左巻健男&理科の探検’s blog

左巻健男(さまきたけお)&理科の探検(RikaTan)誌

印税生活は夢の又夢か

 ぼくは来年度から希望すれば年金が貰える歳になる。
 それで時々もう勤務はやめて年金とその他少々の収入でやっていくのもいいなと思う。


 年金生活をするときに印税生活というのもあるかもしれない。しかし印税で余裕がある生活ができる人はごくごく少数だと思う。ぼくは地味な分野で百何十冊かの本を出してきたのでよくわかる。地味な分野だと1万部を超えるのが大変。1500円で印税率1割としても1万部で150万。
 1万部を超える本を年に4冊出さないと6百万を超えない。有名著者になって講演料が高額になれば別だがぼくなど教育委員会の講師で1回3〜5万程度。TVでブレークしたYさんの2百万以上と雲泥の差。とくに科学、理科系で印税生活できる人は10人もいないのではないか。
 だからぼくは本を出すなら印税生活なんてまったく考えずに本が出ただけで喜ぶくらいがいいと思う。自費出版でなく本を出せるだけでエリートなんだよ。でも本を出したら著者は一生懸命売る努力をして貰いたいなと思う。ときに売れない本を出しているのに「出してやった」という人いるから。
 もしかしたらぼくは印税生活が可能な人の1人なのかもしれない。そのためにどのくらいの時間を使い、ない頭を絞っているか。それらの仕事が自分の専門の「業績」になっているので運がいいのだが。
 印税生活ができるというのは宝くじの高額当選みたいなもんだよ。ぼくは運がよかったのは定職の給料があって、印税はその+αでいいやという立場だったから無理することはしないですんだ。ちょっと今はSAMA企画という株式会社を運営するのに印税ほしいけど(笑)。
 結論。本を出したって簡単に売れないよ。印税生活は宝くじの高額当選に当たるようなもの。本は出ただけでラッキー。著者は売る努力も必要。よい本を出せれば信用が上がるし、運が向いてくるような機会が増える。それだけなんだよ。