左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

西表島夏の旅1(ウミショウブの受粉を見る)

●7月28日。8時半に医院に。食後1時間血糖値は312(26日に4年弱ぶりに医院で受診したときは500台だった)。医師に「旅行を取りやめて静養したほうがよい」あるいは「すぐ入院したほうがよい」といわれないかとびくびくしたが、旅行中の14日分の薬を処方してくれた。医師に「糖分の多い炭酸飲料などを飲まないように」と注意された。
(追記:9日に食後90分血糖値が184に。)


 ばたばたと荷物をバッグに入れ、羽田空港へ。
 那覇経由で石垣島へ。
 機内ではツレが買った牧田善二『糖尿病はご飯よりステーキを食べなさい』(講談社+α新書)を読んだ。
 取り敢えず牧田医師のいうことを信じて、石垣島では石垣牛の焼き肉を堪能。お腹いっぱいに。その後、ご飯は食べないようにした。もちろん糖分の入った清涼飲料水はやめてさんぴん茶やうっちん茶などに。
 石垣泊。


●29日。石垣発11時のフェリーで西表島上原港へ。この便は鳩間島経由。白浜へは船会社の送迎バスに乗れば無料だったのに、つい路線バスの時間を見て2時間以上も待たないと駄目と思いこんだ。
 近くのガソリンスタンドにレンタサイクルがあったので、自転車で白浜の金城旅館に行って、荷物を置いたら又上原に自転車で戻り、路線バスで帰ってくることにした。
 行きは、「唐変木」で昼食休憩。


 金城旅館につくと奥さんがぼくに「くみたん」のことをいうので驚いた。「くみたん」が泊まったことがあり、連絡を取り合っているらしい。「くみたん」は屋久島によく行くことは聞いていたが西表島にもか。
 手作りのゴーヤとパイナップルのジュースをいただいた。糖分があるが、また1時間以上サイクリングをするのですぐ消費されるだろう。
 強い日差しの中のサイクリングだが、海と森を見ながら、ときにはクイナが横切るのを見ながら走る。既に一度走った道なので先が見通せて気が楽。
 上原で自転車を返してバスで白浜に戻る。


 夜は旧道に上がり、オオシママドボタルの幼虫の点滅を見る。道路に寝転がると満天の星。3月にここでヤエヤマボタル(成虫)の点滅を見た。沖縄は年中各種のホタルを見ることができる。
 白浜泊。


●30日。朝5時半から海上タクシーで仲良(なから)川を遡り、サガリバナを見学。サガリバナは夜開花し、落下してしまう。サガリバナの開花のピークは過ぎたが、未だ見られる。ピーク時には水面に花がいっぱい落ちて浮かぶとのこと。この時期でも落下する様子を見ることができた。

 金城旅館のオプションで、祖納(そない)で昔ながらの家のつくりを見学。その後、美田良浜で「ウミショウブ」(トチカガミウミショウブ属)の受粉を見学。引き潮のときに見られる。すでに雄花は花粉を放出しており、海面に1個3ミリほどの白い点々が浮かぶ。海底の株元から伸びた長い柄先の雌花に花粉がたどりつくと、真ん中に花粉を吸い込んでいる。

 その後旧道を歩いて宿へ帰る。
 白浜泊。