左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

別れる力(伊集院静)

伊集院静『別れる力 大人の流儀3』講談社を再読。
別れることは切なく悲しい。でもいつか歩き出す。そのぶんの力を得て。

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別れは終わりではなく、
始まリである


二十歳の時、十六歳の弟を喪くした。
三十五歳の時、愛する妻を喪くした。
理不尽な別れに神を呪ったこともある。
酒に溺れ、無気力な日々を過ごした。
だが、いまならわかる。
出逢えば別れは必ずやってくる。
それでも出逢ったことが生きてきた証しであるならば
別れることも生きた証しなのだろう、と。

                   − 伊集院静
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どんなに辛くても乗り越えよう。


中村仁一・久坂部羊『思い通りの死に方』幻冬舎新書を読了。
思い通りにならないと考えた方がいい。老いを受け入れる。死を視野に入れながら生き方を充実させる。
鈍感力があったから耐えてきたことが多いのだが、それで見えなかったことも多々あるようだ。
87の母にもう少し親孝行しよう。ツレなどにもやさしくしたい。


中村仁一『大往生したけりゃ 医療とかかわるな 「自然死」のすすめ』幻冬舎新書を読んだ。
「年のせい」を認めようとせず、「老い」を「病」にすり替える。老いの先は死だが病なら回復を期待できるから。年寄りの最後の大事な役割はできるだけ自然に「死んでみせる」こと。