左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

うーむ。ライザップの週刊新潮記事。

 左巻健男 @samakitakeo


週刊新潮。衝撃的な内容だと思う。


「2カ月で37万円。「ライザップ」の客とスタッフが危ない!」。内情は惨憺たる有様、スタッフが過酷な労働環境に苦しむ中、客が脳卒中で倒れるという「重大事故」まで発生した−。マンツーマンの相手は時給900円のド素人だった!


ライザップの危険性を指摘した週刊新潮 同業者からも相当数の告発か #ldnews http://news.livedoor.com/article/detail/10235121/
*スポンサー・タブーか…


これは参考になります。(網野さんは医師です。)
https://twitter.com/sachiko_amiko/status/612367387191422977

網野幸子 ‏@sachiko_amiko
友達の体重コントロールの話で思い出した。一部でしか流行って居ないだろうと思っていた「ライザップ」私の患者さんたちもはまっていた。初診の患者さんの主訴は、4ヶ月前から生理が来ない。だから、体重は変わりましたか?と伺うと「減っていませんし、増えていません」特にトリガーもストレスもない

@sachiko_amiko 頭の中が「❓」だらけになりつつ先ず生理が刺激で来るかテスト後にホルモン検査と念の為血液生化学を調べた。結果が出て結果を前にして更に頭が「❓❓❓」何故なら卵巣を刺激する頭から出るホルモンが完全に打撃を受けて全く出て居ない。そこまではまだ何でかしら?程度

@sachiko_amiko 参ったのは生化学検査の方。まだ30代前半なのに腎機能基礎値が滅茶苦茶。その他全体から最近大怪我でもしたのか?でも、そんなことは言ってられなかったし。既往症もないと。そして、それまでにも何でこんなデータが出るの?と思った患者さんのカルテを出して比較。

@sachiko_amiko 共通点がピタリ。そこで患者さんが再来された時に「最近怪我なさいませんでしたか?どんな小さい怪我でも。何処か物凄くぶつけたとかそんなことは?」「ありません(キッパリ)」そこでデータのおかしいところを説明していた。まずカリウムがとても高いのですが

@sachiko_amiko お食事偏っていませんか?から始めたところ、体重の増減は全くないけれど、丁度生理が無くなってしまった頃から「ライザップ」始めたのですが関係ありますか?と。「あ〜。それだ」と初めてデータに納得。基本ライザップは厳しい糖質制限と筋トレ。

@sachiko_amiko データに詳しく説明を書いて渡し付いているトレーナーさんに見せるようにとお話して1度お返しした。その他の悩んでいたデータの患者さんに「最近運動を始められましたか?」と伺うと共通項「ライザップ」トレーナーさんにお話しするよう同じにデータを渡す。

@sachiko_amiko で、地下鉄のぶら下がり広告で「ライザップが危ない」「時給〇円の何とかが指導」だったかしら。記事を読みたかったけれど週刊誌を買わないから。その後、患者さんが再来されたので「どうなりました?」と伺う。糖質を少し増やして筋トレを減らして…と。

@sachiko_amiko 私はかなり憂いています。赤井さんと奥さまの「よしこちゃん」とホテル内のお寿司屋さんで飲んでボクサーの減量の話少し話題にでたけれど、彼らは相当昔からプロで筋肉を保ちつつ減量を短期に行う知識はプロ中のプロのトレーナーの元で繰り返して来た。

@sachiko_amiko プロフェッションです。それを全くの素人の殊にこれからお子さんを持ちたいお嬢さんに当てはめて良いのか?否。

今、ダイエットからしなやかな筋肉をつけるボディービルディングが流行って来ていますが。テレビの中の方々は本当に仕事の為になさっている。

@sachiko_amiko それをテレビを見ている側の一般の方々が同じにして良いものか?また、その必要があるのか?
私も中学生の頃からずっとスポーツ(競技)を続けているので、
自分も筋トレも体重コントロールもしますが。
それは、コンスタントに適量、長く行うのが基本。

@sachiko_amiko ストレッチ、スクワット、負荷(ウェイト)をかけてのトレーニング、有酸素運動、規則正しい必要不可欠かつシンプルな食事。間食はしない。飲料は温かい緑茶。ジムに行く必要はなく時間がある時に家で出来る。最近言われているロコモーティブシンドローム

@sachiko_amiko ロコモーティブシンドロームの予防の為に更年期位の患者さんには、スクワット等について説明するのですが、説明しながら毎回数回やって見て頂くので診療中に最低でも50回程は自分がスクワットをしていることになる。

@sachiko_amiko 全体的に減量、シェーピングを煽る方向性の危険性を感じていたのですが。若い女性はややポッチャリ目。更年期以降はややスレンダー目。それも患者さんが思っていらっしゃるよりやや緩めが良いのでは?と私は思っているのです。プロフェッションでないのです健康の為に

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 これも参考になります。
https://twitter.com/KGN_works/status/612372512991748096

KGN ‏@KGN_works
研修医君に糖質制限の是非を問われた時「開始前に、腎機能に異常が無いことを確認せよ」「短期間にとどめよ」「軽度の制限とせよ」と回答しましたが、これは「もともと腎機能が若干低い方は腎臓が大ダメージを受ける可能性がある」こと、「健康な方であっても長期・極端は避けたほうがいい」からです。

で、時々見かけるのが「極度の制限」。
主要成分つまりタンパク質・脂質・炭水化物の摂取比率を変更するのが糖質制限と呼ばれるものの実態ですが、炭水化物の比率を減らしすぎては「いけません」。
アメリカ看護師追跡研究では長期間追跡した腎機能低下とタンパク摂取量の関連が示唆されていますし。

eGFR 55-80 の女性では「測定エラーを補正すると」タンパク質10gあたり1.69のeGFR低下が見られた(Ann Intern Med. 2003;138:460-467)。
腎機能正常な方ではこれは指摘されていませんが、ただしこれらは「日常生活における影響」です。

‏@KGN_works 日常生活レベル、つまり極端なタンパク質に偏った生活もしてなければ、ゴリゴリ筋トレもやらない、そういう方でも影響が出てる可能性はある。
もともと腎機能にタンパク質が与える影響はネガティブなもののわけですから、慎重にやらねばいけません。

素人が勢いだけでやらないことをお勧めします。

余談ですが。
肥満(BMI>25)も腎臓には宜しくないのではと指摘されてます(Kidney International 2008;73, 19–33)ので、減量はした方がいいんですが、極端なやり方はリスクを伴いますね。

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