左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

マンションの管理組合等営業をかけられているところは観よう→「NMRパイプテクターの分解 https://www.youtube.com/watch?v=LxB6I1p-JJ8」

NMRパイプテクターの分解
https://www.youtube.com/watch?v=LxB6I1p-JJ8
by水商売ウォッチングYouTube出張版

 

日本システム企画株式会社のNMRパイプテクターの中身が非常にお粗末で、数千円レベルのものとわかる。

 

*これもわかりやすい。

ゆっくり解説「NMRパイプテクターを分解してみた」
https://www.youtube.com/watch?v=HEkh9PYTX_U

 

こういうものの製造販売に科学的に検討を加えた論説を『RikaTan(理科の探検)』誌に載せたら、以下が来たことを思いだした。

NMRパイプテクターの会社(日本システム企画株式会社)熊野社長からSAMA企画へ文書
 - 左巻健男&理科の探検’s blog 
https://samakita.hatenablog.com/entry/2021/11/27/123302

 

*近著でも取り上げた。

左巻健男陰謀論ニセ科学 - あなたもだまされている -』(ワニブックスPLUS新書 2022)
https://www.amazon.co.jp/%E9%99%B0%E8%AC%80%E8%AB%96%E3%81%A8%E3%83%8B%E3%82%BB%E7%A7%91%E5%AD%A6-%E3%81%82%E3%81%AA%E3%81%9F%E3%82%82%E3%81%A0%E3%81%BE%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B-%E3%83%AF%E3%83%8B%E3%83%96%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9PLUS%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E5%B7%A6%E5%B7%BB-%E5%81%A5%E7%94%B7/dp/4847066731

【はじめに】と【おわりに】:左巻健男『世界が驚く日本のすごい科学と技術: 日本人なら知っておきたい』(笠間書院)

左巻健男『世界が驚く日本のすごい科学と技術: 日本人なら知っておきたい』(笠間書院 2020年4月)

アマゾン

https://www.amazon.co.jp/dp/4305709600/ref=cm_sw_r_tw_dp_D3624XK49RSPJK09WY2B

【はじめに】

 本書は、日本で発明された技術を歴史的に位置づけてみようと、左巻健男(『RikaTan(理科の探検)』誌編集長)+RikaTan委員有志」の共同で取り組んだものです。

 本書を書こうと思ったのは、わが国の科学技術創造立国の基盤が弱くなりつつあるのではないかという危機感からです。
 わが国の科学技術史の過去・現在の「光」を知ることは、現在・未来を担う人々を応援することになるのではと思いました。

 科学技術創造立国の基盤を強めるには、まず国民全体の科学リテラシーを上げ、科学技術の応援団になってもらうことです。それは、科学技術にかかわる職業に就かない人も、文学や音楽などと同様、科学技術を文化として楽しむような社会になることです。そのためには小学校・中学校・高等学校の理科教育の質を上げることが必要でしょう。

 わが国のメーカーの国際的な凋落も気になります。

 もうだいぶ前のことになりますが(二〇〇五年)、私は、思い立って東京・日本橋を出発点に京都・三条大橋に向けて旧東海道を歩き始めました。計一六日間の日程でした。
 一三日目、一四日目は三重県亀山あたりを歩きました。シャープ亀山工場の前を通ったとき、「ここが世界的な『液晶のシャープ』の高画質・高品質の『亀山ブランド』液晶テレビの工場なんだ」という感慨をもちました。
 液晶は一八八八年にオーストリアで発見され、その材料が米国に渡って一九六八年にRCA(アメリカ・ラジオ会社)の研究所が液晶ディスプレイを発明しました。液晶ディスプレイを実際に電卓に用い商品を市場に投入したのはシャープであり、以降、液晶テレビの事業化、産業化を先導したのは日本のメーカーでした。一九九〇年代後期に韓国や台湾が参入すると、数年のうちに日本は生産量で追い抜かれてしまい、シャープは、二〇一六年、台湾の鴻海精密工業傘下の企業となってしまいました。
 光触媒の項の導入で紹介したように、藤嶋昭の研究グループが中国の大学に移動してしまったのも、わが国の研究状況について示唆的です。

 それでも、私は、生まれてから現在まで(一九四九年~)の生活を振り返ると、すさまじい技術革新の恩恵を受けてきたことを実感します。
 それは、私にとっては、創立一一〇周年を記念して発明協会が二〇一四年に選定した「戦後日本のイノベーション一〇〇選」と重なります(http://koueki.jiii.or.jp/innovation100/innovation.php)。
 何せ、栃木県小山市の貧しい家の生まれで、小学生時代は竈(ルビ かまど)でご飯を炊くのは私の仕事でした。楽しみは真空管ラジオで連続ドラマを聞くことでした。ところが、とくに一九五〇年代後半、白黒テレビ、電気洗濯機、電気冷蔵庫の家電三製品が「三種の神器」と言われ、家での労働は非常に楽になり、楽しみが増えました。さらに現在は、ずっと便利で豊かになりましたが、支える技術群にはたくさん日本発のものがあります。

 人類の歴史はおよそ七〇〇万年前に登場した初期猿人まで遡れます。木の上での生活を捨て、地上を二本足で歩くようになり、人の体に重要な変化が起こりました。手足がはっきり分かれ、手は歩くことから完全に解放され、いっそう器用になっていき、道具をつくり出すようになりました。木材や石を材料にした道具づくりは今から約一八〇万年に始まったと考えられています。性能のよい脳、集合知を可能にした言葉、道具づくり、火の使用と技術は、人間の諸能力を拡大していきました。
 日本列島に人がやってきたのは、ウルム氷期(第四紀の氷河時代の最後の氷期。ほぼ七万年~一万年前)の時代のおよそ四万年前から三万八千年前のことと考えられています。その時代は旧石器時代と呼ばれています。
 本書は、旧石器時代の次、日本列島に暮らす人が独自の技術と文化をもっていた可能性のある縄文時代のヒスイ孔開け技術からテーマを設定しました。

 各テーマは、技術やシステムの発明と関わる人物を中心にして歴史のなかに位置づけ、いわば日本の科学技術史の「光と陰」の「光」を浮かび上がるようにと考えました。

 本書は、どこを読んでもタメになる、おもしろい解説になるように努力しました。
 ぜひお楽しみください。

           編著者 左巻 健男 

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【おわりに】

 本書は、私の『絶対面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社 二〇二一)を読まれた笠間書院の編集者山口晶広さんから、日本の科学技術と文化にスポットを当てた本の執筆依頼を貰ったことから始まりました。
 企画書は、次のように趣旨が述べられていました。
漆器から奈良の大仏、LEDまで、日本が世界に誇る文化や技術、発明、日本初の科学技術などを、古代から現代の流れに沿って紹介。日本の科学技術の発展を知ることができるとともに、日本の科学技術力がここ三〇年で大きく衰退している今だからこそ、日本の凄い文化と技術を再考し、将来を担う子どもたちの指針になるような企画です。」

 私は、『中学生にもわかる化学史』(ちくま新書 二〇一九)と『世界史は化学でできている』とを執筆した経験から、物事を歴史的に捉えるということに興味・関心をもっていたところでした。
 そのとき単著を三冊同時並行的に執筆しているときでした。
 そこで、共同執筆をいつも一緒に進めている『RikaTan(理科の探検)』誌委員たちに相談。有志で執筆することにしました。執筆者だけではなく内容や表現へと意見をしてくれる検討委員を募集し、ML(メーリングリスト)を設置して進めることにしました。ML設置の二〇二一年九月三〇日から初校ゲラチェック中の二月初めまででその投稿数は二五〇近くになっています。
 その経過を少し紹介しておきましょう。
 ML上で原稿のやり取りを始めたのは九月になってからでした。
 集団執筆でもっとも大変なのは執筆者ごとに本の趣旨・想定読者の捉え方や筆力が異なることです。まず私の分担原稿を出していきました。執筆者が全体の統一イメージを得るためです。
 その後各執筆者の原稿に対していろいろコメントがついていき、テーマによっては何度も書き直しされました。こうして本が完成に近づいていったのです。

