ニューデリーでツレの靴にうんちが…(有名な靴磨き詐欺を経験)
左巻健男です。
本日(15日)、インドから帰宅。ゆっくりしています。
昨日、ニューデリーで経験したのは有名な靴磨き詐欺でした。
*ぼくらの場合は、詐欺を未然に防いだのです…。
4年ぶりのコンノート・プレイス。そこには耳かき屋や靴磨き屋などがいて、10ルピーが10ドルになったりする耳かき屋、素早くウンチを靴に乗っける靴磨き屋がいたりしていたので、今でもいるかなと寄ったのです。靴磨き屋が声をかけてきたので、「ふふふ、いるいる…」とぼくは思いました。しかし、インド初体験のツレは何が何だか分からない状態でキョロキョロしていました。何せ、ひっきりなしにいろいろ話しかける人々がいるのですから。
6日から13日まではラダックにいましたが、レーの街を歩いても向こうから話しかける人は少なかったです。
ツレが「あっ!」と叫びました。彼女の白い靴に草食動物と見られるうんちが乗っかっていました。その瞬間をぼくも彼女も見ていません。
ぼくの後ろを歩いていた彼女はいいカモに見えたのでしょう。
ぼくはインド5回目ですが、この経験がありませんでした。
ツレは草にこすりつけ、さらにテッシュで拭き取りましたが、若干は残っていて「臭い!}と言っていました。そこに靴磨き屋3人組がやってきました。ぼくは彼らの前に立ちはだかり「ノー!」と大声を出しました。彼らはぼくを見て去っていきました。
「いつ、つけられたかわからなかった…」「まあ、いい経験だよな。相手はインドに慣れていない、キョロキョロしている人を狙うんだよ『地球の歩き方 インド』09−10には、500ルピーと言われて、100ルピー渡したことが08の事例で載っていたよ。今年はこれからうんがついてくるかもよ。」などと話したのでした。
ところが、13日にレーから同じフライトでデリーに戻ったおかもとさんが、この詐欺にあったことが、コメント欄でわかりました。
おかもとさん、15ルピーですんでよかったですね。
おかもとさん、これは新種の詐欺ではなくて古くからある有名なものですよ。
*まさか、おかもとさんがインドに、しかもツレが高山病をおこしたカルドン・ラ(自動車道で世界最高地点といううたい文句の峠)でMTBでデスキットのほうに降りるというのをやっていたとは知りませんでした。前もって知っていたらレーで飲めたのにね。
*以下、おかもとさんのコメントをこちらに再録。
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おかもと 2009/08/15 15:14
ニューデリーから、書きます。
日本語が使えるネットカフェで、一時間20ルピー(50円)。
今日はデリー市内をブラブラ。
買いもしないのに土産屋に立ち寄っては、がめついインド人オーナーを相手に
値段交渉と英会話の練習をしながら、ブラブラしていました。
すると交差点で、自分のクツの上に、直径8cmくらいのうんこが乗っているのに気づきました。
食事中の人が読んでおられたら申し訳ないけど、緑色の、ビチビチの液状のうんこでした。
サイズから考えて、多分、牛のものだという予測は、簡単につきました。
いま来た道を振り返ると、道路にはうんこがいっぱい。
「踏まないように歩いてきたけど、きっと注意が足りなかったんだな」と思いました。
へこんでいると、靴みがきのおじさんが超タイミングよくあらわれました。
いくら商売とはいえ、8cmのうんこのついた靴をみがかせるのは、申し分けない。
恥ずかしそうにたっているぼくに「いいから貸しな」と、靴みがきのおじさん。
おじさんは何のためらいもなく、布でうんこをひとふき。
さらには、5種類くらいクリームを靴にぬって、新品のようにしてくれました。
本当に助かったので、おじさんには料金の1.5倍である15ルピー(40円)を払いました。
しかし、この時点でぼくはまんまとインド人のサギにあっていたのでした。
「もう二度とうんこを踏むまい」と、足元を見ながら歩くこと、30分。
交差点で信号待ちをしていると、ありえないことがおきました。
自分は歩かず、立ち止まっているのに、うんこがくつに落ちてきたのです。
30分前の「惨事」を繰り返すまいと足元を見ていたので、今回は、その瞬間を目撃しました!
今回もまた、8cmくらいの、緑色の、液状の、ビチビチのやつ。
いちおう、靴のうらを見たけれど、うんこがついていません。
つまり、道にあるうんこを踏んだという可能性は、この時点でなくなったわけです。
残る可能性は、「誰か」がぼくの靴にうんこを落としたことだけ。
とりあえず、空を見上げましたが、鳥はいなかった。
かりに鳥がいたとしても、自分の体くらいのサイズのうんこをする鳥なんているわけありません。
後ろを向くと、いたいた! インド人!!
ぼくが急に振り向き、しかも険しい表情をしていたためか、そのインド人は一瞬あわてていました。
そしてぼくに、すかさず「道のうんこを踏んだんだよ。ほら、そこの」と説明してきます。
インド人の指差すほうを見ると、一応うんこがありますが、色が赤く、固形のパリパリうんこ。
ぼくのくつに落ちてきたうんことは、明らかに異種のうんこです。
そして2秒後くらいに、靴みがきのおじさんが走って、やってきました。
タイミングよすぎ!
そしてうんこデカすぎ!!
「せっかくのいい靴が、台無しだ」と、いかにもぼくに同情するかのように話しかけます。
ここまできて、ようやく気づきました。
そうです、うんこ落とし役の男と、靴みがきのおじさんがグルになった、新種のサギです。
唯一なぞなのは、どうやってあれだけすばやく、よいコントロールで、くつにうんこを落とすか。
でもこの際、そんなことはどうでもよく、やつらのサギをこれ以上、ゆるさないことです。
早速、帰国してから『地球の歩き方』に、この情報を投稿しないといけないと思いました。
ちなみに2回目は、ぼくは、自分でうんこを掃除しました。
ウェットティッシュと、ミネラルウォータを使って、5分くらいかかりましたけれど。
日本でも同種のサギをする人間が出ないことを望みます。