左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

西表島夏の旅4(船浮で台風8号強風圏のなか。集落の濃密な人間関係)

●4日。台風8号の影響で泳ぐどころでは無い。イダの浜や集落を散歩。昼は「ぶーちゃんちのカレー家」でイノシシカレー。ツレのにしっかりした肉片が3個、ぼくのに2個。 「ぶーちゃん」とは11歳の犬でかわいいのだが、かなりどう猛で、ニワトリや猫やイノシシの仔をかみ殺したりしてきたという。放し飼いで集落の中を歩き回っている。猫は彼が来ると木の上に逃げるという。

 焦ったのは次の日に大富に移動のはずが台風の影響で船が出ないことになったので、5日も船浮に泊まることになったことだ。竹盛旅館にキャンセルの電話。
 夜、「西表のターザン」こと砂川さんのテレビ録画を見る。彼がすんでいたウダラ浜は、今、かなり危険な人が住んでいて、キャンプしにくいとのこと。
 船浮泊。


●5日。集落を散歩。ちょうど池田豊吉さん(元中学校教諭)が自宅につくった「ゆんたく小屋」にいたのでお邪魔する。コーヒーをご馳走になる。そこへ祖納(そない)さんがグァバの差し入れに。
 お昼になったので、祖納さんとぶーちゃんちにカレーを食べに。というのは、祖納さんが1回食べたら肉片が入っていないので文句を言ったということなので、「昨日は入っていましたよ」と言ったから。しかし、今日は肉片が見えなかった。
 夜は、アカショウビンがヤドカリを岩にぶつけて食べる映像を見た。米蔵さんは子どもの頃から見ていたが、大きくなったら動画で撮りたいと思っていたという。船浮にコウモリの研究に来ている動物学者にその話をしても信じなかったが、動画を見て、彼女は学会に報告したという。
 ふなうき荘の奥さんの池田よし子さんの話も聞いた。子育て、小学校教諭、ふなうき荘、実の母親の介護など何役もこなし、小学校を退職後の今も嘱託で勤務。いかにエコな生活をしてきたか、家を何軒も建ててきたかなど経済的に放蕩なツレには耳が痛い話も。


 今回、船浮の人たちとたくさん話ができた。ツレは「もしここに移住だと個性的な人が多いので人間関係が大変そう」と感じたようだ。ぼくは田舎生まれ・育ちだし、西表島の昔からの集落に移住した人の手記を読んで集落の公民館を中心とした様々な活動があることを知っているので「まあ、1か月くらいの滞在がいいんじゃないの」と言った。
 船浮泊。