左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

カッパドキアの「きのこ岩」の成因はわからないって…

 カッパドキアの写真
 http://d.hatena.ne.jp/samakita/20120906/1346938034


 ぼくは、写真の最後にあるような「きのこ岩」は、てっきり、「硬い玄武岩が、直下の柔らかい凝灰岩を風化浸食から守ることで、周囲の凝灰岩層の風化浸食から取り残されて、次第に柱状となったもの。2種類の岩石の硬度の違いが浸食速度の違いとして観察される一つの現象。」と思いました。
 しかし、帰国して専門家の次の分を読むと、「上下で硬さの違いはないようだ」「成因はわからない」ということでした。崖の浸食、その崩落などからかという推測です。
 http://www.gsj.jp/data/gcn/gsj_cn_vol1.no5_136-147.pdf


 きのこの笠の部分が黒っぽいことから、印象として笠が「硬い」と思っていたら生物学的な原因で表面が黒くなったのかもということで中身は下の凝灰岩層と変わらないようです。


 地学は奥が深いですね!

 さっき「科学の鉄人」の要項用の実行委員データを送りました。


 左巻健男 新理科教育フォーラム代表 法政大学教授

 小学校〜高校の理科教育、一般向けの科学コミュニケーションが専門。理科好きの大人のための雑誌『理科の探検』(愛称:RikaTan)の編集長。これまでに夏号(元素周期表が付録)、別冊丸ごと自由研究号、秋号(おうちの電気/身近な動物学)を発行。定期購読やバックナンバーは「SAMA企画直送」で検索を。今年、『眠れなくなる物理』(いま6刷)『〃化学』(いま5刷)、『よくわかる元素図鑑』(超きれいな写真とやさしい解説 共著)を発行(PHP)。


 理科教育が専門で世界の大自然などに興味があります。
 今夏は外国への旅はトルコでした。次回はもっとゆっくり回りたいと思います。

 来週から後期の講義が始まります。
 その忙しい日々の中で、旅のことを考えます。ときどき「もう勤めをやめてもいいかな」と思うことがありますが。

 冬は今の所ベトナムを考えています。ホーチミンを基点に、メコン川のほうやカンボジアアンコールワットなどに行こうかなと。ベトナムは2度行きましたが、料理が口に合うし、物価は安いし、自然もゆたかです。
 春にはできれば20日間くらいネパールのゴーキョピークのトレッキングができればと。
 再度のトルコはいつにしようかな。