「はじめに」に述べたように、本書は日本の科学技術史の「光」に焦点を当てていますが、実際のわが国の科学技術史には、「陰」の部分も存在します。
 わが国が幕末から明治にかけて、蘭学から始まって西洋の科学技術を大いに取り入れることを「和魂洋才」と呼びました。もともとは平安中期に生まれた「和魂漢才」で、中国渡来の正確鋭利な知識(漢才)も大切だが、日本社会の常識に通じ臨機の処置をとれる人柄(和魂)もまた大切という意味でした。
 しかし、鎌倉後期に蒙古襲来から和魂に「日本神国思想」が与えられ、さらに幕末から明治の「和魂洋才」は和魂を「やまとだましい」と読み、国のため生命を惜しまぬ直情な日本独得の精神とされました(「和魂漢才・和魂洋才」『日本大百科全書小学館)。
 西洋から導入した技術は主に軍事工業にかかわる技術でした。製鉄の反射炉、造兵、造船などの洋式軍事工業がわが国に移植されました。
 また、日本の科学技術史として、最近の左巻健男の著作の『怖くて眠れなくなる元素』(PHP)で取り上げたような、森永ヒ素ミルク中毒事件、水俣病イタイイタイ病四日市ぜんそくなどについても忘れてはならないと思っています。
 その中にはまだ終わっていないと思われる問題もあります。

 それでも本書で展開したような、わが国の科学技術史の光が、現在・未来をも照らしてくれることを願っています。

 最後になりますが、MLにも参加して、本書の完成に向かって適宜編集上の的確なアドバイスをいただいた編集者の山口晶広さんに感謝いたします。
 
   二〇二二年四月 左巻 健男

左巻健男『こんなに変わった理科教科書』 (ちくま新書)2022年4月刊行!(『ちくま』誌5月号に紹介文)

こんなに変わった理科教科書 (ちくま新書)   左巻 健男

アマゾン→ https://www.amazon.co.jp/dp/4480074708/ref=cm_sw_r_tw_dp_YFDQB61P70EGQ864X59S 

 

*以下、本書についての青野さん紹介文…『ちくま』2022年5月号

理科教育の面白さと、戦後教育の無節操さをあぶり出す
 青野裕幸

理科教育は進歩したのか
 この本のメインターゲットは一体誰なのか。学校で埋科に携わっている我々のようなものなのか、よく科学書的な本を読んでいる理科が得意だった人なのか、それとも埋科が嫌でもう思い出したくもない人なのか。読み終わっての感想は、そのすべてだ。それは年代にしてもいえる。
 サイエンスが様々な分野でとてつもない勢いで変化してきている学問の一つなのはまぎれもない事実。その一部を教育内容として落とし込んでいる理科も当然変化しているのだが、どうもそれは色々な力によってねじ曲げられてきた歴史でもあるということを目の当たりにすることになる。
 義務教育や高等学校で学んだ理科は、比較的現代的な科学で、この先もちろん新しい知見は加わるだろうが、その時点では十分なものだったと、おそらくほとんどの人が考えている。ところが残念ながら、義務教育がいつだったかによって事情が異なる。「不要である」とか「難解すざる」というレッテル貼りが行われたり、体系的に成立していないようなことが羅列されていたりして、後にその内容は削られてしまったかもしれない。
 そんな事実が、戦後を七つの時代に分けて明快にあぶり出されている一冊なのだ。

変化するものと普遍的なもの
 身近なものに使われる単位は、世界標準にどんどん置き換えられてきている。国際化が進むと、共通の言語にあたる単位が共通化されていくことは必然だ。一方、考えさせられるのは普遍的なものの考え方である。
 例えば「水」。これを扱わなかった時代はない。中学校理科を教えている現職の立場で本書を読んでいたら、知らず知らずのうちに教科書の内容をなぞって満足していたことに気づかされた。一九五〇年代の生活単元学習の時代の教科書でハッとさせられたのだ そこには身近な水について、「安心して飲める水と、飲めない水を見分けることができますか」など、八つの問いかけをすることで、活き活きと自ら学びたくなるような工夫があった。様々なことが便利になった現代であっても、生きていく上で、水の有効利用は普遍的なものであるのに、そこに意識が届かないような指導をしてしまっていたことを反省させられた。

便利な世の中だからこそ
 時代の変化によって便利なものが増えてきているのは事実であろう。ところがそれに慣れてしまうと工夫がなくなってしまう。資源が乏しい国で生活しているにもかかわらず、そんな意識がなかなか育たない。実はその原因の一端が埋科教育にもあるのではないかという気づきもあった。それは「消えた理科実験」である。
 様々なもののブラックボックス化は理科実験にも言及している。一見便利なものだとしても、物の本質を見誤る原因になっている可能性が高いと痛感させられる。ボタンを押すだけで火が点いて当然という時代だ。そのうち「火」すら見たことがないということも起こりそうな勢いなのだ。
 本書では「ものづくりにほとんどの子どもたちは心を燃やして取り組む」と指摘している。理科がどうして、そんな子どもの心の火を消しつつあるような流れになってきたのかは、教科書検定や学習指導要領と閏達させて考察している。
 戦後から七五年以上の理科教育の歴史を一冊にまとめるという膨大な作業は理科教育の第一人者である筆者にしかできなかっただろう。本当の「学び」というのは何なのか、今後はどうあるべきなのかという気づきにあふれていることを考えると、やはり本書は全世代のあらゆる人が読んでおくべき一冊ということになりそうだ。
    (あおの・ひろゆき 千歳市立北斗中学校教諭)
――――――――――――――――――――――――――――
ちくま新書
こんなに変わった理科教科書  左巻健男
定価902円(10%税込)
――――――――――――――――――――――――――――

ツイッターのおもしろくてかなしいアカウント@howtodominate

 ツイッターなどネットではどんな人にもなれる。現実は惨めでもネットでは盛れるだけ盛って凄い人物像をつくることができる。

 その1つが、howtodominateだ。

※相手が騙せそうだと思うと連ツイ。フォロワーにさせる。

※中国北京の超一流大学清華大学教授を騙り、可笑しげなことを語ることで、中国を貶めたいという強い意欲をもって活動しているアカウントともとれる。

 本当にこの可笑しげが清華大学教授ならどんな国の大学教授より低レベルだから中国の研究者は恐れるに足りない。しかし、実際は違う。

2型糖尿病から、1型糖尿病になったと言い、糖尿病患者に医師として診療行為。確かに少なくても2型糖尿病なので患者としての知識はある。

※「無職だと誰も話を聞いてくれない」と盛れるだけ盛り、日本からはよく知られていない清華大学教授の虚像をつくった。

※光市事件の真犯人を殺された妻子の夫として誹謗中傷。

天安門事件北京大学の学生が起こしたので清華大学は大学付属の軍隊を使って北京大学の学生を殺しまくったという。従兄弟は機関銃で北京大学学生を撃ちまくったという。

※香港やウイグル自治区の民主派は彼からすると「民主過激派」で政府から殺されても当然という。

※経歴を少々盛るのはしょうがないにしても医師を騙るのは止めて貰いたいというのが元友人の願いである。そして自分の経験をもとに日本の生活保護のリアルを語って欲しい。

 

 1960年生まれ(これは本当)。医師で北京の清華大学教授で給与が4千万/年という。研究費、特許料などを入れると億のレベルになるという。奥さんも清華大学教授。次男は大阪大学医学部卒から今は清華大学医学部生だって。…という「設定」。

 

 博士号は、PhD、MD、博士(工学)、博士(医学)を持ち、東京大学理科2類に入学し、進振りで医学部に進学し、医師国試を受けずに国家公務員になりすぐにコロンビア大学の大学院に国費留学し、学位をとる。…という「設定」。

 医師国試を受けなくて資格をもっていなくても厚生省技官に採用だから凄いというか大嘘がすぐわかる。(医学系の技官に資格無しで普通は採用されない。)

 

 米国ですぐにPhD、MDを取得(本当は米国の医師養成制度では簡単にはとれない)。途中で国費を切られたので米軍の軍医として働いた。オーストラリアや英国にも留学。…という「設定」。

 他に、国際医師免許、弁理士一級建築士ももつという。これらはKaetzchen時代も同じ。(本当はこれらの何一つもっていない。妄想と願望)

  

 日本で大学病院の助教授で働いていた。チンピラを半殺しにしたら助教授から准教授に格下げになったって(大学のことに無知w)。→彼の投稿:「とりあえずヤクザの三下は朝から酒飲んで騒いでたから、点滴棒で殴りつけて階段から落として半殺しにしたけど(笑) おかげで助教授から准教授へ落とされた(自爆)」

 

他にも大学のことに無知を曝しているが大学中退なので大学のことははわかっていないのだろう。

 コロンビア大と清華大学からオファーが来たので給与がいい清華大学に異動したという設定。中国の大学の給与のことも噂話レベル。

 日米の国籍を持っていたが異動するときに米国大使館に亡命し、日本国籍を捨てた。北京で従兄弟に空港から大使館に連れて行かれ中国国籍をとった。…という「設定」。

 

