昨日から息子(SAMA企画専務)が来ていたのでツレ(SAMA企画社長)と3人で株式会社SAMA企画の今後について話をした。
設立して1年余。資本金9百万円。もちろん出資者はぼくだ。
2012年、PHPから本を4冊出した。これも運がよかった。
最初の『面白くて眠れなくなる物理』を依頼されたときに、できるだけ基礎的な内容で面白い話を書こうと思った。先端的な内容、高度な内容なら物理の専門家が書いた方がいいだろう。ぼくには基礎的な話しか書けないけれど、そういうものは専門家には難しいようだ。
『面白くて眠れなくなる化学』は、「物理が書き終わったら化学も出してくれないかな。がんばって書くから」と編集者に頼んだ。どうもこの種の本では物理と化学では化学の本は売れ行きが落ちるようだ。だから化学を出して貰っても心配だった。有名出版社でも重版されるのは出した本の3割台といわれるのだ。
いま、物理は7刷り決定、化学は5刷りである。よかった!
だから『面白くて眠れなくなる地学』も引き受けることができたと思う。
いまはこの地学本の売れ行きが心配である。(自信作だけどね。)
『よくわかる元素図鑑』も、実はPHPに企画をいう前に、関係していた某社に打診した。S社長に恩があったので。S社長は「いいね」といったが、社員にはかったら反対されたという。某社は生物系の本をたくさん出していたが、化学系は売れなかったということだった。もし、某社で出していたら判型が小さいシリーズだし、現在3刷り決定のPHPよりも売れなかっただろう。断られてよかったと思った。
理科の探検(RikaTan)誌の創刊で元素の世界を特集し、元素周期表を付録に付けたのは、結晶美術館の田中陵二さんと知り合ったからだ。おかげで創刊の夏号は、月刊時代の1.5倍売れたという結果が出た。
その後の号は少し落ち込んでいるようだが、認知度があがったし、定期購読者も少しずつ増えている。田中さんと知り合ったのが運の付き始めかな。『よくわかる元素図鑑』もつくれたし。
理科の探検(RikaTan)誌の発行元・販売元は何社かに打診したが、結局断られた。
それも運がよかったかもしれない。
株式会社SAMA企画が発行元になり、株式会社文理が販売元になったが、雑誌づくりまで委員やSAMA企画でやる体制ができた。出版社に気兼ねすることなく、自由に雑誌づくりができる。
とくに嬉しいのは理科の探検(RikaTan)誌委員の支えである。仲間という感じ。
SAMA企画設立から1年余で経営的にはPHPなどの印税もあり黒字である。資金的にも資本金より増えている。
ぼくは何度も『起業バカ』を読んだが、その著者の雑誌発行の会社経営の駄目だったところを克服したいと思った。いまのところうまくいっているようだ。
→『起業バカ』で学んで(株)SAMA企画を起業!
http://d.hatena.ne.jp/samakita/20120601/1338516493
今年年金を丸ごともらえる年齢になるので、いつ大学を辞めたてもいい状態になる。
来年度いっぱい勤めたらその後は運に任せるつもり。定年延長してその後も勤めるか辞めるか。小金井キャンパスの教職課程をしっかりさせてから辞めたいのでいまのところは定年延長できればとは思う。
よくツレと沖縄移住の話をしているが、ぼくは自宅と沖縄を行き来する生活ができればと思っている。
SAMA企画を家族でやっているから以前より家族の絆が深まった気がする。この1年余で一番よかったことかな。