ
■放射能の強さを表す単位ベクレル
放射性物質の原子は、放射線を出して壊れて(崩壊して)いく。放射能は、放射線(アルファ線、ベータ線、ガンマ線、など)を出す能力である。
ベクレルは、放射能の強さを表す量である。
1ベクレルとは、1秒間に1個の原子が別の種類の原子核を持ったものに崩壊するということを表している。したがって、1秒間に100個の原子が崩壊したら、100ベクレルの放射能があることになる。
■体内にどのくらい吸収されたかを表す単位グレイ(吸収線量)
人体など放射線を浴びるもの1キログラムあたりに吸収される放射線のエネルギー(単位:ジュール)をグレイで表す。1グレイは、放射線を浴びるもの1キログラムあたり1ジュールのエネルギーの吸収線量である。
■人間が放射線を浴びるほうから見た単位シーベルト
ある人体の組織が1グレイの吸収線量だとしても、実はアルファ線を浴びたときとベータ線を浴びたとき、同じ1グレイでも前者のほうが後者よりもはるかに影響が大きい。組織によって影響が違うし、放射線によってもその働きの強さが違う。
そこで、同じ吸収線量でも、放射線の種類やそのエネルギーの大きさの違いによって人体への影響の程度が異なることを考慮したときの単位がシーベルトである。人体が吸収した放射線の影響度を数値化したものである。
ベクレル…放射性物質から飛び出す弾(放射線)の数
グレイ…あたった弾の数
シーベルト…被害の程度
【図】機関銃(放射性物質)から弾を打ち出したときのたとえ
★脚注★
ヨウ素131やセシウム137では、同じガンマ線による影響なのでグレイとシーベルトと同じ数値と考えてよい。
★脚注★外部被ばくと内部被ばく
放射線の浴び方には、外部被ばくと内部被ばくがある。放射性物質を呼吸で取り入れたり、飲食したりして体内に取り込んだ場合の被ばくを内部被ばく、体外にある放射性物質が出す放射線を浴びる被ばくを外部被ばくという。
★脚注★○○ミリシーベルト毎時(あるいは○○ミリシーベルト/時)と○○シーベルト
「毎時」がつけば、1時間あたりだが、つかなければ、累積の全体の量のことになる。
○○ミリシーベルト毎時を1日浴びれば、累積で○○ミリシーベルトの24倍になる。例えば、10ミリシーベルト毎時を1日間浴びれば、累積で240ミリシーベルトになる。