 日本の国家公務員なので3.11後に管首相の依頼で福島第一原発に行き、被曝した労働者を治療したが、自分も急性白血病になり、抗がん剤で3週間で治したという。…という「設定」。

(その当時既に日本国籍を捨て中国国籍になっていたという「設定」だったのに…。) 

 

 叔父は南京大虐殺の現場にいてその体験を彼が英訳し英国で出版した。…という「設定」。(そんな史料があったら既に歴史学者に重宝されただろう。)

 

 岩波文庫など岩波から何冊かの本を出しているという。何せ外国語が堪能で英独仏露はもちろんラテン語古代ギリシャ語まで。ラノベを何冊も出し、その印税も凄い。…という「設定」。

 

 大学も出たかったのだろう。医師にもなりたかったのだろう。結婚もしたかったのだろう。優秀な子どももつくりたかったのだろう。わかるけど…。

 

 ツイッターで自分を信じてくれると思うと連ツイが来る。

 そして時には正体だとして清華大学教授の名前をあげる。(もちろん嘘)

 しかし、中にはそれを信じる理工学部教授や科学史の教授もいる。

 …

 本当に書き切れないほどの盛り盛り人間をつくっている。

 なぜこんなのを問題にするかというと、元友人なのだ。大学中退。塾講師をリストラされたとき山口から東京に就活に来た彼を何日か泊めてあげた。当時から「無職だと誰も話を聞いてくれない」と言っていた。その後、国の保護で生活しているというのを彼から聞き、よかったと思った。

 そしてあることで疎遠になったのだが、あるところで、「薬剤師」だとか「獣医師」だとか言っているので「そういう詐称は止めなさい」と忠告したら、逆ギレされて、攻撃の対象にされるようにもなった。その彼が「医師」になって、リベラルブログで暴れているKaetzchenになっていた。

 

 しょうがないので正体を明らかにしたら、やがてブログを消した。「療養生活に戻ってくれたかな」と安心していた。

 

 ところがツイッターで活動していたのだ。Kaetzchen時代の発展で、さらに強力に盛り盛りの人間を設定していた。しかし、土台は隠しようがないのか、すぐにKaetzchenであることがわかった。

 友人もいない。引き籠もった彼にはネットで凄い人間としてやり取りすることが存在主張になるのだろう。それはわかるが、医師を騙って、自分も罹病している糖尿病などの患者らに診断などをしているのが非常によくないと思うのだ。

 だから同情もしながらも、医師を騙るのを止めさせたい。つまり今のアカウントを閉じさせたい。それが元友人としてやるべきことだと思うのだ。

 

 なお、ぼくは何度か警察にも相談した。弁護士を介して告訴してくれと言われた。本の執筆に忙しくて未だやっていないが今にと思っている。

 

 彼の正体を知って眺めている人らもいるようだ。

 知って見ているとおもしろいだろうが、ぼくはかなしみも覚える。

 早くhowtodominateを止めて、少しは盛ってもいいから、リアルに戻って、現在の生活ほごのリアルを語ってほしいと願っている。

 

街頭演説妨害しようと暴行容疑、男を逮捕 山口・防府 - 朝日新聞デジタル t.asahi.com/9cxv    2013年1月

 山口県警防府署は13日、街頭演説に同席していた防府市議で、公明党県副代表の山下和明さん(58)の胸を拳でなぐったとして、防府市大崎無職水谷英樹容疑者(52)を暴行容疑で現行犯逮捕し、発表した。

 発表によると、水谷容疑者はこの日午後0時5分ごろ、JR防府駅南側の市道交差点の歩道で、ハンドマイクを使った公明党県議の女性(54)の演説妨害しようとして、止めに入った山下市議の左胸を拳で1回殴った疑いがある。水谷容疑者は山下市議に取り押さえられ、110番通報で駆けつけた署員に引き渡されたという。水谷容疑者は「演説の声がうるさかったことに腹が立った」と話しているという。

*以下はこのアカウントの発言。上の記事と合わせて読むと彼の心が浮かび上がるだろう。

・# 広島近郊の国立病院でヤクザを点滴棒で殴って半殺しにしたせいで、偉そうな役人から怒られたこと数回。わしゃー、宮島じゃけんのぉ。

・高校や駒場の頃にわざと人民服で登校して電車の中で右翼と殴り合いして半殺しにしてホームに置き去りにしたのが私です。

・そのうち、わしゃ~広島じゃけんのぉ、田舎モンや言うたらこのライフルが火を噴くけんのぉ、なんてヤクザに凄まれて点滴棒で半殺しにした過去が蘇ったりして(笑)

・私は祖父の剣道の道場でしたから、大学の剣道部というのが一日で嫌になって、結局道場破りで先輩たちを半殺しにして処分された(自爆)

・人殺しと理念は関係ないと思うよ。私も米国ではテロリストを何人殺したか(笑) 日本でもヤクザを何人も半殺しにしてるけど、ざまーみろ程度の認識です。一応医者だけど。

・私も日本にいたときは、ヤクザ屋さんを点滴棒で半殺しにして、始末書で済ませましたよ(笑) さすがに警察も傷害罪にはできなかった。まぁそういうことばかりしてたから、あちこち転勤の嵐だったんですけどね。救急の医者で(米国籍の軍医で)なかったら前科何犯になるのかな(笑)

・# 拉致追い出された青学のバカは秋葉原駅で半殺しにしたけど、覚えてないかも

・私は反対にヤクザが朝から病室で呑み会をしてたのに腹を立てて、点滴棒で半殺しにしたら、分院への転勤を命じられました(笑)
まぁ、人生いろいろです。(^_^;)

・日本でたまたま徹夜オペのあと回診してたら、4人部屋で三下と酒盛り開いてた、もう死にかけのヤクザがいた。三下を半殺しにしたけど傷害罪にならなかったよ。

・# 某大学病院で暴力団の入院患者の三下を点滴棒で殴って重傷を追わせて転勤になった助教授は私

・# 朝っぱらから酒盛りしてたヤクザ患者の三下を点滴棒で半殺しにしたけど、院長から注意されただけで済んだ。何せやつらドス持ってたんでね。ハジキだったら、奪って脅迫した所だけど(笑)

・若い頃、初めて救急に配属された時はこれで心臓外科医を半殺しにして処分されましたけど(笑)

・ポチども。警察不在というと共政会の下っ端の暴走族やヤンキーも凄かったなぁ。病室で騒ぐから点滴棒で半殺しにしたことが数回あるけど(笑) NYみたいにサブマシンガンや爆弾を持って ER にお出ましにならないだけ日本は平和ボケです(笑) 

・あ、広島の国立病院の時は暴力団を数名、竹刀で半殺しにして(一応四段)、ガムテープで固定して「治療」してから警察に引き渡したこともありました。さすがに仕返しは1回だけで、ロビーで若い鉄砲玉の拳銃を金属棒で叩き落としましたけどね(笑)

・もともと私が左遷された理由も、当直していたら、4人部屋なのに夜中の2時や3時にヤクザの患者と、その三下が酒飲んでテレビ付けてタバコ吸って騒いでたからなのよ。看護師に相談されて、三下は半殺しに、ヤクザは死にたいかと食塩水で脅した

・子供の頃、いわゆる肥満児の同級生が「相撲取りになれ」といじめられていたことに憤慨して、いじめた連中を半殺しにしたことでしょうか。あいにく竹刀が無くて手許の木の枝だったので(笑)、結構傷痕が残ったようですが、私の知ったことじゃない

・某病院勤務中に某暴力団員が酒泥棒をして国道を封鎖した事件に遭遇して、竹刀で半殺しに (一応4段です)、シアナマイドを注射しガムテープで縛って歩道に転がした程度はしたな。パトカーをゲロで汚すから、先に吐くと助かるとか言ってたな(笑)

・自分が「基本的人権」だと思い込んでるバカは病院に閉じ込めて抹殺しかないのかも(^^♪
# 日本でもコンビニ泥棒の右翼ヤクザを良く半殺しにしてたけど。暴行罪にはならないよん(笑)

・祖父は警察の偉いさんで、警視庁出向時に起こした複数の傷害事件をもみ消してくれました(笑) 要するに剣道部のいじめがひどいので、先輩たちを半殺しにしただけなんですが。

