今年の左巻健男著作
4冊目は7月20日(月)発行の
『図解 身近にあふれる「物理」が3時間でわかる本』明日香出版社
【読者の皆さんへ】
本書は、次のような人たちに向けて書きました。
・身のまわりにあふれる物理について知りたい!
・私たちの日常の中にある物理の役立つ知識、面白知識をやさしく知りたい!
・さまざまな場面を物理の目で捉えることで、物理的な考え方やものの見方、いわゆる「物理のセンス」を身につけたい!
物理(学)は自然科学の王様的な学問で、世界のあらゆることを記述しており、実は身近な現象にもその考えや法則は関係しています。
私たちは起きてから寝るまでの1日の中でも、いつもいつも物理と一緒です。重力のある世界、摩擦のある世界、さまざまな電気製品の仕組み、歩いたり、物を動かしたりする人体、スポーツ……。いつでもどこでも物理がついて回っています。
ところが、学校で学ぶ理科(物理・化学・生物・地学)のうち、もっとも嫌われている科目が物理です。その抽象性や次々と出てくる公式や計算問題などで「わかった!」という実感が持ちにくい、生活や人生にほとんど無関係のように見え、学校を卒業すればおさらばしたい科目になっているからでしょうか。
本書は、物理に苦手意識を持っているが、身近な現象を物理的な考え方で捉え、ものの見方を広げたいという知的好奇心を持った人を読者に想定しています。
できるだけ公式や計算を前面に押し出すことはやめ、必要最小限にしました。
もう試験のための学習ではなく、身のまわりに起こる現象や日常的に利用している文明の利器の仕組みなどを、知的好奇心のままに理解するという面白さを感じて欲しいのです。
私たち執筆者は、みな小学校・中学校・高校・大学で物理、物理分野を教えた経験を持っています。そこで、「ここにもこんな物理がある!」ことをやさしく解説することに挑戦しました。
本書で、みなさんに「物理は結構面白い!」と思ってもらえて、みなさんと物理の出会いのきっかけになったら嬉しいです。
最後になりますが、本シリーズの拙著同様、理科苦手な最初の読者として、本書の編集作業に力を入れてくれた明日香出版社編集の田中裕也さんに御礼を申し上げます。
執筆者代表 左巻健男