左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

ペットボトル「逃げない水素水36」を凍結乾燥した水素水粉末だって!

「水素水」はただの水!? 国民生活センターが衝撃調査 メーカー側に反論聞いてみたら…(3/3ページ) - 産経ニュース
https://www.sankei.com/life/news/170123/lif1701230029-n3.html … @Sankei_newsさんから
*最後にぼくのコメントがあった!

法政大の左巻健男教授(理科教育)は「飲むことで取り込める水素は微量に過ぎず、体に及ぼす影響はほとんどないといっていい。水素水は『あらゆる病気に効く』とか『アンチエイジングに効く』などと言って売られているが、健康効果に関する医学的根拠はない。水素水はいうならば『清涼飲料水』だ。こうした点を認識した上で、購入するかどうかだ」と指摘している。”

 

開封時、水素ガスが検出されなかったとされた「逃げない水素水36」(500ミリリットル)。」
*逃げないどころか初めから水素が無い。会社は、体内に入ると水素が出る、開封後2日目に出るというが…。

 


その「逃げない水素水36」を凍結乾燥して粉末化したものが発売されたって。原材料を見ると水素が無い。水素を包含しているというのだから水素が無いのは可笑しい。原材料を変質させた水素化マグネシウムでも添加しているのだろう。今までだと精製岩塩なんてのを変質させているものがあった。

 

https://patents.google.com/patent/JP4881472B1/ja
https://www.okunagaragawa.jp/wp/suisosui36/
特許を見るともともとは電気分解によってできた水素を希釈して水素水にしていますから水素の量はごくわずかですね。国民生活センターで検出できなかった程度。
ペットボトル水素水とそれを凍結乾燥(! www)したものはきっと全然別物と思います。

 

水素水を考えるときは、自分の大腸内で大量につくっている水素と比べよう。

“実は、大腸には水素産生菌がいて、水素を多量に産生しています。おならの1,2割は水素なのです。大腸内の腸内細菌によって発生するガスは毎日7~10リットルもあります。その成分で最も多いのは水素です。一部はおならとして外部に出ますが大部分は体内に吸収されて血液循環に乗っていきます。その中の水素は水素水から摂取する水素量と比べてはるかに多量です。

 


 国立健康・栄養研究所の水素水の概要にも“水素分子(水素ガス)は腸内細菌によって体内でも産生されており、その産生量は食物繊維などの摂取によって高まるとの報告がある。従って、市販の多様な水素水の製品を摂取した水素分子の効果については、体内で産生されている量も考慮すべきとの考え方がある。”との指摘があります。もし水素に効果があるとした研究結果が出ても、水素水から微量の水素を摂取するより、水素産生が多くなる食べ物を摂取したほうがいいのではないでしょうか。”