RikaTan (理科の探検) 2022年1月号(12/7発売) 目次・表紙・新聞広告

RikaTan (理科の探検) 2022年1月号 12/7発売

ニセ科学を斬る! Forever 目次

http://www.rikatan.com/wiki.cgi
巻頭言    左巻 健男
PCR 検査の結果は絶対正しいの?    長田 和也
mRNA ワクチンは治験が終わっていないのに接種されているの?    左巻 惠美子
mRNA ワクチンを接種すると不妊症になるの?    左巻 惠美子
mRNA ワクチンを接種すると、人体の遺伝子構成が変わってしまうの?    左巻 惠美子
mRNA ワクチンを接種をした人の体からは、まわりに毒素が出るの?    左巻 惠美子
EM 菌は有用な微生物の集まりなの?     呼吸発電
EM 菌で川や湖や海がきれいになるの?    呼吸発電
EM 菌でプール清掃すると環境にいいの?     呼吸発電
EM 菌は環境保護活動で役立っているの?    呼吸発電
EM 菌は「神様」なの?     呼吸発電
EM 菌は800℃以上に熱しても蘇生するの?    左巻 健男
EM 菌は原子転換力があるの?     シ
北朝鮮はEM 菌のモデル国家になるはずだったの?    左巻 健男
EM 菌って大勢の国会議員が後押ししているから有用なの?    呼吸発電
学校に水伝やEM 菌を広めるのにもっとも影響力を持ったのは教育団体なの?    山崎 誠二
「ありがとう」「ばかやろう」で水の結晶は変わるの?    シ
水伝は水の結晶の写真もあるから科学的な話なの?    左巻 健男
水伝を使った道徳の授業はよい授業なの?    山崎 誠二
水素水は体にいいの?    左巻 健男
酸素をたくさんふくんだ水は体にいいの?    井上 貫之
シリカたっぷりの水が体にいいの?    長田 和也
ミネラルウォーターでミネラルを補給できるの?    山田 洋一
体によい水はクラスターが小さいの?    山田 洋一
磁石の間に水を通すと水は活性化するの?    左巻 健男
水道水中にふくまれている塩素は体に悪いの?    井上 貫之
ルルドの水” には奇跡を起こすパワーがあるの?    左巻 健男
ゲームをやりすぎると「ゲーム脳」になるの?    左巻 健男
大事なものはすべて3 歳までに決まるので母親は育児に専念すべきなの?    左巻 健男
私たちは脳のたった10%しか使っていないの?    源 晃
左脳は論理の脳、右脳は情緒の脳と役割分担があるの?    源 晃
脳トレ” で認知能力が上がるの?    左巻 健男
ホメオパシーは優れた治療法なの?    桝本 輝樹
プラセボ効果は実際にあるの?    桝本 輝樹
MMR ワクチンは自閉症の原因なの?    桝本 輝樹
Oリングテストには根拠があるの?    桝本 輝樹
抗がん剤は使っては駄目なの?    桝本 輝樹
波動測定器(MRA)で病気の診断ができるの?    左巻 健男
コーヒー浣腸をふくむゲルソン療法に科学的な根拠はあるの?    左巻 健男
代替医療デトックス(解毒)に科学的な根拠はあるの?    左巻 健男
発達障害はミネラルや食事で治るの?    左巻 健男
自分の白血球にある免疫細胞を体外で培養して戻すとがんが治るの?    左巻 健男
胎盤(プラセンタ)の摂取でアンチエイジングができるの?    左巻 健男
血液クレンジングは体に良いの?    板谷 麻生
がんは治療せずに放置すべきなの?    板谷 麻生
多量ビタミンC療法で風邪やがんが防げるの?    安井 光國
二酸化塩素は安全な空間除菌剤か?    長田 和也
体内の活性酸素はがん、病気の原因なので除去しないといけないの?    安井 光國
35 歳を過ぎると羊水が腐るの?    桝本 輝樹
微量の放射線は体にいいの?    大島 修
糖質制限で健康的にやせられるの?    大島 修
経皮毒に科学的な根拠はあるの?    左巻 健男
ゲルマニウムは37℃付近で電子を放出するから体にいいの?    左巻 健男
マイナスイオンを浴びると体にいいの?    髙野 裕恵
5G の電磁波は体に悪いの?    井上 貫之
登録農薬の代わりに自然素材のたばこ抽出物や木酢液を使うと安全なの?    左巻 健男
アルツハイマー病の原因の1 つはアルミニウムの摂取なの?    安井 光國
運動した後の筋肉痛は乳酸がたまることが原因なの?    折霜 文男
抗酸化力があるβ - カロテンでがんが予防できるの?    山田 洋一
グルコサミンは膝の痛みに効くの?    安井 光國
がんの主因は食品添加物や農薬なの?    桝本 輝樹
野菜ジュースは野菜の代わりになるの?    大島 修
食物繊維はノンカロリー?    大島 修
キノコのグループ「アガリクス」はがんを防ぐの?    左巻 健男
酵素を摂取すると健康やダイエットにいいの?    左巻 健男
牛乳を飲むと体に悪いの?    左巻 健男
体に悪い酸性食品を控えて体によいアルカリ性食品を摂るといいの?    山田 洋一
野菜摂取量が多いと硝酸塩摂取でがんになりやすくなるの?    山田 洋一
カルシウムが足りないとイライラしやすいの?    大島 修
素手のおにぎりは健康にいいの?    桝本 輝樹
赤ワインはポリフェノールが含まれているので体にいいの?    山田 洋一
腸まで生きて達する乳酸菌を摂ると善玉の常在菌になるの?    左巻 健男
乳酸菌やビフィズス菌入り飲料を飲むと免疫系の働きがアップするの?    左巻 健男
玄米は白米よりずっと体にいいの?    左巻 健男
発泡酒プリン体が少ないので痛風の人でも大丈夫なの?    髙野 裕恵
果物の甘味は果糖なので、いくら摂っても血糖値は上がらないの?    山崎 誠二
有機農産物は栄養的に優れているの?    桝本 輝樹
遺伝子組換え食品は遺伝子組換えしていない食品より体に悪いの?    安井 光國
コラーゲン飲料を飲むとお肌がうるおうようになるの?    髙野 裕恵
紅花油などのリノール酸をふくむ油は血液をサラサラにするの?    髙野 裕恵
人造バターともいわれたマーガリンは危険な食品なの?    髙野 裕恵
魚油にふくまれているオメガ3 脂肪酸を摂ると頭がよくなるの?    山田 洋一
遺伝子組換え作物以外は、何千年も前から食べてきた自然な食べ物なの?    山田 洋一
白砂糖より黒砂糖を摂ったほうがずっと体にいいの?    左巻 健男
精製塩の摂取は体に悪いことばかり起こすの?    山崎 誠二
うま味調味料の摂取は中華料理店症候群を起こすの?    山崎 誠二
グルテンフリーの食べ物が体にいいの?    左巻 健男
機能性表示食品は効果が科学的に確かなの?    大島 修
アポロは本当は月に行っていなかったの?    Dr. Finnegans
人口減少させるために何者かが有毒化学物質をまいているの?    左巻 健男
9.11WTC 崩壊の原因はテロではなく計画的な爆破なの?    左巻 健男
3.11 はHAARP によるものなの?    桝本 輝樹
STAP 細胞はあるの?    長田 和也
フリーエネルギーを取り入れたモーターなどはあるの?    Dr. Finnegans
UFO に乗って地球に宇宙人がたくさんやってきているの?    Dr. Finnegans
ロズウェル事件で残された残骸は空飛ぶ円盤のものだったの?    左巻 健男
死者と交信できる霊能者はいるの?    源 晃
地震雲地震が予言できるの?    大島 修
鯨類の座礁は大地震の前触れなの?    桝本 輝樹
コックリさんの正体は「動物霊」なの?    髙野 裕恵
すべてのものは固有の波動を持っているの?    左巻 健男
引き寄せの法則量子力学で証明できるの?    夏目 雄平
相対性理論は間違いとする実験事実はあるの?    Dr. Finnegans
気のパワーは科学的に証明されているの?    夏目 雄平
超科学的な「重力波」はあるの?    左巻 健男
将来、太陽系は巨大なドーナツ状の「フォトン・ベルト」に突入するの?    Dr. Finnegans
「スプーン曲げ」のような超能力はあるの?    夏目 雄平
ピラミッドパワーはあるの?    シ
人間の性格は血液型で決まるの?    安井 光國
インテリジェント・デザイン(ID)説は正しいの?    安井 光國
「奇跡の林檎」は本当に奇跡なの?    安井 光國
沖縄県の西端・与那国島の「海底遺跡」は超古代文明のものなの?    左巻 健男
オオカミ少女、アマラとカマラの話は本当なの?    左巻 健男
石油はあと数十年で枯渇するの?    大島 修
北半球で風呂桶の栓を抜くと左回りの渦ができるの?    Dr. Finnegans
温室効果ガスの主役は二酸化炭素なの?    髙野 裕恵
雷は身につけた金属製品をねらって落ちるの?    夏目 雄平

