左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

【日本共産党は科学から離れすぎていないか?】2020年12月3日 · FB左巻 健男に公開した記事の再録

日本共産党は科学から離れすぎていないか?】
 2020年12月3日 · FB左巻 健男に公開した記事の再録
https://www.facebook.com/samakitakeo/posts/3832818223415705

 

 今日(2020/12/3)日本共産党の「しんぶん赤旗」5面の「種苗法改定強行に抗議」という記事に、静岡県から駆けつけた農業生産法人・日本豊受自然農の由井寅子代表…の言葉が大きく載っていた。
 この人、かのオカルト・ニセ科学ホメオパシーの超有名人。
 ホメオパシーは学術会議がその非科学性を問題にして会長声明を出したもの。

 由井寅子氏の日本豊受自然農もホメオパシージャパン系。
 よりにもよってこんな人を大きく取り上げるところに共産党がオカルト・ニセ科学汚染に塗れていることが見て取れる。非常に残念。

 とくに食・健康・農業系でトンデモに傾いている。民主党政権の農水大臣としてEM菌比嘉照夫氏に感謝状をあげた山田正彦氏界隈に共産党国会議員がいる。

 野党共闘のためならカルト・オカルト・ニセ科学でもOKというのも問題だが、その前に科学リテラシーがなさ過ぎることが大問題。「非科学的社会主義」を目指しているのかな。

 次はぼくが『RikaTan(理科の探検)』誌に書いた記事の一部。

 ホメオパシー側の考え方はその団体によって違う。通常治療との共存を目指し、「病気になったら病院に行きなさい」と正しく指導している団体もある。
その一方、由井寅子名誉会長の日本ホメオパシー医学協会のように通常医療を敵視して「薬を飲むな」「病院に行くな」「予防接種を受けるな」という団体もある。

 日本ホメオパシー医学協会由井寅子氏のレメディの考え方の一部を紹介しておこう(会長のときの談話から。現在は名誉会長)。山本弘ホメオパシーを笑え!」『トンデモ本の大世界』(と学会著 アスペクト 2011)の紹介からである。
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・ゴキブリのレメディは喘息と時差ボケに効くという。ゴキブリは垢っぽいところが好きで、夜に活動するからだという。
(ゴキブリが時差ボケや喘息の症状を惹き起こすわけではあるまい。)
・「蜘蛛のレメディ」というのもある。これはくも膜下出血とインターネット中毒に効果があるという。前者は「くも膜」が蜘妹の巣に似ているから、後者はウェブ(=蜘蛛の巣)に捕まっているから、という理由である。(単なるギャグ・ダジャレのレベルではないか。)
・「ベルリンウォール」というレメディは、ベルリンの壁を砕いて希釈したものだそうである。抑圧や虐待やいじめに効果があるとされている。
(いじめの加害者の性格を変えるならともかく、被害者の方が舐めて、なぜ効果があるのかは謎である。)
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wiki由井寅子
由井 寅子(ゆい とらこ、1953年 - )は、ホメオパシー研究家、翻訳家、民間セラピスト。イギリスのホメオパシー医学協会(The Homeopathic Medical Association)名誉会員、日本ホメオパシー財団理事長、日本ホメオパシー医学協会会長、日本ホメオパシーセンター総センター長、ホメオパシー総合医療専門校カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシーの学長。農業生産法人日本豊受自然農株式会社社長で、一連の団体はホメオパシージャパン系と呼ばれている。ホメオパシー、ハーブ療法、ハーブチンキ(マザーチンクチャー)、ラーデマッハーの臓器療法、花の露を利用する花療法(バッチフラワー)、塩を使うシュスラーの生命組織塩療法(Schüßler-Salze、ティッシュソルト)、植物の灰を利用するスパジリックを中心に、錬金術、医療占星術(英語版)、東洋医学を取り入れた治療の普及・指導、心の癒し、霊性の向上・大いなる神々に信仰心を持つための霊性の教育なるものを行う[1]。魂・心・体を治療するという「ZENホメオパシー」というものを提唱している[2]。