左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

【お薦め】片山一行さんの旅行記

 西表島病のぼくは、船浮の「ぶーの家」の宿泊がWEBに出ていないかと「西表島 船浮 ぶーの家」で検索をした。その素泊まりの家はぶーの家のダンナが建てたばかりで、1号の客がGWのときのぼくらだった。
なかなか気力がわいてこないで沈んでいるので旅を考えたいと思った。


 片山一行さんの、
http://homepage2.nifty.com/ikko-k/
 のサイトで、「失業旅行−−沖縄八重山ぶらり旅 (第8回JTB旅行記賞 最終選考入選作)」を読んだ。
 他の旅行記も読んだ。
 「酋長の家の旅人たち」には、約20年前に知床半島ウトロで「酋長の家」に泊まったときのことだ。



「おたく、失業中?」
「ええ。よくわかりますね」
「いま時分、北海道をぶらぶらしているのは、たいていが失業者だよ。なんでかなあ、会社を辞めるとみんな北海道に来たがるんだよね」
 酋長の家は、そんな暗い失業者が安らぎを求めて集まってくるところでもある。


 「日記」には、40代の後半に宇和島東高等学校の同窓会に参加する話がある。
  一昨年9月のある日、私が、高校時代の同級生と50歳どうしで結婚することを知った知人のIさんから、一通のメールが届いた。
 「晩婚旅行」は、同窓生と50歳で結婚したときの旅行記だ。


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 函館のベイエリアのプチホテル「シーボーン」に隣接している「旧茶屋亭」というレトロな喫茶店がある。そこに備え付けてあるノートに、ある老夫婦の一言が書かれてある。決して名文ではなく、修辞的にすばらしいというのではなく、真心というか、人間の存在の美しさを教えてくれる文章だった…………。片山さん夫妻に、その文章を見るだけの旅をして欲しい−−。
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 知人からのこんなメールから晩秋の北海道・函館へ2泊3日の旅行をする。
 その最後に、「旧茶屋亭」のノートの内容が示される。


 ぼくは、片山さんの記事を読んで、彼が編集した坂戸健司『少し疲れたら山に行ってみよう 35歳からの山歩き』という本に興味をもった。
 そしてもう絶版らしいのでアマゾンの中古で今注文したところだ。