☆6p☆NMR 効果で赤錆をなくすというニセ科学装置    謎水
☆6p☆なぜ陰謀論ニセ科学にハマるのか?    左巻 健男
☆5p☆清涼飲料水「EM・X GOLD」を巡るEM 研究機構vs 中日新聞社の裁判    左巻 健男
執筆陣プロフィール

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NMRパイプテクターの会社(日本システム企画株式会社)熊野社長からSAMA企画へ文書

2つ来ています。

1つは、12/7発売の理科の探検(RikaTan)誌40号についてです。

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 これは謎水さんが書かれたNMRパイプテクターについての論説6pについてです。

 編集委員会でよい論説と判断し、掲載。広く読まれて、その上でいろいろ議論したいです。

 

 もう一つは、『RikaTan(理科の探検)』誌37号に小波秀雄さんが書かれた論説6pへのものです。

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 これは次に公開されています。ここにも下に画像を貼り付けておきます。

「謎水装置」NMRパイプテクターに翻弄される人々  小波 秀雄
『RikaTan(理科の探検)』誌37号掲載
http://konamih.sakura.ne.jp/Documents/PipeTec_Rikatan2019.pdf

この論説公開の経緯は次にあります。
「理科の探検」誌の記事を公開します
http://konamih.sakura.ne.jp/blog/2019/05/04/nmr%e3%83%91%e3%82%a4%e3%83%97%e3%83%86%e3%82%af%e3%82%bf%e3%83%bc%e3%81%ae%e9%9d%9e%e7%a7%91%e5%ad%a6%e7%9a%84%e3%81%aa%e6%ad%a3%e4%bd%93/

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12/7発売!『RikaTan(理科の探検)』誌2022年1月号(通巻40号)ニセ科学を斬る! Forever

『RikaTan(理科の探検)』誌 http://rikatan.com/ 2022年1月号(12/7発売)ニセ科学を斬る! Foeever

 は、書店・ネット書店で12/7発売!

◎問い合わせ・申込は、(株)SAMA企画 samakikaku@rika.org へ。電話&FAXは 03-6317-5056へ。

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『RikaTan(理科の探検)』誌2022年1月号(12/7発売)ニセ科学を斬る! Foeever

『RikaTan(理科の探検)』誌 http://rikatan.com/ 2022年1月号(12/7発売)ニセ科学を斬る! Foeever

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2つのノーベル賞を受賞したポーリング博士のメガビタミン療法

○サプリ・健康食品問題の旗手の1人小内亨さんの回顧

 私は、『RikaTan(理科の探検)』誌という大人の科学好きに向けた雑誌の編集長をしています。

 2010年のことですが、サプリ・健康食品問題で活躍する1人小内亨医師に、新しく「健康情報を科学的に読み解く」という連載を引き受けて貰いました。

 その連載第1回目は、次の文章から始まりました。
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 今でこそ私はサプリメントに対して批判的な立場にいますが、30年前にはサプリメントにはまっていたことがありました。30年前といえばサプリメントのサの字もないときでしたから、私はさしずめサプリメント利用者のはしりであったともいえるでしょう。

 医学生の頃、ライナス・ポーリング博士の著書『ビタミンCとかぜ、インフルエンザ』(共立出版 1977)に触発され、私はせっせと毎日ビタミンCをとっていたのでした。博士は、その本の中でメガビタミン療法を提唱し、人はより多くのビタミンを摂取すべきだと主張していました。

 ポーリング博士はノーベル化学賞と平和賞の2つのノーベル賞を取った研究者としてきわめて有名な学者です。当時1介の医学生だった私が、彼の仮説を信奉したとしても不思議ではなかったでしょう。博士の主張をきっかけに米国でのサプリメントブームが始まったともいわれています。その後、米国のサプリメントブームは日本に飛び火し、今や日本でもサプリメントは1般的なものとなりました。

 しかし、現在私はサプリメントどころかビタミンCさえも摂取していません。サプリメントのことを知れば知る程、摂取する気が失せてしまったのです。
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 ポーリング(1901~94)は、アメリカの物理化学者です。1931年カリフォルニア工業大学教授、以後カリフォルニア大学を経て、スタンフォード大学教授となりました。
 ポーリングの業績の最大のものは、量子力学を大胆に化学に導入し化学結合論の体系的構成です。炭素原子価の正4面体方向性に関する混成軌道の概念、ベンゼンなどの芳香族化合物の特性を共鳴概念で説明するのに成功、これらの成果が名著『化学結合論』(1939)にまとめられました。
 1954年に構造化学への貢献でノーベル化学賞を受賞。さらに戦後、原爆禁止、核実験反対署名運動などで平和運動に積極的に取り組み、1962年ノーベル平和賞を受賞しました。


 私も彼の『一般化学』や『化学結合論』を学びました。

 小内さんは、その彼が提唱するメガビタミン療法に医学生のころにはまっていたというのです。

○ポーリング博士はメガビタミン療法にはまった!

 以下はポールオフィット著 ナカイサヤカ訳『代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?』(地人書館 2015)をもとにしています。


 彼が65歳の1966年3月、ニューヨーク州での講演のとき、「私は『科学者たちが自然の本質について探究し成し遂げた様々な分野の発見について読むのはいかほどかの喜びか』と言い、そして『あと25年は生きてこの喜びを持ち続けたいと願っている』と述べました。

 カリフォルニアに戻ると、その講演を聞いていた生化学者ストーンからの手紙を受け取りました。手紙にあったのは、「もし毎日3000ミリグラムのビタミンCを摂ることをすれば25年どころもっと長く生きられる」という内容でした。彼はその助言に従うことにしたのです。

 「私は、より元気で健康に感じるようになってきた。中でもそれまでずっと毎年何回か悩まされてきたひどい風邪をひかなくなった」と彼はいいました。

 摂取量を増量してついには毎日18000ミリグラム摂取することにしました。その日以来、人びとはポーリングとえいばビタミンCとなったのです。

 1970年には『さらば風邪薬! ビタミンCで風邪を追放』(講談社 1971)を出版。人びとに毎日3000ミリグラムのビタミンCを摂ることを強く勧めました。この本は瞬時にベストセラーになりました。ビタミンCの売上げはどんどん上がりました。1970年代の中頃までには5000万人のアメリカ人が彼のアドバイスに従いました。

○科学界医学界の反応を拒絶し、メガビタミン療法啓蒙にひた走った

 ところがポーリング博士のメガビタミン療法への科学界医学界の反応はクールでした。

 風邪の予防のためのビタミンの研究からは、風邪の予防や治療に有効という結果は得られませんでした。研究に次ぐ研究が彼が間違っている事を明らかにしたのです。

 にも関わらず彼は研究結果を拒絶し、講演や1般向けの記事や本でビタミンCを推薦し続けました。

 明らかに風邪の症状があるままメディアの前に現れることがあったが、「アレルギーがひどくて」と言っていました。

 さらに彼は「ビタミンCは風邪を予防するだけではなく、がんを治す」と言い出しました。

 1971年、彼はビタミンCでがん死を10 %減らせると宣言。

 1977年には、「私の現在の推測ではビタミンCだけで75 %の減少を達成できる」としました。「そして他の栄養サプリを合わせて使えばさらに減らせる」とし「寿命は100から110年になる。やがては最高150年になるかもしれない」と予言しました。

 彼のメガビタミン療法は強い影響をもたらしました。

 がん患者は主治医にビタミンC大量投与を要望しました。

 当時の医師は言う。「あれには苦労した。意見を言うと、先生はノーベル賞を持っているのか?というんですよ」

 もちろんがん研究者たちは検証実験することにしました。研究はビタミンCはがんを治癒しないという結果でした。

 彼は諦めませんでした。

 次に「ビタミンCは大量のビタミンAとビタミンE、さらにセレンとベータカロテンと1緒に摂れば、風邪を予防し、がんだけではなく事実上ほとんどすべての病気を治せる」と主張したのです。

