前書きの一次原稿を書いてみました。
このマンガを読まれる君たちへ
科学って何でしょうか?ここでは科学を自然の科学(自然科学)としておきます。
科学は、自然のふしぎを科学的に探究することです。そのとき、「こうかな?ああかな?」と仮説をたてて、その仮説が正しいかどうかを自然にはたらきかけて(観察や実験を行って)調べることです。そうしてわかってきたことが科学としてまとめられています。 自然のふしごはわかったかなと思うと、新しい疑問が出てきて、さらに科学者によって研究が続けられています。きっと科学の研究には終わりがないかもしれません。
この科学マンガは、小学校1年生、2年生、3年生むけの3冊になっています。
わたしは、この科学マンガ3冊の内容を決めるところからずっと相談にのってきました。また内容のチェックもやってきました。
1年生向けよりも2年生向けはちょっと説明のレベルが高いです。さらに2年生向けよりも3年生向けもちょっと説明のレベルが高いです。学年別ですから、学年にあうように説明を工夫しています。
わかりにくいところもマンガですからイメージがわきやすいと思います。
この科学マンガを読んで、君たちに新しい疑問がわいてきたら、とてもすばらしいことです。それは科学者のきもちと同じになっているのです。もっと知りたくなった、もっと調べたくなったら、この科学マンガが成功しているということです。
学校の理科は、科学を学ぶ科目です。でも、小学校1、2年生には理科がなくて3年生になって初めて学びます。わたしは、小学校・中学校・高等学校の理科教育を研究しています。そこで、「科学はとても大切なので、いつも小学校1年生から理科を学んだほうがいいよ」という自分の意見をいい続けています。
学校に理科がない1,2年生もまわりの自然や科学的なこと・ものに興味関心をもってほしいと願っています。本書を読んで身のまわりのいろいろなことに科学の目を向けてみましょう。
2014年4月 日 監修者 左巻 健男(さまき たけお)