ツイッター @samakikakuから:
ちょっと藤田氏のトンデモぶりを連ツイしたい。
まずぼくは以前から水と健康について関心を持っているが、まずその面で藤田氏はトンデモであると断言しておく(後でより詳しく彼の「純水」についての認識を突っつく予定)。
だから独断と偏見があるかもしれないことをお断りしておく。
ぼくは健康食品にも関心があるが、そこで事件を起こした。プロポリスという健康食品が、薬事法に違反してがんに効くとの宣伝の下に販売された2014年3月の事件だ。
藤田氏は「副作用なくがん細胞が自滅」、肺がんの影がこれでうすくなったと根拠なくお墨付けを与えた。
それで神奈川県警から薬事法違反(無許可医薬品販売) の幇助で書類送検。
不起訴処分となったが、その販売会社から4年余りで約1100万円の顧問料を受けとっていた。
反省したということだが金の為にそんなことまでする人だということがよくわかった。
そして最近、また名前があがってきた。「おにぎりは発酵食品と同じ」だから「おにぎりを素手でにぎる」ことを薦めていた。
もちろん手にももともとの常在菌がいる。しかし手は様々なものに触れている。
その結果、手を感染源とする食中毒は多い。素手でおにぎりでも起こっている。黄色ブドウ球菌やセレウス菌などによるものだ。
実は公的な食中毒件数は氷山の一角の可能性が強い。
米国の能動的、積極的な疫学調査からの推定数から見ると日本では年間1千万件数あってもおかしくはない。軽く考えてはいけないのだ。
さて、水と健康だが、いくつか問題があるが、ここでは「純水」についての藤田氏の考えを見ていこう。
彼は純水は毒だという。「ハングリーウォーター」となって、何でも溶かし込むという。だから半導体洗浄などでは洗浄力が強い超純水を使うという。
半導体洗浄で超純水を使うのは使う水に含まれるイオン類などで汚染されることを防ぐためだ。
水の純粋度が高くなると物質の溶解度がどんどん大きくなるわけではない。
化学便覧に載っている溶解度データは普通の純水で調べたものだ。
藤田氏は「純水を生のまま飲むと、体が保持している大事なミネラルを溶け出させてしまう危険性があり体内がミネラル不足になる」という。
純水が口に入ればだ液と混じりすぐに純水ではなくなる。
彼がいうようにミネラルを溶け出すとしたら消化管の表面で水に接したところからだ。
口から、食道の内壁表面からミネラルを溶け出すとしても水は純水でなくなる。そして水はすぐに胃に至る。胃には胃酸がある。その後も様々な消化液にまみれる。
化学の実験の経験者なら純水を飲んだことがある人もいるだろう。ぼくも飲んでみた。その体験を本に書いた人もいる。
体験を本に書いたのは村田徳治氏。『正しい水の話』。
「純水が毒である」ということが書かれている水の本はたくさんあるので検証してみた。飲んだのは超純水。
「冷蔵庫で冷やし、まずコップ1杯飲んでみました。」「無味無臭ですが、冷たいので何の抵抗もなく飲めました。水道水などよりは、はるかにうまく感じました。」「1時間おきぐらいに、ついにコップ3杯の純水を飲んでみました。」「何回も純水を飲んでみましたが、体調に異常をきたすことはありませんでした。」「その後、3人に試飲してもらいましたが、飲んだとたんにトイレにかけこむようなこともありませんでした。」
水の本には科学的に可笑しなことが多々書いてあることが多い。村田徳治さんの本は例外的だ。
ぼくが以前『入門ビジュアルエコロジー おいしい水安全な水』(絶版 今は『水の常識 ウソホント77』平凡社新書に)を出したら、「やっと啓蒙書で正しい水の本が出た」と可笑しな水道水攻撃に辟易していた水道水関係者にいわれた。のを思い出す。
村田徳治さんは「体験もしないで、でたらめなことを活字にする手合いが多くて困ったものです。」という。
藤田氏は世にあるトンデモ本を真に受けて自分の本に書いたり、言ったりしてしまう程度の人なのだ。
この連ツイをしようと思ったのは、実際は引き篭もりなのに医師、北京の清華大学教授、中国人民解放軍軍医中佐を詐称している@howtodominateがチビマル、Kaetzchen時代からこのトンデモ言説を言い続けていたからだ。
可笑しげな人は同じような可笑しげな言説に引っかかる例だ。
藤田氏の純水と人体への影響をもっとわかりやすく示してくれている。
最後に藤田氏の血液型性格判断説を紹介しておこう。
ナトロムさんのサイトだ。
2006-06-02 パラサイト式血液型診断~藤田紘一郎
http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20060602/p1 …
[本][トンデモ]パラサイト式血液型診断~藤田紘一郎がトンデモさんリスト入り?
ナトロムさん「竹内久美子は、自分で「高度なジョーク」と言っているように、ある程度は分かっててやっている。
しかし、藤田先生は誠実で真面目なのだ。ただ、ちょっとばかりトンデモ話に弱いだけなのだ。」
※繰り返しになるが、ぼくの評価。
ぼくは健康食品にも関心があるが、そこで事件を起こした。プロポリスという健康食品が、薬事法に違反してがんに効くとの宣伝の下に販売された2014年3月の事件だ。
藤田氏は「副作用なくがん細胞が自滅」、肺がんの影がこれでうすくなったと根拠なくお墨付けを与えた。
それで神奈川県警から薬事法違反(無許可医薬品販売) の幇助で書類送検。
不起訴処分となったが、その販売会社から4年余りで約1100万円の顧問料を受けとっていた。
反省したということだが金の為にそんなことまでする人だということがよくわかった。