左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

左巻健男のニセ科学への対応の軽い決意 ~地道に、やれる範囲で~

4月に岡山理科大学ニセ科学についての特別講義。
7年連続かな。カリキュラムの関係でこれが終わりかも。

最初その特別講義を公開したらEM関係者がいてEM研究機構が大学に抗議、
大学は謝罪したようだが当時の大学幹部がそのことをぼくに謝ってくれた。
大学が外部の圧力に負けたら駄目だよな。

ニセ科学批判をするには覚悟がいる。
国立京都工芸繊維大学教授のとき、水についてのニセ科学批判をしていたのでパイウオーター浄水器、磁化水装置側が研究室に来たり大学に抗議が来たり。あるときは「月夜の晩ばかりではない」と言われた。

EM菌は微生物は含まれているだろうから土壌改質に一定の効果はあるだろうなと思っていた。
しかし、福島に入り込んでの活動に可笑しいなと思った。
それと少し批判的な活動をした(当時日本科学者会議東京支部幹事でその研究会分科会のテーマに取り上げた)ら、DND出口俊一氏から研究会上部に可笑しなメールが来た。
DND出口俊一氏がなぜそういうことをするかは謎だった。当時は金沢工業大学客員教授〔その後退任〕。後でEM研究機構顧問(+ヒノキヤグループ社外取締役)と知って納得した。

それを契機にEM菌関係の本や主張を徹底的に学習した。
DNDサイトのEM菌比嘉照夫氏の荒唐無稽な内容の連載があった。
EM菌入りの容器の外のウイルスをEM菌の働きで失活させるという事実が多数あると。
ぼくはそんなのを載せるサイト主は「真正の大バカ」などとツイートした。
また執拗にEM菌側の攻撃尖兵になって批判側の研究組織などに攻撃する彼のことを批判した暗黒通信団の記事を紹介した。
   ↓

学界のトンデモ 出口俊一【と学会誌初出】

http://ankokudan.org/d/d.htm?ron147-ronread-j.html

 それでEM菌出口俊一氏と裁判で闘うことに。
出口氏の請求は1100万など。
彼の弁護士事務所は有名な創価学会系。
比嘉照夫氏は同じ弁護士事務所でEM菌関連で朝日新聞とも裁判(そのときの比嘉氏側陳述人は出口氏)。
ぼくも朝日もEM菌側に対して完全勝利。

           ↓  

 EM菌擁護者・DND出口俊一氏との裁判の報告 https://samakita.hatenablog.com/entry/2019/05/26/090941 

 今も別の裁判でEM菌DND出口俊一氏と闘争中(今にその内容を公開予定)。

 出口氏がヒノキヤグループ社外取締役に関する内容だ。

  ↓
この延長での裁判

ヒノキヤグループは凄い!問い合わせ窓口に出したもので取締役から百万円出せと言われる。質問にヒノキヤは回答無し。
https://samakita.hatenablog.com/entry/2019/06/22/100523 

 

EM菌比嘉照夫氏は批判側に殺し屋雇って…と述べていたので、ぼくはいろいろ注意している。
何をされるかわからないので非常に恐怖だ。
   ↓

 昔 フジテレビ取材したら ほ〜んに ちょっとの所だけ捕らえてね 反対派の意見 いっぱい載せて 私を叩いたという そういう事をやりましたので 
 いや〜 フジテレビ 昔 そんな事やりましたよね〜 あの時は若くて もう とてもじゃ無いけどね あの〜(うん) 殺し屋頼んで 記者を殺そうと(フフフ)思ったけどね(ウフン)出来なかった(エヘッ)(フッフッフ)でも今は 力があるからね 
 フジテレビ一社 爆破するのは訳ない(ヒャッハッハ)(ウフ)(ハハハ)
 〜
 従来の理論とか 感情論でね これをコメントしてね 我々を 貶めるような事があったなら 私は もう どんな事しても フジテレビを爆破します(ンハッ)(フッフッフ)(クックックッ)
by EM菌開発者・比嘉照夫先生のお人柄 - Togetter https://togetter.com/li/511735 @togetter_jpさんから 

 

攻撃はニセ科学側だけからではない。「それはデマだよ」と指摘したことでデマをまき散らしている人らからもニセ科学批判側は攻撃に曝される。
ニセ科学批判」「ニセ科学批判クラスタ」などで検索して、ニセ科学批判を揶揄する人らの存在がわかるだろう。ぼくはできるだけブロックして関わらないようにしている。
ニセ科学批判を揶揄したり攻撃したりして結果的にニセ科学を利する行為。いや、ニセ科学側だからできることだろう。

だからニセ科学批判は大変だ。

しかしニセ科学に対して皆が黙ってしまったらどうなるのか。

あらゆるニセ科学に対応できないができる範囲でニセ科学に警鐘をならしたい。
中高理科教諭、理科教育&科学コミュニケーションの教育・研究の大学教授の生活をしてきて、今、年金・印税生活。もう歳で最後の足掻きとも言えるができる範囲で頑張りたい。