 1992年4月6日の『タイム』誌は、メガビタミンの驚異についての記事が出ました。内容は、根拠の無い・反証済みの彼の主張を肯定的に記事にしたものでした。この記事はビタミン製造業者の政治圧力団体である全米栄養食品協会(NNFA)にとって幸運なものでした。

○ポーリング博士にメガビタミン療法を信じさせた「抗酸化仮説」

 彼は自分の主張に研究の裏付けがなくてもビタミンとサプリメントが万能薬となる1つの特性があると信じていました。それは「抗酸化」です。

 研究では果物や野菜をより多く食べる人はがんや心臓病になりにくく、寿命が長いことが判明していました。その理屈がそれらが体内で生じる活性酸素をつぶす抗酸化物質をふくんでいるというものでした。それなら抗酸化物質サプリを摂る人も同じように健康になるはずだというのが彼の考えでした。

 抗酸化物質サプリとは、ビタミンA、C、E、ベータカロテンなどです。これらの成分は野菜や果物に含まれています。

 野菜や果物をよく摂る人と摂らない人では摂る人が健康状態がよかったのですが、「抗酸化サプリで健康」という仮説は大規模な試験研究で否定されました。対照群として抗酸化物質サプリを摂ったグループ、摂らないグループを比較すると、摂ったグループのほうがよりがん死したりして死亡率が高かったのです。複数の研究でそうなりました。

 マルチビタミンを摂ったグループ、摂らないグループの比較でも摂ったグループの方が2倍、末期の前立腺がんで死亡していました。ビタミンサプリはがんと心臓病のリスクを高めたという研究結果も出ました。

 実は活性酸素にはいろいろな種類があって、DNAを傷つけてがんや老化の原因になると共に免疫の武器として新しくできたがん細胞を消滅させる働きもしています。これも仮説ですが、大量の抗酸化物質を摂ると、いろいろな活性酸素のバランスを崩し、免疫システムが働くパワーを弱めてしまうと考えられます。

 このような研究の結果が出てもビタミンの売上げは落ちないどころか上がったのです。

 1980年12月、彼の妻は77歳で胃がんで亡くなりました。

 1994年、彼は前立腺がんで亡くなりました。93歳でした。

 65歳のとき、「あと25年は生きて…」という願いは達成されました。「寿命は100~110年になる」には及びませんでした。

 

 こうして、ポーリング博士は、素晴らしく正しかったために2つのノーベル賞を受賞しましたが、素晴らしく間違っていたために世界一のインチキ療法士と言ってもよいかもしれない人になったのです。

 

 科学的な証拠では、メガビタミンは安全ではありません。それなのにアメリカ食品医薬品局FDA)はなぜ警鐘を発しないのでしょうか。

 『代替医療の光と闇 魔法を信じるかい?』のオフィットは言います。
 「答えは、そう金と政治である」

Daigoの広告で話題になった「のむシリカ」などシリカ水をちょっと検討してみよう→「老化予防によい」「美容によい(肌のハリなど)」といわれているが、販売側が述べているだけ

 先ず結論を書いておきます。
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シリカ水には健康によいというはっきりした根拠はない
・「老化予防によい」「美容によい(肌のハリなど)」といわれているが、販売側が述べているだけ
・通常の食品(野菜など)から摂取は問題はないだろう
シリカが多く含まれているものを摂取すると腎結石の可能性
・犬の場合、シリカ尿結石に
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*前向きコホート研究、RCT、メタアナリシスの研究結果を示しての反論を歓迎。

 

 メンタリストのDaiGoが路上生活者(ホームレス)や生活保護受給者を差別するような発言をしたことでネット上で大炎上しました。
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 DaiGo「僕は生活保護の人にお金を払うために税金を納めているわけではない。だったら猫を救ってほしい。生活保護の人が生きていても僕は得しない。…自分にとって必要がない命は僕にとっては軽い。ホームレスの命はどうでもいい。…ホームレスっていない方がよくない? 邪魔だしさ、臭いしさ。…犯罪者が社会の中にいるとみんなに害があるでしょ? だから殺すんですよ。同じですよ」
 この発言への批判に対して、DaiGoは「個人の感想に間違いもクソもない。謝ることでもない。…ホームレスとか生活保護の人たちに炊き出しとか定期的にやったりしてるんですか? はるかに税金を払っているので僕の方が助けている」と反論。しかし、後に謝罪。
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 私には、DaiGoの「(批判している人より)はるかに税金を払っているので僕の方が助けている」ことが、彼が「のむシリカで120歳まで生きる」という広告による多額の収入(多額かどうかは推測)を得ていることと重なった。
 ということで、「のむシリカ」などのシリカ水を検討してみようと思いました。

 

 シリカとは、二酸化ケイ素やケイ酸塩のことです。メインは二酸化ケイ素です。水に溶けにくいのですが、わずかは溶けます。
 地球の地殻をつくる岩石や土に二酸化ケイ素は多量に含まれています。植物は根から水に溶解した形態のシリカを当たり前に吸収しています。私たちは野菜を食べることで自然に摂取しています。


「老化予防や美容によい(肌のハリなど)」といわれていてもはっきりした根拠はありません。販売側が述べているだけです。

 

 シリカは人の体内の微量ミネラルとして、骨づくりに働きますが、現時点では必要量が明確でありません。どのくらい摂ればよいかがはっきりしていないのです。普通に食事していれば摂れる量でよいということと考えられます。

 

 骨づくりに働くので骨粗鬆症に対して有効性が示唆されるデータがあります。

 

 しかし現時点では、「のむシリカ」などシリカ水は機能性表示食品にも認定されていませんから、「水を飲む選択肢」の一つにすぎません。

 

 通常の食品から摂取するのはおそらく安全です。しかし、例えばシリカの含有量の多い食品を摂り続けて、腎結石が生じたという事例の報告があります(参考:(独)国立健康・栄養研究所素材情報データベース「ケイ素」)。
 次は犬のケースですが、人でも十分考慮すべきことでしょう。
 鹿児島県の犬にはシリカ尿結石というイヌでは珍しい病気が多発し、この原因が他地域と比べてシリカを著しく高く含んだ飲料水である可能性が示唆されています。

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(田崎 由実, 三浦 直樹, 桃井 康行「鹿児島県で多発するイヌのシリカ尿石についての緊急調査」ペット栄養学会誌 / 日本ペット栄養学会 [編] 2012 年 15 巻 1 号 p. 7-11)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/15/1/15_7/_article/-char/ja/
シリカ結石はイヌではまれな尿石とされている。今回、我々は鹿児島県を中心にシリカ尿結石について疫学調査を行った。その結果、鹿児島県内の獣医師やオーナーに対するアンケート調査において、鹿児島県を中心とする地域でシリカ尿結石が多くみられ、その発生の要因として飲料水との関係が示唆された。そこで鹿児島県内の水道水中のシリカ濃度を測定したところ、他地域と比較して著しく高値を示した。またミネラルウォーターについても同様に、鹿児島県が採水地の製品でシリカ濃度が高値のものがあった。実験的にシリカを高濃度に含む水道水の飲水により尿中シリカ濃度の上昇は見られなかったが、疫学調査から、シリカ濃度の低い水を飲水として使用することがシリカ結石発生の予防となると推測した。

(田崎 由実, 伊藤 源太, 三浦 直樹, 田中 美穂, 桃井 康行「イヌにおけるシリカ結石の誘発因子と予防」ペット栄養学会誌 / 日本ペット栄養学会 [編] 2013 年 16 巻 2 号 p. 61-66)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpan/16/2/16_61/_pdf/-char/ja
これまでの研究で、我々は鹿児島県においてシリカ尿結石のイヌが多くみられること、及び県内の水道水中のシリカ濃度は他の地域に比べて著しく高いことを報告した。シリカ結石の発生原因として、飲料水との関連性が示唆されたため、今回、国内のいくつかの地域の水道水中シリカ濃度を測定した。その結果、大分県竹田市茨城県筑西市付近でシリカ濃度が高いことが判明した。また、シリカ結石が好発している鹿児島県霧島地方の水について高速原子衝撃質量分析(FAB-MS)を用いて解析したところ、シリカ濃度が1mM以上であるにもかかわらず、イオン状に溶解しているシリカが少なく、シリカを析出した後にみられる水の特徴と一致していた。シリカ結石予防の方法としてRO膜型浄水器は水道水中のシリカを除去できるが、家庭に普及している家庭用浄水器では、シリカが除去されないことが明らかになった。また、シリカ好発地域以外のシリカ結石症の要因について調べると、特定のフードとの関連が示唆された。
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“水商売”にだまされない! ー 特別な高額水商品で失うのはお金と健康

『理科の探検 RikaTan 2013 夏号』
http://rikatan.com/wiki.cgi?page=backnumber13natsu%2Ehtml

“水商売”にだまされない!

