左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

RikaTan(理科の探検)誌7月号でジオパークを特集

 左巻健男@『RikaTan(理科の探検)』誌編集長 です。
 『RikaTan(理科の探検)』誌→http://rikatan.com/

 1月9日の編集会議で当初予定にありませんでしたが、7月号で「ジオ
パーク」を特集することを決めました。 


 以下のジオパークで、あまり行ったことがないところに理科の探検に
行こう!ということで、5月の連休に隠岐に行こうという話になっていま
す。島根大の地質の研究者や動物学の今泉さんに協力願っての探検です。


 あと天草もおもしろそうですね。
 熊本の人はフィールドワークなどに活用しているのでしょうか。

http://www.gsj.jp/jgc/indexJ.html 日本ジオパーク委員会
世界ジオパークに認定
洞爺湖有珠山ジオパーク: 2000 年に噴火した有珠山とその被害遺構、
1944-45年にできた昭和新山、約10 万年前の大噴火で 形成されたカルデラ
である洞爺湖がみどころ。2000 年噴火に伴う地殻変動を目の当たりにできる。
「変動する大地との共生」がテーマ。
糸魚川ジオパーク :5 億年に渡る様々な時代の多様な岩石・地層、
日本を二つに分ける大きな断層「糸魚川静岡構造線」と地下の大きなへこみ
フォッサマグナ」がみどころ。縄文文化と関わりが深いヒスイ、断層と
塩の道など、ジオと人に関わるテーマが豊富。
島原半島ジオパーク :1990-95 年に噴火した雲仙普賢岳とその被災
の遺構と、「島原大変肥後迷惑」と言われる1792 年の 噴火の遺跡、雲仙地溝
活断層地形がみどころ。火砕流の恐ろしさとともに火山の恵みを学べる。

日本ジオパークに認定

アポイ岳ジオパークアポイ岳は、プレート同士の衝突によって
地下数10kmのマントルから地表にもたらされたカンラン岩でできた山である。
アポイ岳のカンラン岩には、マグマができる様子が記録されている。また、
カンラン岩特有の植生も見どころ。
南アルプス中央構造線ジオパーク:九州から関東まで日本列島を
縦断する大断層、中央構造線の露頭が見られる。断層に沿った直線上の谷の
地形は見事。中央構造線の東側の南アルプスでは、千数百万年前〜一億数千万
年前の付加体の地層を山登りしながら観察できる。

山陰海岸ジオパーク(2009.10.28:第6回日本ジオパーク委員会 世界
ジオパークへの申請地域):2500万年前から1500万年前にかけて、大陸から日本
列島が分離して日本海ができたときの火山活動に伴う岩石・地層が海岸に見られ
る。鳥取砂丘などの砂丘砂州と、岩石の荒々しい浸食海岸の対照もみどころ。

●室戸ジオパーク:海岸に沿って、千数百万年前〜五千万年前の付加体が
見られ、地層の変形の様子が観察できる。海岸段丘、もともと波打ち際に住んで
いた生物の化石などから、過去の地震に伴って室戸岬が隆起してきた様子がわかる。

●恐竜渓谷ふくい勝山ジオパーク :日本有数の恐竜化石発掘量を誇る発掘
現場と、そこから出た化石の研究成果を面白く教えてくれる恐竜博物館がある。
縄文時代に火山が崩壊して泥流が運んだ巨石「伏石」が田園地帯の中に点在し、
城下町の中の段丘崖からは美しい水が湧く。

隠岐ジオパーク:大陸から隠岐が分離して島となる過程でできた、
様々な種類の岩石がある。この岩石の多様性と、氷河時代には日本列島とつなが
っていたことを反映して、氷河時代の生き残りの植物があるなど、生物多様性
高い。海に半ば沈んだカルデラ日本海の荒波が浸食してできた断崖など地形も
見事。

阿蘇ジオパーク:世界有数の巨大カルデラ阿蘇の火山景観、今も
活動的な中岳火口、火山信仰の中心阿蘇神社、1000年以上続く野焼きと採草による
美しい草原、湧水と温泉など、火山と人が作り上げた景観とその歴史を楽しむジオ
パークである。

●天草御所浦ジオパークアンモナイト、三角貝、恐竜、恐竜の足跡、
ほ乳類など沢山の種類の化石が出る島、御所浦島は島まるごと博物館である。歩いて、
海上タクシーで、島のあちらこちらで化石や地層を見ることができ、化石採集場では
誰でも化石発掘体験を楽しめる。