ぼくが燃え尽き症候群を知ったのは30年以上前の東大附属時代。
隣に東大海洋研があって液体窒素を貰いに行っていた研究室の人がそれだと聞いた。
>燃え尽き症候群ではどのような症状が現れるのか
http://seseragi-mentalclinic.com/burnout-symptom/
「燃え尽き症候群は、人を援助するような職種(医療職・介護職や教職など)に多い」
ぼくは芥川龍之介を少し読んでいて自分も彼のような病になると思い、学生時代から意識的に「まじめまじめ」にならないようにしてきた。
完全主義的に仕事をしないで8割主義。終わったことは短期間に反省したらあとは考えない。
笑って誤魔化す。
人を笑わせたい、できなければ自分で笑ってしまう(授業や講演)。
…などだ。
杉田玄白の『養生七不可』の第一が「昨日の非は悔恨すべからず」。
我が身に照らして、この杉田の「昨日の非は悔恨すべからず」は正しいと思う。
単なるまじめ(これをぼくは強調して「まじめまじめ」と呼んでいる)はやったことをすぐ悔いる…。
悔いたってしょうがないんだよ。やってしまったものは、もういいんだよ。
だから、そういうやつはやらない。
ぼくはプライドよりは(というかプライドをもつほどの人間ではない。少しはあるけどさ)おもしろく生きたいと思っている。
いいんだよ。(夜回り先生の口調で)
おもしろまじめに生きていこうよ。(どうせはかなく死んでいくのだから)
劣等感いっぱいだった少年がそうして持ち直した。
今も自分がバカなのはよくわかっているがそれでも好奇心はいっぱいあって、おもしろいことにはセンスがあると信じている(例えばニセ科学を見抜くセンスw)。
支えたのは俺のようなバカでも・バカだから教員ならやれるんだという自信かな。
教員になれただけも嬉しかった。
それで理科教育オタクになった。
なんか教育学とか理科教育とか、ぼく流の言い方をすれば「まじめまじめ」なんですよ。ほんの小さな世界で世の中にほとんど影響を与えない「コップの中の嵐」の研究(?)なんかをしている。
もちろん「まじめ」は大切。ぼくは「おもしろまじめ」を標榜している。
ぼくは理科教育系の学会の業績はない。そんな業績よりは意味ある本を出そうと思ってきた。自慢じゃないけど(と言いつつ自慢かな)。東大附属教諭時代、それでも採用してくれる大学があったら移ろうと思っていた。
公立中学校教諭8年、東大附属中高教諭18年、京都工芸繊維大学教授3年、同志社女子大学教授4年、法政大学教授10年目。
そんなことも、今に出す『おもしろ理科授業の極意』(仮題 東京書籍)に書いた。
今に出る予定の左巻健男『おもしろ理科授業の極意』(仮題 東京書籍)に乞うご期待!w
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20170907/p1