左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

謎…長野県松本市、300km離れていて3ヶ月以上経過しているのに下水道汚泥で半減期の短いヨウ素検出

 「長野県松本市、300km離れていて3ヶ月以上経過しているのに下水道汚泥で半減期の短いヨウ素検出、同時期に静岡でも検出」というニュースがあった。


 これをみて、「未だ福島第1原発が活発に放射性物質を放出して拡散中だから」や「浜岡原発から放出されている」とかの意見があった。
 それなら、下水処理場ではない場所でも放射性ヨウ素がばんばん検出されるはずだ。
 それと放射性ヨウ素だけではなく放射性セシウム下水処理場で検出されるはずだ。
 現在、福1からの放射性ヨウ素が問題ではなくなったのは、ヨウ素131の半減期が約8日だからである。


 ぼくは、すぐに高木さんの講義録に「都下水処理場の活性汚泥がかなり放射能を含んでいる」ことが紹介されていたのを思い出した。働いている人が結構被曝が多いという「ウソみたいな本当の話」と。wikiの「ヨウ素131」の「医学・薬学的使用」も参考になる記述がある。


薬剤の例: http://bit.ly/qzoZwO


病院で放射性ヨウ素を含んだ薬剤使用→自宅でトイレ→汚泥に。が実際に近いのではないか。つまり医療説である。


『反原発出前します―高木仁三郎講義録』:
 東京でも、下水処理場に行くと活性汚泥がかなり放射能を含んでいます。なぜかというと、皆さんは経験あるかどうかわかりませんが、医者へ行くとヨウ素を飲まされたり、テクネチウムを飲まされたりします。放射性物質を飲まされて検査をするわけです。検査が終わって、自分の家へ帰ってトイレへ行くと便や尿となって放射能が出るわけです。それが下水処理場の汚泥になっていて、働いている人が被曝することがある、という東京都の古い調査があります。その評価を求められたことがありますが、けっこう被曝するのです。ヨウ素の被曝が多いという、ウソみたいな本当の話です。