左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

『面白くて眠れなくなる化学』(左巻健男著、PHP研究所)の嬉しい感想

ツイッターで、@1969KANKODO (閑古堂)さんから嬉しい感想。本書は現在4刷り。


【読了本】『面白くて眠れなくなる化学』(左巻健男著、PHP研究所)。


 「ロウソクの火が消えると酸素はどうなる?」「水を飲み過ぎるとどうなる?」「折り紙の銀紙は金属?」「カルメ焼きの化学」などなど、身近な題材や興味深いエピソードで、苦手な人にも楽しく読める化学の本。


 化学の基本を、苦手な人にもわかりやすく伝える本書。ちょっと試してみたくなるような実験の数々も紹介されています。真っ赤から黄色へと色が変わるカレー焼きそばの作り方、卵を酢に漬けて作る「ぷよぷよ卵」、洗濯糊でつくる手づくりスライム、など。中には、科学リテラシーの大切さを学ぶことができるエピソードも。


 「『温泉』『入浴』をめぐるウソ・ホント」「『アルカリ性食品は身体によい』はウソ」などの項目では、根強く信じられている俗説や誤解に、科学の目でメスを入れていきます。


 一番興味深かったのは、『昆虫記』で知られるファーブルが著した、子ども向けの化学の本の話。百年前、しかも子ども向けに、元素や原子の不滅性を説いていたことは驚きでした。この項目で語られる「科学の目」を育てるための理科教育のあり方の話にも頷きました。


 なんとなく敬遠しがちな化学ですが、実はとても身近な世界と直結している興味深い学問であることを、本書であらためて実感できました。夏休みも残すところ2週間を切ってしまっておりますが(汗)、ぜひ親子ともども楽しみながら読んでいただきたい一冊であります。(引用以上)
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左巻健男『面白くて眠れなくなる化学』PHP研究所 (2012/3/17)  ¥ 1,365

http://www.amazon.co.jp/%E9%9D%A2%E7%99%BD%E3%81%8F%E3%81%A6%E7%9C%A0%E3%82%8C%E3%81%AA%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%82%8B%E5%8C%96%E5%AD%A6-%E5%B7%A6%E5%B7%BB-%E5%81%A5%E7%94%B7/dp/4569803989/ref=sr_1_12?s=books&ie=UTF8&qid=1331175371&sr=1-12


【1】スリリングな化学のはなし


ドライアイスを密閉すると危険

爆発とは何だろう?

ガス爆発が起こる理由

ダイナマイトとノーベル

ロウソクの火が消えると酸素はどうなる?

ダイヤモンドで松茸を焼く!?

一酸化炭素中毒の恐怖


【2】面白くて眠れなくなる化学


毒物の代表−青酸化合物とヒ素

水を飲み過ぎるとどうなる?

しょう油をがぶ飲みすると死ぬ」は本当?

マムシ・マダコ−怖い生物毒

毒ガスを開発したユダヤ人化学者

「温泉」「入浴」をめぐるウソ・ホント

コーラを飲むと歯や骨が溶ける?

アルカリ性食品は身体によい」はウソ


【3】思わず試したくなる化学


折り紙の銀紙は金属?

カルシウムは何色?

ケーキの銀色の粒の正体は?

ファーブルが語る化学の魅力

超入門−酸とアルカリ

「紅茶とレモン」で色変わり

缶詰のみかんのひみつ

殻を酢で溶かして「ぷよぷよ卵」

洗濯糊で「手作りスライム」

カルメ焼きの化学

輪ゴムができるまで

水に沈む氷