左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

「水素水」についての左巻健男雑感

 健康食品は流行があって次から次へ新しいのが出るんだけど、どうも今はプラセンタと水素水が流行のようだ。


いまCSで水素水の宣伝やっているけどほんとに効果があるなら人でダブルブラインドで試験しろよと思う。その辺をわかっている太田成男氏(日本医科大)はどこかの会社が金出してくれないかと言っていたが。
でも今が流行時期だから各種水素水をばんばん仮説のまま販売しているのが実情。


水素水の宣伝でどこかの整形外科医が医療で20年以上以上使われて安全性に問題ないって言っていたが医療現場に水素ボンベがあるってか?
整形外科で使う?医師の皆さんのところではいかがですか?


ぼくは太田成男氏周辺で人の臨床試験実施中のようなので結果待ち。健康食品には流行があり、水素水はそれが今かも。
RT @TakaraLab: 左巻先生、これは相当スゴいです。かなり売れているようで、近所のドラッグストアでも取り扱っ… http://t.co/OSg2GpDpE3


太田氏はMgH2をマグ水素と言って飲ませる派か。
Ca-Mgバランスに影響を与えないのか。まあMgイオンが下剤作用及ぼす量までは飲ませないのだろうけど。


人のきちんとした臨床試験の結果がいくつか出てからじゃないと水素水などに引っかからないほうがよい。
外部から入れた分子状水素が抗酸化の効果を示せば体内に備わった抗酸化の機構に影響が出ると思うよ。


 天然の活性水素水とかルルドの水レベルとかは、ぼくからすればインチキ。医学的な根拠はありません。

 
 太田氏のは、水素H2が活性酸素のうち強力な酸化作用を持つ「悪玉活性酸素」だけを潰すがミソ。昔の活性酸素=すべて悪玉を乗り越えているってわけ。ぼくは、しかし、その悪玉も本当に悪玉だけなのか、それとそれを外部から潰すことで元々の生体防御機構に悪影響を及ぼさないのかを心配。
 複数のヒトの大規模介入試験で効果が認められるかどうかを見守る必要。しかし、現実は動物実験と「仮説」だけで大々的に販売されているのが問題。そのことをわかっている太田氏もMgH2を販売。いいのかねえ。