前に書いた記事…
「EM無香消臭剤ビセーブの自主回収と販売中止の件」からEM菌へ疑問
http://samakita.hatenablog.com/entry/20151214
このEM研究機構のお知らせから3年弱経った。
再度見直しても、驚いたのは、次の文言だ。
沈殿物を分析しましたところ、外部より混入した物ではなく、製品中の天然成分を栄養源としてカビや細菌が自然発生的に増殖したことによるものであると推測されます。
近代生物学の夜明けの1つは、パスツールによる「自然発生説」の否定だろう。
自然発生説とは、「生物が親無しで無生物から一挙に生まれることがある」とする、生命の起源に関する説の1つである。一般にアリストテレスが提唱したとされている。近代に至るまでこれを否定する者はおらず、19世紀までの二千年以上にわたり支持された。 (ウィキペディア)
「自然発生説の否定」を否定するかのようにも読めるEM研究機構の文章に驚いたのだ。
EM研究機構には「近代生物学・現代生物学の知識をきちんともっている人はいないのか?」という驚きでもある。
また比嘉照夫氏によれば、EM菌は神様のような存在だし、微生物のリーダー的存在とも言われる。そんな製品に自然発生的にカビや細菌が増殖し、黒い沈殿物をつくるというのは、黒い沈殿物をつくるカビや細菌に負けてしまったということか?
EM菌は1200℃でも死滅しないで復活できるというので、製造工程の殺菌処理が低温すぎたのではないか? 何℃で殺菌しているのか?
しかも、比嘉照夫氏は、沖縄本島でも「結界」(仏教用語で、仏道修行に障害のないように、一定地域を聖域として定めること。寺院などの領域を定めること。)になっているとする。EM研究機構の工場はさらに結界として強いだろう。
そういうところで、自然発生的にカビや細菌が増殖し、黒い沈殿物をつくるのは、本当は沖縄本島は「結界」になっていないということではないか? そうなら比嘉照夫氏は自分の言説を取り下げるべきであろう。
EM研究機構の発表では、
品質の改善と製造工程の見直しに関しましては、最短で3ヶ月程度を要する見込みです。
とある。
その後3年弱経って、「品質の改善と製造工程の見直し」はどうなったのか?
他のEM製品を含めて真摯に誠実に製造工程を見直してほしい。
今回の原因についての調査の結果報告がないようだ。いつの段階で「カビや細菌が自然発生的に増殖し」たのか? など消費者に報告し、安心させることが必要なのではないか?
*EM研究機構様、ぼくも思い違いありましたら指摘願います。納得できる部分については書き直しをいたします。