左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

被ばくによるガンのリスクについての誤った情報(田崎晴明さんのブログ記事)

ぼくが代表の新理科教育MLでICRPのいうリスクについて話題に。田崎晴明さん@学習院大理の「放射線原子力発電所事故についてのできるだけ短くてわかりやすくて正確な解説→被ばくによるガンのリスクについての誤った情報」 http://bit.ly/ruhVh3 にある誤った典型も。


田崎晴明さん:ICRP の考えを説明するという文脈で「100 mSv の緩慢な被ばくで、ガンの発生率が 0.5%上乗せされる(発生率がもともと 50%だったとしたら、 50.5%になる)という記述が多くのところで見られた。 …これは ICRP の「公式の考え」とはちがう。


先に挙げた田崎晴明さんのを読むと朝日新聞科学医療部も駄目な人間の集まりということがよくわかる。こんな低いリテラシーで記事を書いていていいのかと思った。(科学医療部とのやり取りが読める。朝日は恥ずかしくないのかな。)


ICRPのリスクの見積もりが正しいかどうかは別にして(放射線の健康への害を厳しく見る人たちは緩いといい、逆の人は厳しすぎるという)、ICRPがどう述べているかは正確に理解する必要があると思う。朝日新聞化学医療部は反省したほうがよいと思う。