左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

今日は朝から充実していた…かな(残念なこともあった)

 午前はTT社の編集2名とお話。一人は数教協(算数・数学教育の民間教育研究
団体。「水道方式」が有名)の人たちに知り合いが多い人。TT社とは今まで仕事
をしたことがなかったが、英国の理科教科書の「科学リテラシー」関係のところを
日本的に展開した本が作れないかと連絡を受けたのだった。
 ぼくはデンマークの理科教科書の例を出しながら、今の日本の理科教育に欠けて
いてそこから学ばなければならない点を述べたりした。雑談しながら、企画を固め
ていこうという感じ。
 「今日もいろいろお話しをうかがわせていただき、先生の科学に対する、生徒に
対する、読者に対する姿勢というものに、多くの人が共感して集まってくるのだと
思いました。…」というメールをいただいた。


 次にイタリアンを食べながらD社とお話。
 これも雑談的だったが、彼にはぼくの高校生時代の話がおもしろかったようだ。
「先生の中学生、高校生時代のお話を直接うかがえて、私もつい時間を忘れて、
引き込まれてしまいました。(先生のお人柄の素晴らしさに、あらためて感動しま
した!)
 先生とお会いできたことは、一人の編集者として、とても幸運なことだと思い
ます。…」というメールをいただいた。
 彼の担当の本は既にコンセプトができているので早めに書き始めようと思う。


 某雑誌(S社のS誌)で理科教育の取材を受けた。いろいろ話をし、さらに『理
数力崩壊』(日本実業出版社)を貸してあげた。


 監修を頼まれている自由研究本の企画の相談を受けた。テーマや内容に厳しい
意見を述べた。こういう本は最初が肝心。次回は手直ししたものを見ることにな
った。


 今日の最後は2つの企画を進めようと思っていた某社。
 しかし、「うちの力量では2つやれないから1つは無しにしてください」と社長
から言われた。やる気のあったぼくは急激に意欲をなくした。どうもぼくから見て
判断力が弱いと思う。
 このボツになった企画は他社でやるしかない。
 その某社によかれと思って時間と頭を使って企画を立てたのだが、弱小で経営力
が弱いところでぼくが意欲を持ってもしょうがないと達観することにした。ぼくだ
ったら無理してもやる(だって損をしない企画だと自信がある)というところだ
が、しょうがない。もっと大手で出すことにしようと思う。企画し直すことにする。


 こうして5つの出版社と話をしていった。
 最後はどうもがっかりだったが、これでその社の仕事はリキを入れてやらないの
で結果的にはプラスかも知れない。その社の仕事は一番お金にはならないが一番
時間を使っていたから、それを改善したらもっと別の仕事ができると思うからだ。