*Yahoo!知恵袋提供の「知恵ノート」は2017年8月31日をもって終了しています。そこに公開されていたものをここに再録しておきます。
なお、原文は元のママですが強調を赤字や太字にしたのは左巻健男です。
http://note.chiebukuro.yahoo.co.jp/detail/n134475 (今はありません)
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人間の介護施設でも使用しているEM菌ですが、私は、獣医さんの奥様に薦められ、当犬舎の運動場や建物の消臭や、コリー(ラフ)達の毛の手入れの為に2006年から2007年頃に頻繁に使っていました。
ところが、2007年の2月に生まれた子犬6頭の母犬のリズの乳首にEM菌のサイトで薦めているような方法でEM菌(正確には住居用のEMW)を手入れの為に 吹き付けていたのですが、それを舐めた新生児は 消化器官がやられて6頭が次々に死亡、病院での治療は全く効かず、白い便を出し、全く栄養が吸収できず、最後の子犬は生後15日過ぎまで苦しみながら生き伸びましたが、栄養失調で眼球の水分まで失われていました。
その4か月後の6月に健康優良児で生まれたジュリアの子犬2頭が目が開いてすぐの生後14日に呼吸に奇妙な音が混じり始めました。
その2日前だったか子犬の傍で霧吹きでEM菌をマットに吹きつけて、便の処理をしていました。その時までは、この胎にはEM菌は使用していませんでした。
病院で診てもらい、酸素吸入なども行いましたが、 奇妙な呼吸に気付いた翌日には母乳を飲めなくなり、 呼吸困難でもがき苦しみ、母乳を飲めなくなってから7時間ほどで2頭とも死亡しました。
この2胎8頭全滅の原因を獣医さんはなんらかの未知のウィルスのせいではないかと言いましたが、私は友人ブリーダーのアドバイスでEM菌を疑い、 犬舎中にビルコンを撒き、バーナーで土を焼いて消毒し、EM菌を全て排除しました。
そして、 2頭のメスの次回の発情の際に、あえて全滅した2胎の時と同じ父母犬の組合せの交配を反復しました。原因不明のまま、子犬を死なせ続けることはできないので、あえて死亡覚悟の繁殖を行ったのです。
父母犬を同じにしただけでなく、2007年2月生と6月生の2胎の胎児達が全滅したのと同じ部屋で、2007年11月生のリズの胎の新生児6頭と2007年12月生のジュリアの胎の新生児たち7頭の飼育を行いました。
子犬たちの部屋の消毒はエタノールだけにしたのですが、リズの胎の子犬もジュリアの胎の子犬も1頭も死なず、元気に育ちました。その時に生まれた子犬で犬舎に残したのがラプターです。今、5歳ですが、1度も患ったことがありません。
この死亡覚悟の実験的繁殖の事を、獣医さんに報告しましたが、医療の素人である私の言い分を本気にしていないのでしょう、 まだ奥様はEM菌を御自宅の方で使用しています。
健康な成犬には大丈夫なのかもしれませんが、EM菌のサイトで、推奨していたように、ペットや家畜に使用した場合、実際には、抵抗力のない子犬で死亡例は多かったのではないかと想像しています。誰もその因果関係に気づいていないだけなのではないかと思います。
怖いのは当犬舎のある愛媛県では抵抗力の無い寝たきり老人の施設でも使われていることです。EM菌による2胎8頭の新生児死亡のこともあって、私は 「健康に良い」とか「安全」という謳い文句は、鵜呑みにしないようにしています。
2007年当時はEM菌の危険性について具体例が書かれているサイトはほとんど見つからかったのですが、 今は、ベーチェット病の人が飲用して危篤のような状態になったとか、膠原病の人が医師に大丈夫と言われて飲用して大変なことになったと書かれた掲示板やブログも存在します。
福島原発の除染の為にEM菌を自分だけでなく抵抗力の弱い子供に飲用させるなどという空恐ろしいことを行っている人たちもいるそうなので、長らく放置し忘れていたYahooのパスワードを再発行してもらって、Yahoo知恵袋に、この記事を書きました。この記事が、1人でも多くの人の目に触れて、 恐ろしいEM菌を使用する人が減ってくれるよう願っています。(引用以上)
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*通称EM菌は、(株)EM研究機構の登録商標「EM」の微生物群のこと。
株式会社(発行した株式で資金調達を行い、その資金で得られた利益を株主に還元する会社)のEM研究機構は株主比嘉照夫氏。社長はその子息の比嘉新氏。
EMは乳酸菌、酵母、光合成細菌など5科10属80余種の微生物をタンク培養した液状のもの。
ただしEM研究機構はその組成のゲノム分析結果を公表していない。私費で分析依頼しての結果だと光合成細菌が含まれていない、雑菌が含まれているなどが複数ある。本ブログでもその分析結果の一例を掲載。またEM製品の中には黒いカビのようなものが見いだされて販売中止になったものがある。