 左巻 健男     天羽 優子
 SAMAKI Takeo  AMO Yuko

 

●「水商売ウォッチング」サイトは裁判にも
左巻:天羽さんが、お茶の水女子大学富永研究室のサイトで運用されていた「水商売ウォッチング」が刺激的でした。当時、私は、『入門ビジュアルエコロジー おいしい水 安全な水』(日本実業出版社 2000)を書いているときだったので参考になりました。そのサイトの「水商売」は、文字通り、水に付加価値をつけて売る商売(別名 蛇口産業)ですね。水関連の会社などが「科学理論モドキ」「実験の名に値しない実験」(=ニセ科学)で製品を宣伝するのに科学の立場から突っ込みをいれたものですね。現在は、 http://www.cml-office.org/wwatch/aboutwwatch に移転して公開されていますね。
 その後、私は、天羽さんたち有志と「ニセ科学フォーラム」を開催したりして交流をしてきました。
 まず天羽さんが「水商売ウォッチング」サイトを始めた動機をお聞きしたいと思います。
天羽:「水商売ウォッチング」を始めたのは、1999年の2月です。
 始める少し前に大学院の研究室の同窓会に行きました。そうしたら、酒造会社に就職した後輩から「上司からクラスターの小さい水でお酒を造るとおいしいという話があるので、どういうことか調べるように言われたが、何か知らないか」と聞かれたたのです。「クラスターの小さい水」の話は、確かに一時期流行しましたが、専門家の間では、NMRという測定法が誤解されたために生じた単なる間違いとして決着していました。それがなぜ今頃メーカーから出てくるのか?と不思議に思い、帰ってから「水のクラスター」でネット検索してみました。そうしたら、「水のクラスターを小さくする」という触れ込みはもちろん、それ以外にもとてもまともな科学とは思えないような宣伝がたくさん出てきました。間違いが世間に広まってしまっているのはまずいのではないかと思い、ネットで何がどう間違っているかを指摘する解説を公開しようと思ったのが、「水商売ウォッチング」を始めたきっかけです。調べていくうちに「水のクラスター」以外にもおかしな説明がいっぱい登場して、そちらも取り上げることになりました。
 クラスターについては、「水のクラスター 伝搬する誤解」を書いて公開しました。現在は、http://www.cml-office.org/atom11archive/water/water_cluster.html にあります。
左巻:科学ではないのに科学的装いで、つまりニセ科学で宣伝していることに突っ込みを入れたので消費者には参考になったでしょうね。
天羽:水商売ウォッチングを公開してから、「こんな売り込みを受けています」「この説明のどこがおかしいか教えて下さい」といった問い合わせが来るようになりました。メールや掲示板への書き込みが主でしたので、その都度なにがどうおかしいか指摘してきました。
左巻:サイトで取り上げられた会社から商売妨害だと抗議してくる場合もあったでしょうね?
天羽:会社の反応は2通りでした。営業妨害だとクレームをつけられたことは何度かあります。また、消費者の方が「水商売ウォッチング」を見て買った商品をクーリングオフした、と言ってきたこともあります。逆に、会社が商売を始めるにあたってこんな水製品を扱って大丈夫か、といった、事前の相談もありました。
左巻:天羽さんは、磁気水(磁化水、磁気活性水ともいう)装置の販売者とは裁判になりましたね。磁気水は、磁石という理科の実験で使った不思議なもの、それに「水=自然=健康」というイメージ、さらに本当は根拠はないのにニセ科学でさも科学的な根拠があるように思わせることが合わさった水商売の典型ですね。
 かんたんに裁判のいきさつと結果を教えてください。
天羽:相手は吉岡氏という方です。2002年に彼の「マイナスイオン」を擁護する立場で論争をしていました。その後、磁気水を擁護するメールを送ってこられたので何回かやりとりをしました

の、2003/11/25~2003/12/31までを参照)。2005年になって、吉岡氏が「お茶の水女子大学に対する要望書」を作って学長宛に持参しました。要望の内容としては、「水商売ウォッチングをお茶の水大のサイトから排除してほしい」といったものでした。メールのやりとりのあと、ほとんど2年間何もなかったので驚きました。吉岡氏は同時に「水は変わる」という本を自費出版していました。後でわかったことですが、ちょうどこの頃、磁気活水器を販売している会社も含めた3社に対して公正取引委員会の調査が入っていまして、吉岡氏はそのうちの1社の商品を販売していました。要望書や「水は変わる」の出版は公取の調査に対抗するつもりで行ったことのようです。2007年に、吉岡氏は磁気活水器を販売する会社を始めました。このことについて「マルチ方式で4年後に上場を目指しいまは会員と出資者を募集してるそう。」と書き込まれたので、私が、「あっら--いよいよここじゃなくて、悪マニさんトコのネタになるのか……(遠い目)。京都大の学歴を自慢したってやることがマルチじゃなあ……。まあ、あの自費出版批判本をみた限り、ダウンの人々が法律を遵守したまともな宣伝をすることなんざ期待できないわけだが。」と揶揄したんです。悪マニさんというのは、「悪徳商法マニアックス」というサイトで、掲示板でいろんな悪徳商法の被害にあった人が相談を書き込み、常連の人がアドバイスをするといった方法で運営されていました。マルチ商法の被害も随分報告されていました。
 私の書き込みが気に障ったらしく、吉岡氏はお茶の水大に削除を求めてきました。私が断り、お茶の水大は削除要求の書類が不備だとやりとりをしている途中で、吉岡氏がお茶の水大だけを名誉毀損で訴えました。普通、名誉毀損というのは名誉を毀損する発言をした人を訴えるものですが、吉岡氏は、大学の管理責任を問いたいと主張して大学だけを訴えました。そこで、私と、当時研究室でサーバーを管理していた冨永教授が、訴訟参加という手続きで裁判の当事者となって弁論しました。結局、原告の吉岡氏敗訴で決着しました。また、私の方も「水は変わる」で随分侮辱されていたので、吉岡氏を名誉毀損で訴えたところ、私が勝訴しました。
 この訴訟のための証拠を集めていてわかったことは、表面張力の測定の難しさです。磁気活水器の謳う機能の1つに「水の表面張力を変える(だから水そのものを変化させたのだ)」というものがあります。これを測定で確認するため、ホースで磁気活水器を水道の蛇口につないで水を採り、活水器を通さないものと比較すると、わずかですが表面張力が変わりました。ただ、この変化は、数分から数十分の時間で元に戻るんですね。もしやと思って、ホースではなく蛇口に直接磁気活水器をとりつけて取水してみると、磁気水の表面張力は水道水と変わりませんでした。つまり、表面張力がわずかに変わる原因は、活水器と蛇口をつなぐホースからわずかな物質が溶け出して水に混じったことらしいのです。磁気水では水が変わっている、という先入観があれば、変わったという結果をそのまま信じたかもしれません。とにかくホースを引き回しているような配管からとった水の表面張力のわずかな変化というのは、何の効果を観測しているかわからないということなのです。
左巻:本当に磁気水が健康によかったり、鉄管の赤さびを黒さびに変えたりするのなら、浄水場からの水道水の出口で強力な磁石を設置したほうがいいですね。
 水処理メーカーの技術者たちと話をしたら「磁気水を調べてみても赤さびを黒さびに変化させる性質は確認できない。できたら水処理に苦労しない」と笑っていました。

 

クラスター説は今も根強い
左巻:怪しげな水商売が扱う水の説明によく出てくる言葉がクラスターですね。「水は何らかのエネルギーを受けると、水の構造(クラスター)が小さくなって、細胞に浸透しやすくなって、植物の成長を促進したり、味がよくなったりする。クラスターの小さい水は健康にいい」ということです。水の液体構造のモデルの一つが、1ピコ秒のオーダーで水分子の集まり(クラスター)が生まれたり壊れたりするというもの(動的構造)ですが、天羽さんが書かれたように固定的なクラスターは存在しません。
 松下和弘さんという人が、「NMR(核磁気共鳴)という装置でクラスターがはかれる、クラスターの小さい水は健康にいい」と言い出しました。「水の分子(の集まり)が小さくなる」という言い方がされる場合もあります。
 この松下説は科学的には否定されるのですが、松下説は一見わかりやすいのでマスコミを通して広まりました。科学的に否定されているということは一般の人には流れないので松下説は今も水商売での水の説明に大活躍です。揃いも揃ってほとんどの水商売がこの説明にすがっています。説明に、この説が出てきたら、その水についての説明は科学的に怪しいと思って差し支えないですよね。
天羽:はい、その通りです。この説は業界誌に出たので、出た当時であれば、つい信じてしまう人が居たとしても仕方ありません。実際、この話を信じて数億円するNMR分光器まで買ってしまった大手企業もありました。しかし、これだけ時間が経てば、主張のもとになった研究があるのかどうか、水処理装置を開発する技術者なら確認ができるはずです。今、水クラスターが小さいことを謳って水商売の商品宣伝をしているのは、ただの不勉強か消費者を騙そうとしているかですね。

