俺は経済素人だが、いま世界で原発事業は挫折していることはよくわかる。
しかしわが国は原発プラント輸出などの筋の悪い「経済戦略」を進めている。
仏のアレバでさえも苦境に陥っている。
そんな中、東芝は米原発産業の「ババを引いた」。
俺はアイスランドの地熱発電を見学したとき、タービンに「TOSHIBA」とあって、日本の技術が再生可能エネルギーに活用されていることが嬉しかった。
その東芝が原発事業でシャープ同様に他国の餌食になるかも知れないというくらいの窮地に陥っている。
今から原発事業の推進を止めればなんとかなるという事態でもなさそうだ。
国の「経済戦略」で大きく儲けられると進めたのだろうが米国はスリーマイル島事故で既に原発の行き詰まりを知っていたのだ。だから日本の会社にババを引かせた。
俺は東芝の病院で検診を受けたことがあるし、川崎の科学館のスタートの会にも参加した。
それが国や会社の方針間違えのために会社存続の危機に陥っていることは実に残念だ。
───────────────────────────
ダイヤモンド・オンライン
山田厚史
>3.11の事故後、原子力事業は採算に合わず、リスクの高いビジネスであることは世界で常識になったが、安倍政権は今なお原発輸出を成長戦略のかなめに置いている。
>壮大なババ抜きが米国の原発産業で展開されていた。ウブな東芝が見事にババを掴まされたのである。
>背景には日米原子力協定で優位に立つ米国の政治力があった。
>原発事業の先端を走ってきたGE、WH、アレバが挫折した。そんな危ない事業に日本は打って出ようというのである。
旗を振るのは経産省。
>「原子力ムラ」が支配する日本では、原発は作れば儲かる。製造コストが膨らんでも電力会社は総括原価方式なので、電力料金に被せて消費者につけ回しできる。「原発は安全」「原発の電気は安い」というウソが国内で喧伝され、経営者の頭まで妄想に支配されたのではないか。作れば儲かる、という発想がリスク感覚を麻痺させた。