パーク『わたしたちはなぜ科学にだまされるのか』
ロバート・L・パーク 栗木さつき訳『わたしたちはなぜ科学にだまされるのか インチキ!ブードゥー・サイエンス』主婦の友社。
政府や大企業が莫大な金を注ぎ込んだ「ユタ大学の常温核融合事件」。
1989年6月6日、常温核融合は「愚かさ」と「詐欺」の境界線を明らかに越え、常温核融合はニセ科学への道を突っ走っていった。
世界中に常温核融合のぬかるみにはまった科学者がいる。
今でも常温核融合はあると主張して、小さな会合を開いたりしている。
本書は米国における電磁場問題も追及。天然・自然の食品主義で健康オタクは電磁場・電磁波恐怖だったりもする。
7章は「恐怖の電流−電磁場が白血病の原因というデマ−」だ。これもインチキ商売のタネになる。
8章の出だしは「詐欺師をひきつける電磁場」だ。
インチキ科学(ジャンク科学 病的科学)は、ちゃんとした学術誌に発表されない。科学者による精密な検査を避けて生き延びる。