 

●一番影響を受けやすいが、一番信頼性がないのが体験談
左巻:テレビでも口コミで健康情報が流布するときに、体験談が威力を発揮しているように思います。
 実際に自分が体験したことも、錯誤や自分にとって有利なある体験だけ記憶しがちであることにも注意しなければなりませんね。人は、健康についての素朴理論をもっていて、まわりの健康情報を排除したり受け入れたりしています。自分が気に入ったものは受け入れるが、気にいらない情報は欠点を見つけ出したりして、それを排除します。結果として、「自分が正しい」となりやすいのです。こうした「体験」の危うさについて、いつも注意しなければなりませんね。
天羽:宣伝中の体験談は、宣伝する側が創作していたケースもありますので、全く信用できません。また、実際に体験した人が語るものであっても信頼性には欠けます。その人にとっては体験したのは本当のことでも、他の人にも同じように起きるかどうかがわからないからです。高価な活水器を使うようになってから体調が良い、というのが本当だったとしても、活水器をきっかけにして普段の生活習慣にも注意するようになった結果体調が良くなったのかもしれません。
 水の効果を示すのに、試験管の実験、つまり培養した細胞を使った実験が行われることもあります。これは、体験談よりは信頼できますが、そのまま人に当てはめることはできません。例えば、「水道水を培養細胞に与えたら死んだから水道水は危険」という宣伝は可能ですが、味噌汁を培養細胞に与えたって細胞は死にます。水道水も味噌汁も普段の生活で飲んでいますが、危険はありませんよね。このように、細胞が死ぬことと、人が食べた時に安全かどうかは一致していないのです。
 動物実験は、試験管の実験よりは信頼できます。しかし、動物と人間で同じ結果になるとは限りません。毒性があるという結果については、人で確認することは倫理的にできませんので、動物実験の結果に注意を払うべきです。が、効果があるという結果は、人で確認されるまで、判断を保留するべきです。効果がある方の代表例は医薬品ですが、動物実験のみで人に使うことはしていません。
 信頼できるのは、人を集めて行う臨床試験です。最も信頼されるのは、きちんとした複数のダブルブラインド法の臨床試験を系統的に分析した結果です。
左巻:実際に○○を飲んだり食べたりして健康になったという人がいたとしても、それは、○○が健康にいいという証明にならないんですね。健康になったという人は、○○を飲食しなくても健康になったかもしれません。健康になった原因は別にあるかも知れません。
 医学的に根拠のあるようにするには、プラセボ効果プラシーボ効果ともいう。ニセ薬効果)をキャンセルして統計的な判定ができるほどの十分な人数で、対照(コントロール)を設け、期間を十分とった臨床試験が必要ですね。そういう臨床試験で根拠を得た水商品なんてないですね。

 

●公的機関も水商売を検討している
天羽:実際の製品とかけ離れた宣伝を放置しておくと、知らずに買った消費者が被害を受けます。このため、公的機関による取り締まりも行われています。
 たとえば、東京都は『「活水器」の表示に関する科学的視点からの検証について』という文書を2005年に発表しました(http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/torihiki/etc/documents/050215mizu.pd)。検証の対象となったのは、水の構造に対する効果:「水のクラスターが小さくなる」水の性質等に対する効果:「水がおいしくなる。まろやかになる」「水道水に含まれる有害物質を除去する」「カルキ臭を抑える」水を利用する際の効果:「炊飯に使うと、ご飯がおいしく炊ける」「コーヒー、お茶、水割りなどがおいしくなる」「野菜を洗うと、野菜についている農薬をよく落とす」「植物の生成が早まる。切り花が長持ちする」「お風呂に使うと浴槽に垢がつかない。体がよく温まる」「洗濯に使うと少ない洗剤で汚れを落とす」といったものです。クラスターについては、文献資料の出典がはっきりしないとか、NMRの実験結果の解釈を間違っているとされました。水の性質に対する効果と水を利用する際の効果については、一部の利用者のアンケートしか根拠がなかったり、体験談しかなかったり、試した人が関係者しかいなかったり、実験方法が不備であったりしたことが指摘されました。東京都は、十分な根拠なしにこのような宣伝をすると、不当表示となりうるとしています。
 公正取引委員会も、2005年12月に、磁気活水器電解水製造装置を販売している会社に対し、排除命令を出しました(http://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/286894/www.jftc.go.jp/pressrelease/05.december/05122604.html)。このときは、磁気水が風呂場のカビの発生や台所シンクのぬめりを押さえる、電解水が体内の活性酸素を消去する効果を持つ、といった宣伝が排除命令の対象となりました。いずれの場合も、業者は宣伝の合理的な根拠を出すことができませんでした。
 国民生活センターは「磁気活水器」のトリハロメタン等の除去効果について商品テストを行いました。いずれの磁気活水器トリハロメタン・残留塩素の両方について何の効果も無いことが確認されました。
左巻:ニセ科学は、とくに健康をめぐる分野でまん延していますね。とくに水商売では波動水をはじめとして、磁気水、トルマリン水、マイナスイオン水、ナノクラスター・ゲルマニウム水、EMの清涼飲料水など万能性をアピールし、ニセ科学で消費者を釣って高価なものを買わせようとするものがあります。それらは、「万能性(どんな病気にも効く)」「がんやアトピーなどが治ったという体験談」「医師、医学博士や大学教授などのお墨付き」をアピールするものが多いですね。一般的には高価で、有効性の根拠があるものはないですね。
 水の商品の場合は、世界的に安全性の高い水道水や飲料可能な地下水を元にしている場合が多いので、副作用の問題が起きにくいのが救いです。

プロフィール
さまきたけお
法政大学生命科学部環境応用化学科(対談当時)
あもうゆうこ
山形大学理学部

【ダイヤモンド・オンライン「だから、この本。」の著者インタビュー】全4回:左巻健男『世界史は化学でできている』

【ダイヤモンド・オンライン「だから、この本。」の著者インタビュー】全4回が公開されました!

絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている   左巻 健男 
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【第1回目】
マリー・アントワネットも悩まされた…汚物まみれだったベルサイユ宮殿の真実 | だから、この本。 | ダイヤモンド・オンライン 
https://diamond.jp/articles/-/282233

【第2回目】
【アルコールの世界史】古代エジプト、ピラミッド建設の労働者の超意外な給料とは? | だから、この本。 | ダイヤモンド・オンライン 
https://diamond.jp/articles/-/282337 

【第3回目】
穀物の世界史】世界の人口の半分が主食…「世界3大穀物」の第1位は? | だから、この本。 | ダイヤモンド・オンライン 
https://diamond.jp/articles/-/282340 

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【第4回目】
世界中に猛威…歴史上、人類をもっとも殺戮した「感染症」とは? | だから、この本。 | ダイヤモンド・オンライン 
https://diamond.jp/articles/-/282362 

プレジデントオンライン:命にもかかわる"ニセ科学"の怖さ ー「失うのはお金だけではない」千葉真一さんもハマっていた"怪しい水商品"の3つの特徴

是非ご一読ください。
プレジデントオンラインの左巻健男記事が公開されています。(2021年9月10日~)
怪しい“水素”サプリや“飲むシリカ水”についても最初の原稿で書いたのですが分量オーバーで無しに。

「失うのはお金だけではない」千葉真一さんもハマっていた"怪しい水商品"の3つの特徴 命にもかかわる"ニセ科学"の怖さ 
#プレジデントオンライン 
https://president.jp/articles/-/49763 

左巻健男『絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている』(ダイヤモンド社)6刷:累計8万部

絶対に面白い化学入門 世界史は化学でできている 左巻 健男 https://www.amazon.co.jp/dp/447811272X/ref=cm_sw_r_tw_dp_AKGQT5WHTB93XZNVZKT9 @amazonJPより
*拙著のこれまでの最高部数5万部台を超えて8万部へ。
 
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